高音の質:45
中音の質:45
低音の質:45
細やかさ:40
迫力:40
音場:35
遮音性:40
音漏耐性:45
試聴レビューとなります。
環境は以下の通りです。
DAP
FIIO M23 Stainless Steel
音源(*はハイレゾ)
X JAPAN 紅*
L'Arc~en~Ciel 風の行方* 未来世界*
majiko Princes*
水瀬いのり Wonder Caravan!
雨宮天 火花*
【音質】
帯域バランスは、中低域~中高域が若干多めに感じましたが、かまぼこという感覚は抱きませんでした。
低域はタイトで芯があり、沈み込み深さや厚みもあります。
広がるというよりかは、キレがあり真下にドンッと鳴るような感覚でした。
中域はボーカルの距離感が近めで、平面駆動型らしい繊細さもあります。
ボーカルについて更に言えば、吐息や倍音の成分が少し強いように感じました。
楽器隊についてはアタック感による元気さと、響きや余韻が綺麗なため、美しさを感じられる質感をしています。
高域は繊細さと伸びやかさや、初期のAndromeda程ではないものの少しキラキラした感覚と艶感があり綺麗ですが、楽曲によっては刺さるため苦手な方はご留意下さい。
音色は暗みを帯びつつも少しクール寄りかつドライ寄りです。
しかし、ボーカルには人間味のようなものを感じられるため、無味無臭で無機質なモニター寄りではなく、リスニング寄りな傾向をしています。
解像度や分離感は良好で、定位感についても優れている印象を抱きました。
音場は広いという程ではありませんが、前後左右に均一的で、リスニング寄りながらも楽曲全体を見渡しやすいように感じました。
音質に関わる事ですのでこの項目に記載しますが、搭載しているドライバーが平面駆動型ということもあり、出力・駆動力の強さを必要とします。
試聴時に使用したM23 SSでは、Highゲインで音量値が55~60/120でしたので、駆動に関しては幾分重い部類に入ると思います。
そのためご試聴される際には、スティック型USB-DACかDAPを使用される事をおすすめします。(お持ちでない方は借用される事をおすすめ)
【外観・装着感】
初代のAndromedaからARAまで続いた角張った形状となっており、ノズルはAndromeda2020やARA同様の形状と材質(ステンレス)で、メッシュ構造となっています。
筐体の材質に採用されたチタンは火炎処理がされていて、光源と見る角度によって複雑な色味を見せてくれるためカッコよく感じました。
装着感についてはAndromeda系統の形状をしており、私が所有しているARAとノズルの角度が違うのかは不明ですが、本機の方が良好な装着感を得られました。
推察ではありますが、製造にはARAと同じ金型を使用したのではないかという程に形状が似ているため、不思議な感覚を抱きました。
角ばっていながらも装着していて痛く感じる事がほぼないのは、Andoromeda系の形状のイヤホンを現在もお持ちの方であれば、共感して頂けるかもしれません。
【付属品・その他】
標準ケーブルは「Super Smoky Litz Cable」を採用しており、標準ケーブルが同ケーブルだった製品はSolaris…