購入してから1年弱経過し、同社のファンとして気が向いたのでレビューします。
jvc のファンとして同社のウッドホンは2015年に850を手に取りました。当時はさらに完璧を求めてSU-AX7と純銀線にリケーブルし、アルヒーフレーベルのカールリヒター・バックとの組み合わせでてニタニタしておりました。ときはたち、有名ブロガーの1100と同様にシェル割れしてしまいました。同シリーズの完動品フラッグシップは持っておきたく、1年前のセール時に39kほどで入手し1年たちました。しかし、音質は想像していたウッドホンと比較し、優等生方向に進化してしまったようです。
結論から申し上げて、ウッドホンは近年の他社の同価格帯のイヤホンと比べると厳しい立ち位置にあると言えるのではないでしょうか。
高域は平面駆動、ESTに劣る。中域は一部のBA機に劣る。低域はBCという新兵器に脅かされる。
実運用では、当機特有中域のクラッシュシンバルの音破綻は聞いてられない。
EDMは音圧が足りない。
女性ヴォーカルはEST,BA、平面磁界型に負ける。
ここまで、低評価が続きました。
当機の素晴らしいところはクラシック、オペラ音源の統一感、余韻だと思います。David and Bathsheba Act II Scine Iなど、古いものになりますが、1958年マタイのViola da gambaの響きなどなど、以下割愛
魅力がクラシックを中心にピンポイントにあります。
いわゆるこれでしか得られない栄養素があるタイプのイヤホンになります。これの上位互換を上げろと言われると難しい。強いて言えば Gradoかな。けどヘッドホンです。
余談ですが、イベントでメーカーの方と話した際にFDシリーズの後継開発はないと言われて悲しくなりました。あれ装着感を改善するかCiem化してほしいのですが。
似た音求めるかつJVCファンでないならe5000と勝負になるでしょう。あれはあれで駆動が難しいですが。
使用機材:SU-AX7 +MAC、SR35
所有機かつ比較機は以下
JVC ha-fx850、westone umpro30(初代)、JVC ha-fd01、final e-3000,tfz secret garden(初代:ダイナミックドライバーの方)、水無月audio stellaris、kiwi ears:quintet、JH audio 13proV2(ユニバーサル)、noble audio kaiser 10
ヘッドホン所有機はDT990PRO、HE400se
怪文書失礼