タイトル通りです。

期間限定で展示されていた時に試聴しました。

試聴の際は64Audio A6t（私物）、ATH-ADX5000（展示品）を繋ぎました。

音質は価格なりに優れています。

流行りのワイドレンジで高解像な製品ではありませんが、中低域から中高域にかけて正確かつ絶妙に柔らかく聴かせます。聴き疲れせず実直な音作りです。

トランジェントが良好で、どの帯域も音量に左右されず確り定位します。

音場を左右に広げ過ぎてセンター抜けしない辺り、モニター用として良く考えられています。

音像は神経質にならない範囲で十分以上の解像感を持たせています。

特にベースやドラムの帯域がゴチャらず聴き込めて、グルーヴを感じやすいところに好感を持ちました。

機能面では個人的に重要な点なのですが、ライン出力とヘッドホン出力が個別に音量調整できるところが気に入りました。

これが出来るのと出来ないのとではスピーカー、特にアンプ内蔵のアクティブスピーカーを使う時の利便性が段違いです。

どんなに音が良くても、この辺りの使い勝手が悪いとストレスになります。

発売時期を考えると、そろそろ後継機種が発表されるんじゃないか…なんて不安もありますが、それでも欲しくなる隠れた名機だと思います。

じっくり聴いて検討したいので、何とか常設展示機にして欲しいですね。