高音の質：45

中音の質：45

低音の質：25

細やかさ：30

迫力：25

音場：50

遮音性：45

音漏耐性：40

ずっとピヤホン6を使っていたのですが、「有線イヤホンデビューしよう」とeイヤホンでたくさん視聴した中で、SA6 ESTに出会いました。

5〜10万円くらいの価格帯で色々なイヤホンを視聴し、THIEAUDIO Oracle MKIII、DUNU-TOPSOUND DK3001 BDとの3つですごく悩みましたが、Oracle MKIIIよりも中高域のスピード感があり、DK3001 BDよりもややウォームで聴きやすいこちらのSA6 ESTに決めました。

ただ、このイヤホンのうまい使い方を探る旅が、購入後にスタートしました。

前作からESTドライバーを追加で積んでいることもあり、特に購入直後は中高域の刺さりが気になりました。また、きちんと鳴らしてあげないと低音が弱く感じたため、パワーのあるDACに交換。イヤーピースもシリコンではなくフォームの方が音のまとまりが出ることに気付き、その後も最適な音量バランスを見つけるために毎日イコライザーとにらめっこしながら色々なジャンルの音楽で実験を繰り返す日々でした。夜中にエイジングも数十時間ほどやったかと思います。

ただその甲斐あってか、今では、ほぼ理想のバランスになりました。

中高域は「キラキラしてスピード感があるが、ギリ刺さらない」というレベルに持っていくことができ、特にテレキャスターを使った邦ロック・インストとの相性が抜群になりました。凛として時雨とtoeをよく聞くのですが、もともと音場が広いイヤホンということもあり、ギターがきちんと分離してジャキッと鳴る感じで、Marshallのギターアンプで出しているような音になりました。

低音が強すぎないので長い時間使用しても耳が疲れないのも良いポイントで、音楽も動画もこのイヤホン一本で違和感なく視聴できます。

中高域の強さに独特のクセがあるイヤホンでしたが、だからこそ飼い慣らした瞬間に化けた印象があり、大変楽しい有線イヤホン体験をさせてもらいました。今後も末長く、このイヤホンと付き合っていこうと思います。

SA6ESTは、乗りこなす喜びがあるイヤホンだと思います。