ワイヤレスイヤホンの紛失をテーマにした動画のアイキャッチ画像。白いイヤホン本体と充電ケースが金属製の床の上に落ちており、手と足が写っている。上部には「もし、あなたのイヤホンが消えたなら—」というキャッチコピーが表示され、紛失の不安やショックを視覚的に表現している。

もし、あなたのイヤホンが“消えた”なら。【検証!ポタオデ都市伝説&あるある】

「失くし物」。


それは、単なる不注意の結果でしょうか。 あるいは、我々の知らない“何か”が、この世界から一つ、物を取り去った証なのでしょうか。


ポケットに入れたはずの鍵。カバンにしまったはずの財布。 そして、耳につけていたはずの、小さなイヤホン。


これからお話しするのは、そんな、ささいな“紛失”が、 一人の男の運命を大きく狂わせてしまった、奇妙な物語です。


第一章:“なくす才能”

2025年8月某日、昼過ぎ。


午後一番の会議のため、男は少し早く会議室に入っていた。


静まり返った無機質な空間で、イヤホンから流れる音楽だけが彼の退屈を紛らわせていた。

会議のことなど考えず、ただただ音楽の世界に浸っている。


足でリズムを取り、自然に体が揺れる。日常の終わりが近づいているとも知らずに――。

「さて、そろそろ準備しますか。」

彼がイヤホンをケースに戻そうと、指先に意識を集中させた、まさにその時だった。

 ツルリ、と。 

まるで意思を持っているかのように、白いイヤホンが彼の指をすり抜ける。


それは手を伸ばすより速く、オフィスチェアの座面で一度だけ跳ねると、男の視界から消え落ちていった。


「うわっ、マジか。」

トンッ、と落ちた音がするはずだった。


だが、耳に届いたのは沈黙だけ。視線を落とした先にイヤホンの姿はない。


デスクの下にでも転がっていってしまったのだろうか。


いちいち身体を動かさないといけないことと、そもそも落としてしまった自分に少し苛立ちが募る。


「(はぁ…、探すかぁ…)」

舌打ちしそうなのを堪え、男は残った片方のイヤホンとケースを、何気なく机の上に置いた。

――それが、第二の過ちだった。


「あれっ、おかしいな……。」

デスクの下をのぞき込み、オフィスチェアの脚の周りを探る。


しかし、先ほど落としたはずのイヤホンがどこにもない。

まさかと思い、男が机の上に視線を戻した、その時――彼は息をのんだ。

そこにあったはずの残りのイヤホンとケースもまた、忽然と姿を消していたのだ。


「なんでだよ!さっきここに置いただろ!」

理解が追いつかない。


床に落としたイヤホンも消え、ついさっきデスクに置いたはずのケースも失くなっているのだ。


まるで、この会議室という閉鎖空間そのものが、彼の所有物を一つ、また一つと、静かに飲み込んでいるかのようだ。



「そ、そうだ!ポケットか…!」

運よくポケットに滑り込んでいることを願いながら、ズボンのポケットへ手を突っ込む。指先に触れた四角い感触。


「(違う、これはスマホだ…)」

とりあえずこれを取り出し、机に置けば探しやすくなるだろう。そう思った瞬間だった。

フッ、と手の中の重みが消えた。 

「えっ…?」

「スマホまで消えちゃったんだけどォォオオ!!!」


落としたら消える、置いても消える。

あり得ない現象の連続に、男はもはや半笑いになりながら頭を抱える。


「(いやいや、なんだこれ。ドッキリか?それとも俺、何か変な能力にでも目覚めたのか……?)」


ならば、試してみるしかない。


男はノートPCを持ち上げ……

先ほどより少しだけ丁寧に、しかし確かめるようにデスクへと置きなおす。

「マジかよ……。目の前で消えやがった。」

「なんで物が消えてくんだよ。こんなに消せるなら、マジシャンにでもなった方がいいだろ……。」


私物が次々消えていく不可解な状況にうなだれていると、消ていたはずのテレビが不意に起動した。

昼のバラエティ番組の甲高い笑い声が、沈んだ男の心に突き刺さる。


『……さあ、今を時めく大人気マジシャン、○○さんの登場です〜〜!!』

「ん?マジシャン?」


まるで自分の呟きに答えるかのように、タイムリーな単語が耳に飛び込んできた。


『いやぁ、最近は大きい仕事も多くて、ありがたい限りですねぇ。』


「……そうだよ。」

男の目に、暗い光が灯る。

「マジシャン。なっちゃえばいいじゃん。」


第二章:“消す男、登場”

数週間後。男の姿は、雑踏の中にあった。


しかし、彼の顔に以前のような焦りや恐怖の色はない。


代わりに、自信に満ち溢れた、安っぽいマジシャンの笑顔が張り付いていた。


「さあさあ皆さんお立ち合い『"なんでも消せる"なおティー』の登場ですよ!」

「ちょっとそこのお兄さん!そのサングラスを借りてもいいですか?」


観客の一人が、疑いの目を向けながらも面白半分にサングラスを差し出す。

男はそれを受け取ると、プロのマジシャンのように、それがどこにでもある普通のサングラスであることを大げさに示してみせた。


もちろん、彼にタネも仕掛けも必要ない。ただ、“落とす”だけなのだから。


「今から、ここにあるサングラスを、綺麗さっぱり消してご覧にいれましょう!」

観客が固唾をのんで見守る中、男はサングラスを持った指から、ゆっくりと力を抜いていく。


彼がこれから行うのは、手品ではない。物理法則の、書き換えだ。


「ほいっ!」


掛け声と共に、男の手からサングラスが滑り落ちる。

しかし、それはコンクリートに当たって音を立てることも、地面に転がることもなかった。


ただ、消えた。空気の中に、溶けるように。何の痕跡も、残さずに。

「見ましたか皆さん!消えてしまいました!ほら、どこにもないんですよ!」

彼がやっていることは、もはやマジックではない。


それは、この世の理を超えた純然たる“現象”である。


だが、観客はそれを知らない。陳腐なBGMと、彼の三文芝居に、惜しみない拍手を送っていた。

「ありがとうございます!では、もう一度やってみましょう!」


第三章:階段の先には

――称賛、熱狂。


男は、人生の絶頂にいた。あの夏の日、一つのイヤホンを失くしたことで、彼はそれ以上のすべてを手に入れたのだ。

「いや~、今日のマジックもうまくいったな。」


その日も、男は満足げな笑みを浮かべていた。


彼の「イリュージョン」は大衆を熱狂させ、彼の口座残高を増やし続ける。


もはや、彼を疑う者は誰もいない。彼自身でさえも。

「このまま続ければ、さらに大金持ちに……。」


男は妄想を膨らませながら、明日への一歩を前に進める。

「ふふふ。この超能力のおかげだ。…そういえば、最初に無くしたイヤホン……まあいいか。あんなイヤホン、もういくらでも買えるしな」

彼の踏み出した足は、固い地面を捉える代わりに、虚空を踏んだ。

「う、うわあああ!」

短い悲鳴だけが、コンクリートの壁に虚しく響き渡る。


だが、そこに人の倒れる音は、続かなかった。

まるで、初めから誰もいなかったかのように、階段は静まり返っている。


「大丈夫ですか!!?」

「…………?」

「あれ?確かに声聞こえたんだけどな……。」


最終章:紛失には気を付けて

物をなくしてしまう人は大勢います。

目の前に落ちたはずなのに、見える位置に置いていたはずなのに。


そういった場面、何度もありますよね?

はたして、その物たちはどこへ消えてしまったんでしょうか。

家具の隙間か、ポケットの中か、はたまた……。

イヤホンの紛失には、くれぐれもご注意ください。


それは、もしかしたら何かの“前触れ”なのかもしれません。


せめちゃん

書いた人:せめちゃん

オンラインストアスタッフ

「スマホを地面に落としたことがない」

口に出したその日から落とすようになった


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