FIIO　M23ＳS単体で運用してましたが、いろんなイヤホンを聴いていてもう少しパワー欲しいな。との思いからこちらを購入。

M23単体だと少し硬め？（モニターっぽい）だけどPA10を通すと音場が広がって細かい音もいい感じで聞こえてくるアナログライクな音が最高です。

普段使いのFIIO M21でも使ってみましたがプレイヤーの音質をアナログライクで数段上げてくれます。

これからもプレイヤーを替える事があってもPA10使ってそうですね。

MADOO typ821をメインで使ってますが、欠点としては音量上げたくなります。

ながら聴きできないです。笑

Astell&Kernが世に問うた初のポータブルClass-Aアンプ「PA10」。DAP単体で完結することが主流の現代において、この付加装置が持つ意味とは何か。オーナーとして使い込んだ今、その答えは明確だ。結論から言えば、これはあらゆる音源の角を優しく丸め、極上の滑らかさを与えながらも、決して音楽の持つ芯や解像度を崩さない。まさに「音の仕上げ」を司る、驚異的な製品だった。

まず、その音に触れて誰もが感じるのは、Class-Aアンプ特有のアナログライクで温かみのある響きだろう。デジタル音源にありがちな高域の刺々しさや、音の輪郭の硬さが綺麗にほぐされ、まるで上質なシルクを纏ったかのような、耳当たりの良いサウンドへと変化する。ただひたすらに心地よく、いつまでも音楽に浸っていたくなるような魅力がそこにはある。

しかし、PA10が凡百の「音を柔らかくする機器」と一線を画すのは、その滑らかさが決して「甘さ」や「ぼやけ」に繋がらない点にある。驚くべきことに、音の情報量やディテールは一切損なわれない。むしろ、不要な刺激が取り除かれることで、今まで聴こえにくかった微細な音のニュアンスがより際立ってくるのだ。これは音楽の構造を維持したまま、表面だけを美しく磨き上げる職人技に他ならない。

このPA10は、全てのオーディオファンに必要な製品ではないかもしれない。しかし、手持ちのDAPの音は好きだが、もう一段階上の「音楽的な深み」や「聴き疲れしない心地よさ」を加えたいと願う、探求心の強いユーザーにとって、これ以上の回答は存在しないと断言したい。手持ちのシステムを激変させるのではなく、その魅力を最大限に引き出し、完成させる最後のワンピース。PA10は、音のポテンシャルを解き放つ「魔法の箱」なのである。

DAC/AMPにスマホで手軽に良い音が聴ける時代ですが、慣れてくると、やっぱり出力が欲しいとわがままな願望がでてくることもありますよね。

または、新しく良い音が出ると期待して聴き始めたイヤホンやヘッドホンが、ん？なんか味気ないな....と思ったときそんな時にとても頼りになる相棒です！！

DAC/AMP程度の小規模省電力アンプICでは、数値上では補えないような、感覚的な駆動力の向上やイヤホンの個性をしっかり引き出してくれるので、持ってて良かったと思うことも度々！！

でもこのアンプを持っていることで、個人的には「まぁどうにかなるだろう」でついついイヤホンを買い漁ってしまうこともありますが、それもまたいい。

出力の向上だけでなく、AKらしさも付与してくれるのでPA10を持っていれば手軽にAKサウンドの風味を楽しむことができるのもとてもいいと思います！

AKのDAPはちょっと高額でー、DAPはどうしてもSoCのチップセットの絡みなどで買い換えを強いられるのもなー、といった方でAKサウンドを手軽に手にしたいといったニーズにもある程度応えてくれるのではないかと個人的には思っています。

持ち運びしやすく軽い

上流の音にしっかりと芯の通った音圧を加えるだけでなく、AKらしい緻密さや煌びやかさを加えてくれます。上品に音質アップができるので、AK製品に限らず、他社DAPやドングル、BT DACとの組み合わせが楽しめます。価格も非常に良心的で持っていて困らない1台です。