謎めいたキャッチコピー「街に潜む 逆さ人間を追え!」が書かれた、インイヤーモニターのバナー。画面の大部分には、黒いイヤホンを耳に装着した人物の横顔が写っている。背景は暗く、白と赤のテキストが目を引くデザイン。

【要注意!】 イヤホンの着けかた合ってる? 街に潜む“逆さ人間”を追え!【検証!ポタオデ都市伝説&あるある】

発端は、ささいな違和感だった

街を歩いていると、ワイヤレスイヤホンの上下や左右を逆に装着している人を見かけることがある。


単純なつけ間違い…、我々も最初はそう思っていた。


だが、もしそれが“間違い”ではなく、彼らにとっての“常識”なのだとしたら? 

そんな折、我々は風の噂を耳にする。


なんでも逆さに着けてしまう

――通称“逆さ人間”がいる、と。


その噂を確かめるべく、我々の奇妙な調査が今、始まろうとしていた……。

せめちゃん

書いた人:せめちゃん

オンラインストアスタッフ

7月、暑くて身体溶けそう。

つまり融点が33度のカカオバターでできている。


"逆さ人間"って何?

「イヤホンが逆だと、何がそんなにマズいの?」


当然の疑問だ。言葉で説明するよりも、見てもらった方が早いだろう。   

【アーティストが見せたい世界(正しい装着)】

【逆さ人間が見ている世界(逆装着)】

そう、すべてが“逆”になる。


右から聞こえるはずのギターソロは左から、左で鳴っているはずのコーラスは右から。


アーティストが作り上げた美しい音の庭園は、見るも無残なジャングルへと変貌するのだ。


さらに、耳の形に合わせて作られたイヤホンの形状も……

これはWF-C710Nのデザイン。しっかりとフィット感にこだわって設計されているのが分かる
これはWF-C710Nのデザイン。しっかりとフィット感にこだわって設計されているのが分かる

フィット感も、遮音性も、すべてが台無しになる。


イヤホンを逆さに着けている"逆さ人間"は、こういったあべこべな音や装着感を受け入れていることになる。

これらの悲しき事実から救うべく、ついに街へと繰り出した。


逆さ人間を見つけられるのか

この暑い日差しの中でも”逆さ人間”が存在するとのうわさを聞きつけ、街を練り歩く。

普通に倒れるって、この気温はよォ……

直射日光に照らされながらフラフラと歩いていると、日陰にイヤホンで音楽を聴いている男性が座っていた。

一見、ごく普通の光景だが俺の目はごまかせない。


あっ、アレは!

イヤホンがひっくり返ってるような見た目

彼の耳元で光るソレは…明らかに、正常な向きとは異なっている。


ついに発見した……


間違いない…“逆さ人間”だ!

ここは私が正しいつけ方を教えねば。


――すみません。ちょっといいですか?

イヤホン逆さ人間に声をかける

「……えっ?なんですか?」

男性は急な声かけに困惑しているが、イヤホン逆さ人間を見逃すわけにはいかない。


――それ、イヤホン逆に着けてますよ。

「ええっ、いつもこう着けてましたし。全然違和感ないんですけd……」

「うわー!!?!??」 

「ほ ん と だ!!!!!」 

「これは恥ずかしい。いま直しますね」

うわぁ!いきなり落ち着くな!

「上下左右を直してと……」

イヤホンのロゴがしっかりと読める向きになっている

「しっかり奥まで装着して……OK。」

前との比較:しっかりと耳にハマっているのがわかる

イヤホン逆さ人間だった男性は、素直にイヤホンを正しい向きに直した。


これで良し、しっかりとした遮音性と頭を振っても落ちない装着感を取り戻した。


「いやー、ありがとうございます。今まで逆だったとは。」

「これからの人生、”前向き”に生きられそうです。それじゃ!」

ふぅ、今日のミッションも無事完了。世の中の“逆さ”を一つ正すことができた。


そう、俺が安堵のため息をついた、その時だった――

・・・・・・・。

――ジャケット逆やんけ!!


次の調査ポイントへ

――いつのまにジャケットが逆になったんだよ……。


ジャケットが反転してしまった衝撃も冷めやらぬまま、我々は次の調査ポイントにやってきた。


さすがにあんな強烈な逆さ人間はそうそういないだろう……。


――ん?あそこに立っている人……なんか怪しいな。

指の動きが窮屈そうで、どうも操作がうまくいいっていないように見える。


――まさか…!

――スマホが逆!!?

普通に使いにくくない???


これは教えてあげなきゃ。


――すみません、スマホ、たぶん逆じゃないですか?


「え!?」

「本当だ!どうりでスクロールしにくいと……。なおそう」

「こうだよね!」

「どうもありがとう!これからは気を付けるよ!!」


ふぅ、本日2回目のミッションも無事完了。世の中の“逆さ”をまた一つ正すことができた。


その時だった――

――メガネが上下逆ッ!?


更なる遭遇……

度重なる遭遇で、俺の“逆さ人間”発見スキルはもはや達人の域に達していた。


――お、あの人はヘッドホンが左右逆だな。

 

もうさすがに慣れてきたよ。

――少しいいですか?それ、ヘッドホン逆になってますよ。


「はい?そうなんですか?」


――そうなんですよ、ヘッドホンの内側を見て下さい。


「内側……?おお、ほんとだ逆じゃないか!」

内側に書かれた「L」と「R」が逆になっている

「今まで全然気にしてなかったよ。これは直さないと」

右手に「R」が来るように持つ

「こっち向きだよね!これでしっかり左右確認して過ごせそう。」


――いえいえ、全然だいじょうぶ……


本日3回目のミッションも無事完了。その時だった――

――んッ?……


"脚"???

――くぁwせdrftgyふじこlp!!?!??!!??!?


調査を終えて

今、本当に正しい向き、正しい着け方、で見ていますか?


イヤホンの左右はあっていますか?
スマホの向きは逆じゃないですか?

あなたが立っているのは天井じゃないですか?


──そう、 一番よくあるミスは、“自分は大丈夫”と思ってること なんです。


実はあなたも

”逆さ人間” なのかもしれません……。


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