P9 Signature

B&Wというメーカー名につられて最初は試聴しましたが、さすがです。裏切りませんでした。

全体的な印象は、他の方と同じことを言うようですが、スピーカーで聴いているかのような素晴らしい迫力、濃さがある音だと感じました。

繊細かつ主張しすぎないが芯のある高音。

低音、高音に埋もれずにしっかり出てくれてハリのある中音。

歯切れ良く、量感もあり、輪郭もしっかりした低音。

どれを見ても文句のつけようのない音だと思いました。

見た目も綺麗で、質感も良い。

これは今までに無い素晴らしいヘッドホンです。

ポータブル用途としては大きめながらも兼用はなんとか可能で、室内とアウトドアを有線ヘッドホン1本で、というなら現状ベストの選択肢になり得ると思います。独特の広い音場と重みのある低音、存在感のある中音は素晴らしいです。高音はリケーブル（純正のPEC/P5S2)でよくなりますが、キラキラでキレのいいのを求めている方には物足りないかも。全体としてはジャンルを問わずスピーカーのような良質の音を楽しめ、最近高評価の同社PX/Hを気に入っている・気になる方には特におすすめかと思います。

signatureという名の通り、「これがB&Wの音だ！」というメーカーの強い自負を感じる一品です。

原音再生性や売れ筋の音質等を完全に無視したチューニングが施されたP9 signatureは試聴した人を虜にするか、突き放すか、評価を大きく二分すると思います。

ポータブルヘッドホンでありながらスピーカーの様な音像、支配的な低音は唯一無二ですが、琴線に響かなかった場合は論外扱いされるでしょう。

その本体重量、装着感も人を選びます。

一見さんお断りの様な雰囲気のあるヘッドホンですが、ぜひ一度手に取りB&Wの魂のような物を感じていただけたらP9ユーザーとして嬉しいです。

今まで他のヘッドホンで聴いていて不満に感じていたのが、コンサートホールで体感するあの爆発感でした。交響曲のフォルテシモで全楽器が鳴り響く体が震えるような感覚です。P9は唯一この感覚を味わせてくれるヘッドホンです。

高音だけをこだわるなら他にも良いヘッドホンはあります。P9の高音はくっきりハッキリ鳴りますので、曲によってはやや耳障りな時もあります。しかしながら中低音の解像度が高いながらも迫力のある響きはP9唯一と言って良いと思います。爆発音の余韻の中でコントラバスの音色が感じられた時は身震いしました。

交響曲を聴く方には是非一度聴いてもらいたいヘッドホンです。

"音の臨場感がとてもここちよい！

また付け心地がよい！

長時間つけていてもだいじょうぶです。"