高音の質:40
中音の質:40
低音の質:30
細やかさ:40
迫力:30
音場:35
遮音性:40
音漏耐性:30
<音>
瑞々しさが唱を潤す、女性ボーカルホン気質サウンド
<良い部分>
●外箱に描かれたサメが可愛い(どうでもよかったらすみません)
●スケルトン筐体と白銀のケーブルの配色が綺麗 この価格帯のイヤホンでケーブル色がありがちな黒でないのも所有欲を煽ってくれる
●IEM形状だが小ぶりで装着はしやすい 耳掛けなのでタッチノイズも気にならないのも〇
●すんっと抜けていく繊細な高域と、明るい雰囲気を持ったクリアな音場が特徴的で、上の帯域がかなり水っぽく聴こえる 本機の音を言い表すなら「海面下3メートルでの音」 またEA500の音を言い表すなら「海面下10メートルでの音」で、水っぽい中~高域と明るく透明な音場はほぼ一緒ながら、低域の深みと全体的な音の濃さが強化されている 流石の上位機種だが、本機でも中~高域の質感はEA500にかなり近いものを再現できている
●女性ボーカルに突出して強い(というより男性ボーカルとの相性差が激しい 後述) この価格で女性ボーカルをここまで瑞々しく鳴らせるイヤホンがあるんだなと正直感心した 水っぽい音で女性ボーカルに強いとか、「本機は人魚」説は”あり得る”、、、?
<悪い部分>
●音場の透明感が若干強調され気味で、特にボーカル周りのすきっ歯感が強め おかげでスッキリ聴けるが、音のリーン感を感じやすい 人と曲を少し選ぶので注意
●女性ボーカルに振り過ぎたせいで、男性ボーカルに変な癖が出ることがある この水っぽさが男性ボーカルだと違和感へ転じやすい印象 気持ち悪いとまでは思わないがなんか違う感が拭えない この辺も人を選ぶ部分
●カナル型にしては少し音が漏れやすい 気持ち音量を絞って使った方がいいかも
●ちゃちいものでもポーチを付属してほしかった感がある 最近のモデルはこの価格帯でも付属しているものもそこそこある ついでに言うと内部包装も超簡素で、ジッパー袋のみでの包装(イヤホン同士がぶつかって傷がつかないようにするためか、左右のイヤホンがさらに小さなジッパー袋に別々に入れられている) 開封時のわくわく感はゼロで逆に一抹の空しさを感じる この価格のイヤホンで求めるところではないだろうが、ほんの少しぐらいでも凝ってほしかった、、、 まあサメが可愛いので許す
●リケーブル不可能 リケーブル版のもあるが1000円強高い この価格での1000円強は大きいのでよく検討しよう 個人的見解だと、この価格帯のイヤホンはケーブルより別のイヤホンに投資した方がランクアップを望めるので、一生添い遂げる気がない限りはリケーブル不可の本機でもよいと思う ちなみに自分が本機の方を選んだ理由は色的にクリアの方が綺麗でいいなあと思ったからと安かったからの2つで、リケーブルのことは全く考えていなかった(笑)
<総評>
音の瑞々しさを大きく重視したエントリーイヤホン そっち方向に振っているのが本機の音の面白さであるが、音楽の相性や好みもそっち方向に引っ張られやすく人を選ぶ機種であるようにも思う 本機で衝撃的だったのはボーカル表現で、これほど男性・女性ボーカルで差が大きい機種だとは思いもしなかった 女性ボーカルホンと言ってもいいくらい女性ボーカルに強いので女性ボーカルものを多く聴かれる方にオススメしたいが、ボーカル以外もしっかり聴きたいという要求には応えにくい所があり、その辺が上位機種であるEA500を選ぶかどうかの判断基準になると思う 価格差…