高音の質：45

中音の質：50

低音の質：40

細やかさ：45

迫力：45

音場：45

〇オーディオ環境（据え置き）：

・アンプ：Cayin iHA-8

・DAC：K9 Pro ESS

・XLRケーブル：LUXMAN JPC-10000

・USBケーブル：Audio Quest Carbon 0.75m

・電源ケーブル：FURUTECH The Astoria 1.5m

・電源タップ：BELDEN PS1650MK2

現在、上記環境にてTH808を使用中です。

k9 PRO ESSのみでは音に厚みが不足しており、

本ヘッドホンの性能を発揮しきれていない印象でしたが、

IHA-8をアンプに用いたところ、高域・低域共に躍動感が加味され、

聴き応えのあるサウンドとなりました。

購入当初は単純に日本人に好まれるオールマイティかつ

至極丁寧なフラットな音質と感じておりましたが、

上記オーディオ環境となってからは壮大にも優雅にも鳴らせる

非常に多彩かつ卓越したサウンドとなりました。

このように上流の環境によって良い意味で化ける為、

可能であればなるべくパワーのあるアンプやDACを

用意すると良いのかなと感じました。

また、TH808は倍音が豊富な音質ということもあり、

真空管アンプとも非常に相性が良く楽曲の空気感を

情緒豊かに表現してくれています。

基本的に卒が無く弱点らしい弱点が見当たりませんので、

あとは本機種の性能をいかに上手く発揮してあげられるの

という部分に掛かっていると感じられます。

上述したように上流の環境もそうですが、

純正のバランスケーブル（ET-TH4.4BL）を使用することで、

全体の透明感・解像感も誰もが一聴して分かるほど変化する為、

導入を強くオススメ致します。

純正で高品質なケーブルが販売されているのは、

いちユーザーとしてリケーブルの際に迷うことがなく大変助かります。

そして、イヤーパットの質感や肌触りなど

装着感も非常に良いと感じますので、

長時間装着していても頭や耳が痛くなることはありませんし、

不自然さがないナチュラルなサウンドと相まって、

使用していてストレスがほぼ無い機種ということも

明記しておきたいと思います。

以上のことより、総じてハイレベルなヘッドホンということは間違いなく、

長く愛用していくことが出来る内容になっているのではないでしょうか。

高音の質：50

中音の質：50

低音の質：50

細やかさ：45

迫力：45

音場：45

10月に発売されたTH616を購入していたので、TH808の発表になんとも微妙な気持ちになっていたのですが、2月のヘッドホン祭りminiで試聴したところ、かなり気に入ってしまったため、帰りの足でそのまま購入してしまいました。

メーカーサイトによると、TH900シリーズと同様のドライバーにTH808用のチューニングを施したものを搭載し、ハウジングには黒胡桃無垢材を使用しているとこのこと。

TH900シリーズとTH610シリーズのハイブリッドのような感じですね。

THシリーズの中でも割と異色だと思います。

外観ですが、TH909のハウジング違いといった感じで、TH909は豪華な漆塗りの水目桜でしたが、こちらは前述の通り、黒胡桃無垢材になっています。

TH909のハウジングは非常に美しいですが、こちらも無骨な格好良さがあって良いですね。仕上げも非常に綺麗です。TH616はハウジングの処理が少し荒く、心配だったのですが杞憂でした。

FOSTEXのTHシリーズ全てに言えることですが、装着感が素晴らしいです。イヤーパッドは柔らかくピタッと肌に密着しますし、何時間使っていても頭頂部が痛くなることもなく快適です。

個人的には現在に市場にあるヘッドホンの中で、最も優れていると思います。

音質ですが、明らかにハウジングの存在を感じる、半開放型のような作りだったTH909と比較すると、普通の開放型に近くなったように感じます。

比較的味付けは少なく、フラットなバランスだと思います。

音像は比較的太く、密度感があり、また腰の座った安定感があります。

TH909ではポップスなどを聞く場合、高域にキツさを感じることがあったのですが、TH808では改善されており、個人的に嬉しいポイントでした。

総じて実直で真面目な、FOSTEXらしい音作りだと思います。

TH909とはまた違った音作りとなっているため、TH909を既にお持ちの方も、一度試してみるのも良いと思います。