高音の質:45
中音の質:45
低音の質:40
細やかさ:45
迫力:40
音場:40
遮音性:40
音漏耐性:40
Cayinが初めてリリースするイヤホンですが、展示会で試作機を試聴したときから一目惚れ&ひと聴き惚れするほどの完成度の高さで、いつか必ず手に入れようとずっと機をうかがっていましたが、少し前に週末特価に出ていたのをすかさず、ようやく手に入れることができました。
赤みがかった多面体と曲面からなる金属筐体の見た目の美しさもさることながら、意外にも装着感がよく、自分の耳には吸い付くようにピッタリとフィットします。
真空管アンプの実績豊富な「Cayin ならでは」というサウンドシグネーチャーを感じる、どこまでもナチュラルでゆったりと愉しめる音で、特にバイオリンやチェロ、フルート、ピアノなどの器楽曲は奏者の細やかな表現から空間に行き渡るように響く音までありありと感じられます。
この価格帯のイヤホンで、ここまでなめらかかつきめ細やかな音を再現できる機種はあまりないのではないでしょうか。
さすがに超低域までは出ませんが、ドラムやベースの低域もタイトにならずに程よいボリューム感があり、特に ortfon Hd-Q7 などのディスクリートヘッドホンアンプやA級真空管ハイブリッドアンプとの相性は抜群で、アコースティックサウンドや表現力の高いボーカリストの曲などをとことん楽しみたい方には特にオススメしたい機種です。
Cayin公式の微博(Weibo)に、このYB04の開発秘話が掲載されていましたが、並ならぬ苦労とこだわりのチューニングを繰り返して出来上がったようで、独自のアプローチで「Cayinらしい」サウンドを実現したことが伺えます。 (2pin端子を採用したのは、当初MMCXだったのがチューニングのために何度も抜き挿しを繰り返すうちに指が痛くなり2pinにしたのだとか笑)
奇しくも購入した数日後に真空管搭載DAP、Cayin N3Pro が発表されましたが、まだ N3Pro を試聴できていないので、YB04で試聴するのが楽しみです。