密閉型ヘッドフォンが欲しかった所、過去に馴染んでいたTH900,TH900mk2の後継機が出るという事で
信頼のおけるeイヤホン様(最寄りの秋葉原店)で購入させていただきました。
純正バランスケーブルも同時に購入し、装着してリスニング。
購入から1週間が経ちましたのでレビューします。
デザインは、文句の付けようがないです。
深紅のハウジングは所有欲を満たしてくれます。従来機と違い、メーカーロゴはありませんが自分には色合いを純粋に楽しめるのが良く感じました。
ヘッドバンドは、2重のような構造に改良されて、装着感と耐久性が上がったように感じられます。従来機のヘッドバンド1本での支持より安定しています。
イヤーパッドは、付けていることを忘れるくらい圧迫感がないです。耐久性は、まだ1週間なので未知数ですので使用後は、乾いた布でヘッドバンドと共に拭いています。
着脱式ケーブルですが、ミニプラグになった事で差し込む向きが分かりやすくなり、リケーブルの幅も広まったのが大きいと思います。
音質ですが、ドライバーのブラッシュアップと振動抑制設計が非常に効いた好ましい音になりました。
高音は、気持ち良く伸びています。制振された設計の賜物か、従来機のような刺激的な局所が除去されて、密閉型という枠に囚われないステージ感ある音に磨きがかかったように感じました。
中音は、従来機では弱点というべき箇所でしたが、見事に補われています。
上記の制振設計の進化により、高音と低音に吞まれない滑らかな聞き取りやすさを得たように感じられました。
低音は、ドライバーの刷新により、従来機では良く言えば豪快、悪く言えば暴れていたのが
量感を保ちながら、引き締まったマッチョとも言える音に進化したと思います。
この低音の洗練が、他の音域のリスナーへのアプローチに最大限に貢献していると感じています。
普段アンプは、TEACのHA-507を使用していますが、ゲインLow,9-11時の位置で十分すぎるくらい良く鳴り響いています。
日本のヘッドフォンの技術進化を如実に感じられる機種だと思いました。
従来機は、得手不得手が分かれる音造りでしたが今回はそれが縮まったように思います。
試聴自体はDAP(Fiio M23)のデスクトップモード、スーパーハイゲインに対して、4.4mmケーブルでのバランス接続で行いましたが、自分には60くらいが丁度良かったです。試聴する価値は高いです。
導入する過程の店頭購入も、店員の方が丁寧かつスムーズで満足度が高かったです。