シルバーイヤホンが一通り出揃い、BA以外全て購入使用してきた為、一連のレビューをしておきます。購入検討の参考になれば幸いです。
まず始めに、私が過去使用してきた主なハイエンド系イヤホンは次の通りです。
IE800、SE846、JH LaylaⅡ、Mellianus、Legend X、Major、DREAM XLS、ELYSIUM
シルバーイヤホンは購入順に次の通りです。
Silver1、Silver/RS、Silver/PD、Silver/BS(後に改良版へ更新)、Silver/KS
【使用環境】
DAP…SONY NW-WM1A
スマホ+Lotoo PAW S1
DAC…CHORD Hugo2
AMP…Phatlab PHAntasy II
最近シルバーイヤホンはiPod touchを使用
ケーブルはHP-194(+音響核)、イヤーピースはSpinFit CP100の使用となります。
聴いた第一印象は、Silver1を彷彿とさせる、あの特徴的な低域表現でした。
量感たっぷりの雄大かつ質の高い低域です。
後に気付いたのですが、RSは専用設計の筐体へと進化したSilver1の系譜を色濃く受け継いだモデルのような気がします。
ただし、低域の量感が多いからといって、Silver1ほどに暖色系でもなく、そこまで楽曲を選ぶ感じではありません。
スピーディーな楽曲やHR/HMなどの激しい楽曲でもとても気持ち良く鳴らしてくれます。
なにぶん他のシルバーイヤホンと比べても低域が多い事もあり、高域の抜け感や自然な空気感は劣ります。
私の感じる、他の1DDシルバーイヤホンとの相関イメージ
Silver1の系譜:雄大な包み込まれる低域をベースにした暖色系の艶やかな音色
→『RS』へと昇華
PDの系譜:深く沈み、弾む低域をベースにしたスピーディーかつ自然な音色
→簡略化してBSへと落とし込まれる
→極自然な現フラグシップKSへと昇華
※ Silver1は既製筐体を利用、次作PD以降は専用設計された筐体となっており、チューブ音導管は無くなり、ノズルに向けてDDが直接マウントされている。
シルバーイヤホンは、最も難しいとされる低域の質が異常に高いのも特徴で、管弦楽やピアノ等のアナログ音源では、その空間表現を見事に再現します。
また、現代的なデジタル音源においても如何なくその能力を発揮し、上位機になればなるほど極めて自然な音色を紡ぎます。
最後に大事な事を一つ
シルバーイヤホンには、最近の高額なDAPやAMPは必要ないと感じます。
ヘッドホンを含む低能率ドライバーをも駆動させる事を前提としており出力過多となります。
ことシルバーイヤホンにおいては、低域の出過ぎやボワつきによる籠り感が助長され、微細な音が潰されてしまい、逆に音質劣化へと繋がりました。
なので、スマホかiPod touchがベストです。
嘘の様な話しですが本当です。
以上、長いレビューを読んで頂きありがとうございました。