高音の質:50
中音の質:50
低音の質:50
細やかさ:50
迫力:40
音場:50
遮音性:50
音漏耐性:50
Chromatic seriesの中では価格でみると2番目に安いフルBAの機種。Chromaticの4つの中で注目されにくい機種ですが、個人的にはかなりお気に入りです。CFAの代表作であるAndromedaと同じ5つのバランスドアーマチュアを特徴としています。見た目はカスタムIEMとして販売されていたSolsticeとほぼ同じですが、内部のBAがアップデートされている点とステレンススティールのキャップを固定していたネジが無くなっている点、ベントが設けられている点が異なります。CFAのBAのみのイヤホンで筐体にベントがあるのはPonderosaが初めてで少し興味深いです。Solsticeと音を比較すると意外に違い、Solsticeの方がより正確で、分析的、分離感を持っています。Solsticeは従来のAndromedaの後継のように感じます。一方、Ponderosaは温かく、音色に艶があり伸びやかで、音場の広さがあります。JupiterやIOと印象が似ていると思います。以下にCFAのBAの印象をまとめました。
冷たい、ソリッドな音、クリアな音、音のバランスが取れている
Andromeda(限定版含む)、Comet、C/2019 Q4、Solstice、Ara、Satsuma、Holocene、Fathom
温かい、艶がある音、面白いサウンド
Orion、Nova、Jupiter、IO、Night sky 3D、Andromeda emerald sea、Ponderosa、Taurus
PonderosaはBAの繊細さに独特な音場感を持ち、J-POPやバイオリン、サックスなどと相性が良いです。Supermoonは鳴らしにくさもあるため4.4mmバランス接続でも良いと思いますが、Ponderosa、Cascara、Bonnevilleは3.5mmで問題ないかと思います。後者の3つはバランス接続をするとDAPによりますが、ホワイトノイズが少し目立つ可能性があります。とくにPonderosaはCFAで最も鳴らしやすい部類でSolarisやFathomと同等の音量で駆動できるモデルになります。
現行モデルはChromaticの4種類、Elemental(Andromeda、Solaris、Trifecta)の3種類、Fathom、Moon Rover、Astrolith、Claraと10種類近くあり聞き比べが大変ですが、過去に人気があったJupiterやIOが好きな人は気に入ると思います。PonderosaはAndromeda ESより音場感の面でよりホログラフィックで唯一無二の音色でおすすめです。