音質：50
拡張性：40
＜主な使用環境＞
Soundgenic → Qutest → Zen CAN 3 → 4.4mmでHD820/HD800S
Cayin N8(3.5mm PhoneOut[Nutube]) → Zen CAN 3 → 4.4mmでHD820/HD800S
狭いデスクトップでちゃんとしたオーディオシステムを組めないので、Zen CAN 3を好きなサウンドのアップグレードとして使用しています。
Zen CAN 3を導入するまではPHA 2Aを使用。
＜購入の経緯＞
今までヘッドホンのアンプにはPHA 2Aを使っていたのですが、ちょっと音が大げさだなと感じるようになりました。ニアフィールドスピーカー用として使っているQutestの音をヘッドホンで聞いてみたくても単体では不可能ですし、Cayin N8単体のシングルエンドではHD820やHD800Sをドライブしきれない感じがしますので、パワーがあるコンパクトな無個性のアンプを探しておりました。ゲーマーの友人が本機を所持しており、試しにHD800Sと色んなDAPを持って行って視聴させてもらったところ、まさに求めているものがZen CAN 3でした。(ゲームの世界に明るくないですが、なんでこんなアンプをゲームに使っているんだと思ったのですが、ゲーム向けのEQがあるみたいですね・・・)
「無個性のアンプ」と言いましたが、自分にとってはここが重要です。無個性というとあまり良いイメージではないので、「透明感」と言い換えたら自分でもしっくりきました。どんな上流でもアンプの色に染め上げるものもあったり、悪い部分をマスクすような個性を持つものもあったり、それはそれでいいですが、気に入った音を無着色で楽しみたいと思うようになった次第です。
＜音質＞
Qutestと繋げばこれでもかって程Qutestの音が鳴り、N8に繋げればこれでもかって程Nutubeらしさが楽しめます。逆を返せば、上流が微妙だと、そのまま増幅されるので、上流を整えて真価を発揮するアンプかと思います。また、パワーがありすぎるので、そのパワーを必要としないヘッドホンやイヤホンでシステムを組んでいる場合、Zen CAN 3は無用の長物です。戦闘機用のジェットエンジンを小型セスナ機に載せて飛ぶようなものです。Zen CAN 3のメリットは繰り返しになりますが、DA変換された信号を素直に増幅してくれる点につきます。デメリットはありあまるパワーになるかと思います。QUTESTを最低の1VRMで出力し、Zen CAN 3の出力0dbのままでもボリュームノブは９時以降まで回す必要がないです(バランス時)。高インピーダンスのヘッドホンでも能率が低くないヘッドホンであれば、メーカー推奨の11時～14時までボリュームノブを回す事はないような気がするのは私だけであろうか。
＜総評＞
正直、ここまでのパワーはいらないなという感じがします。一方で、どのようなヘッドホンでもドライブできるという誘惑が襲ってきそうで怖いです。現状はパワーや機能を持て余しているという事で総評は-1しておりますが、サウンドに関しては文句ひとつありません。
