[手元にあるヘッドホン]
本機の他に、DT990 PRO,HD599,Q701,V-moda m-100,HD660s (殆ど使用していない機種あり) の、計6機です。
結論から言うと、本機は普段の一般的なリスニング使用においてその他全てを抑えました。(あくまで個人的にです。)
以下、間違えている表現などあると思いますが良かったら参考にしてください。
[質感・使用感など]
まず手にしてみて驚いたことが、手に触れる部位の多くが金属だったことです。ハウジングの網、その外周のドーナツ的形状な部分(ハウジング?)、アーム、ハンガー、その全て金属です。本体重量の公称372gという重量はこれに所以するのですね。アームとハンガーの中継部分(メーカーロゴが入っている箇所)はプラスチックです。
スライダーはキツめの設計なのか、変更する場合は結構力を入れる必要があります。また、変更時もHD660sのような"カチッカチッ"とした感触ではなく、窪みに嵌るまでに金属が摩擦する"ザリザリッ"とした感触があります。しかし、それ故に普通に使用する上で勝手に長さが変わるなんてことはありません。まぁ基本的な設計ですね。
イヤーパッドは、一見するとレザーっぽいですが肌との接触面は違う材質です。ベロアではありません。パっと思いついた例えだと、ボディーウォッシュタオルのような材質とかですかね。もちろんあれほどのざらつきはありません。むしろ快適でもあります。(ボディーウォッシュタオル検索したところ、全然違いましたね…。)
[仕様など]
スペックはサイトの製品情報欄に書いてある通りです。(誤差もあるかもしれませんが。)
感度が94dBと少し低めですね。ただ抵抗は37Ωとあまり高くはないのでポータブル機器でも"鳴らない!"ということは無いと思います。ただアンプがあるに越したことは無いですね。
ヘッドホン側とのケーブル接続端子の径は3.5mm(3極)です。
[音など]
まず先にことわっておきたいことが、自分は"明確ないい音"というものを体験したことがありません。
なので、どういった音が"いい音"というものなのかを知りません。
それどころか、オーディオに堪能な方々がいう、"音の抜け""音の伸び""音の粒立ち"等が一体、音のどういった部分的特徴を言っているのかさえ分かりません。
しかし、そういった複雑で専門的な要素を分析できなかったとしても、いわゆるオーディオ素人でも、感覚で好きだ嫌いだと感じるものがある訳です。それらを決定づける要素は沢山ありますが、必ずしもその要素全てを無理くり理解する必要もない様に感じます。
むしろ肩ひじ張らず、直感的に好きか嫌いかを判断する方が健全であるとも思えます。
ただそれでも、自分が"どういった傾向のヘッドホン・イヤホンが好みか"を知っていることは、今後のデバイス選びの簡単な指標になると思うので、大まかでも自分の好みを知っておくことは大事かもしれませんね。
はい。
本機の気に入っているところは、、、
自分が所有しているほとんどの他の機よりも鳴り方に不自然さが少ないと感じた所と、
”音が鳴っているところ””音が鳴っていないところ”の区別 ,メリハリ? がついてると感じた所です。
双方に敢えて"感じた"と付け加えているのは、どれも自分の感性に頼る所が多いのを強調したいからです。
どの帯域も誇張したような鳴り方はしません。音のアタック(音の出方?)も、タイトではありますが強すぎるといったことはありません。(むしろ弱いと感じる方もいるかも。)
出る音には、太くはなくてもしっかりとした芯があり、実体を感じました。
(ニュアンスの話です。)
平面駆動型を採用してる本機ですが、その他の平面駆動型の製品のレビューを読み漁った時に、「平面駆動型はダイナミック型に比べ、ここぞ!というタイミングの迫力に欠ける」というのを目にしたような気がします。
確かにそれは感じます。ダイナミック型と交互に聴き比べした時は一目瞭然でした。
こういった差異はその機を聴き続けていればいずれ順応し違和感も無くなると思いますが、そこに違いを感じたのは事実です。
本機を手元にある他の機と何度も比較して出てきた感想は、「ナチュラルクリア」でした。クリアといってもカリカリとしたいわゆる「クリスタルクリア」とは違います。
例えるなら、仮に「クリスタルクリア」が炭酸飲料とするなら、対して本機の音は「ミネラルウォーター」といったところでしょうか。
本機から発せられる音は、純粋なミネラルウォーターの様に、少しの警戒も抵抗もなく受け入れることができます。
しかしそれ故に迫力に欠ける、激情的な情緒に欠けると感じるのかもしれません。
[全体通して]
最後に、質感や仕様や音などで自分が驚いたり,気にしたり,気に入ったりしている所をまとめると、
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・金属パーツが想像以上に使われている。
・能率が少し悪いので、DAPやスマホで使用する場合はアンプを使用したほうが
余裕をもって音をとれる。(そりゃそうだ。)
・音の鳴り方や存在の不自然さが少なく感じる。
・ここぞ! という時のパンチが少し控えめで、人によっては退屈と感じるかも。
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こんな感じです。
初めにも書いた通り、本機は今までに購入したすべてのヘッドホンをほぼ完璧に抑えて
おり、個人的に大満足の製品でした。
もちろんこれよりも上位の機種を聴くことで本機に対する評価は変わるかもしれませんが、本機の音が変わることはありません。
もしかしたらこの 『SUNDARA』 というヘッドホンは、自分の中でこれからのヘッドホン選びの一つの指標になるかもしれません。それ程に大好きなヘッドホンです。
オーディオの何たるかも知らない青臭い素人ですが、本機購入の一助になれば幸いと思っています。
長い上稚拙な文章失礼しました。
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