

有線イヤホンといえば……

「この曲、超絶よくてさぁ~……」(なんか喉乾いたな)

「俺、ちょっと飲み物買ってくるわ」

ビンッ!(有線イヤホンが伸びきる音)

「おわーッ!!!」(吹っ飛ばされてコケる)
有線イヤホン時代の“イヤホン半分こ”には、常にこうした物理的な悲劇(?)の可能性がつきまとっていた。ケーブルという名の“物理的な束縛”によって。
しかし!技術の進化は、我々をその束縛から解き放った!
それが“完全ワイヤレスイヤホン”の登場である!

ケーブルがなくなった今、我々はどこまでも自由になれるはず。ならば、その自由の限界はどこにあるのか?ワイヤレスイヤホンを分け合えば、日常のどんなシーンをハックできるのか?
我々はその可能性を探るべく、立ち上がった……!
検証①自販機まで行く

まずは、先ほど無理だった自販機までの道のり。
自販機までは約8mほどで、有線イヤホンだと絶対に離れられない距離だ。

ワイヤレスイヤホンは「 Galaxy Buds 3 」を使用する。
私が普段メインで使っているイヤホンで、外見と色が"あのイヤホン"に似ているが、かなり浅めの装着感で使い心地はいい。

さっそく有線イヤホンから「 Galaxy Buds 3 」へと変更し、少しずつ離れていく。

自販機の近くまで来たが……果たして音楽は聞こえるのか……


全然大丈夫だ!
まあ、この距離感くらいまでなら大丈夫だろうという謎の確信があったんだけど、普通に考えたらこの頭の幅がある生物でもイヤホンで音楽を聴けるってことだよね……。

ヒエッ!
ワイヤレスイヤホンはどんな生き物でも受け入れられるように想定している!
次ッ!!
検証②障害物があっても聴こえるのか
約8mほどの距離でも大丈夫なら、我々の間に障害物あってもいけるのでは?
やってみよう。

とりあえずドアで仕切ってみて……


……全ッ然余裕だな。
もう少しがっつり遮ろう。
エレベーターの中へGO!

あっ、もう聞こえない!
金属の壁を挟むとさすがに聞こえないということか……。
ならば、確認のために小さい障害物を挟んでみるか

やっぱり障害物は無理か?
じゃあこっちは……?


「聞こえるよォ……」(声小さっ)
次ッ!
検証③結局、どこまで行けるのか
いつだって音楽性の違いでケンカする可能性があるわけで、そんな時に距離を最大限取りたくなるかもしれない。
そんな時のために、調べるのもありなのではないだろうか?
ベンチの端と端だけじゃまだ憤りが抑えられないとき、まだまだ遠くへ離れたい!
その最長距離を我々は調べに行く!

聞こえる✅
約2m

聞こえる✅
約6m

聞こえる✅
約10m

聞こえない❌
約25m
10m程を過ぎたあたりから音が途切れ始め、20mを過ぎると完全に途切れてしまった。
となれば検証はここまでなのか……。
――イヤ…ッ!!
まだだ!!
まだ終わってない!!!
より遠くへ離れるために、Bluetooth Crass1の製品を召喚だッ!!!
Classとは:
Bluetoothの「Class」は電波の届く距離の違いで定義されていて、Class 2(一般的に使われるもの)よりもClass 1の方が遠くまで届くのである。
秘密兵器 Technics「EAH-AZ80」召喚

こいつならもっと遠くまで離れられるはず!!

聞こえる。

聞こえる……。

きこ……。

……。


……ただいま~。

・・・・・・。

んっ?……なんか左耳に違和感があるな?

……アッ
※約100m付近までは音が聞こえました。左右の長距離運用は全然安定しないのであしからず
結論「イヤホンは一人で聴くもの」
世の音楽は基本ステレオ音源ですので、両耳で聴いてください。
片方にドラム、片方にボーカルが流れている音源だってあります。そこでイヤホンを分けてしまうと、自分はボイパでドラムを伝え、相手には歌ってもらう必要が出てくるわけです。
そうならないためにも、音楽を聴く際はしっかりと両耳で聴いてくださいね。