高音の質:35
中音の質:35
低音の質:40
細やかさ:30
迫力:45
音場:35
遮音性:40
・デバイス
iPhone 12 Pro Max
・使用アプリ
iAudioGate
・イヤーピース
SpinFit CP3600
・音源
FLAC
(一部AAC-LCをいわゆる"ハイレゾ"にアップコンバートしたものもあり)
元々AVIOTのイヤホンはTE-D01bやTE-D01dなどを所持しており、好印象を持っていました。
そんな中、ANCを搭載した比較的手ごろな価格帯のイヤホンが発売されたので久しぶりに購入してみました。
イヤホンの筐体については思ったよりも大振りのため、フィット感はどうなんだろう…と心配していました。
しかし実際は形状はカスタムIEMとまではいかないものの、耳の形に沿うものになっており、フィット感は良好であると感じました。
第一印象は「低音の主張が強い」というものでした。
打ち込み系の楽曲やアニソン、電波系の楽曲を聞いた際は低音域の主張が激しく、それなりの時間聞いていると聞き疲れをしてしまいました。
次に生音系の楽曲を聞いた際は印象が変わりました。
生音のドラムだと主張をしてくる割にはあまり聞き疲れがなく、音に丸みを感じました。
ただ、長時間聞いていると聞き疲れをしました…
低音は迫力があるものの、締まってはいません。
次にボーカル曲を聞いてみました。
こちらはオケに負けずしっかりはっきりと聞こえます。
中低音域と音域が被ってしまいそうな男性ボーカルもはっきりと聞くことができました。
ただ、女性ボーカルの伸びやかさはあまり感じることができません。
さてANCについては電車の騒音や空調の音は見事にカットしてくれています。
対応アプリでANCの強度を変えることができるのですが、強度を一番強くすると圧迫感が強く感じました。
アプリの中で「風雑音抑制モード」というものがあり、こちらは「ANCアルゴリズムを最適化して風による雑音を抑制します」という触れ込みです。
このモードをオンにしてみたものの…個人的にあまり効果は感じませんでした。
なお、アプリ内で10バンドでEQをいじることができますが、こちらは一切触れておりません。
また、ゲーミングモード設定というものもあり、こちらは音ズレを軽減するものらしいのですが…こちらも個人的に効果があるのか…?と疑問でした。
(もしかしたら自分の使用環境が悪く、効果を感じなかっただけかもしれません)
総じて「音の迫力はあり、全体的な満足度は高いが良くも悪くも『値段相応』だな」というのが私の感想です。
すでにTWSをお持ちの方がこれを買い増しする必要があるかと言われたら…正直微妙です。
音に関しては粗削りな部分が多く、手放しでおすすめと言うことはできません。
しかしながら、初めてTWSを買う方にはいいかもしれません。
比較的手ごろな値段で一通りの機能は網羅しています。