高音の質：45
中音の質：50
低音の質：40
細やかさ：45
迫力：35
音場：40
遮音性：45
音漏耐性：45
Finalのイヤホンが好きでheaven IVを愛用してきましたが、取扱いしづらいケーブルや派手目な見た目から、後々持ち出すことに抵抗を感じていました。
これらの問題点が解消される気がして購入を検討していましたが、試聴して納得のいく出来だったので購入することになりました。
まず、Finalのイヤホンは個性的な鳴り方をするため、好みを選ぶ傾向にあるかと思います。
しかし、このF3100は主張を控えたスッキリした音で、万人にオススメできる傾向になったのでないでしょうか。
同じシリーズのF7200 、F4100も候補に入れていましたが、私はF3100が気に入りました。
本体よりイヤピースの方が目立っちゃうんじゃないかてくらいに細くて小さいです。
筐体はF7200のような高貴な感じはしませんが、耳に着けてしまえば周りからも見えなくなるので、自分はあまり気にしていません。
以前使用していたheaven IVはフラットケーブルというタイプのもので、頑丈そうではありますが、それ以外は場所もとるうえにタッチノイズも酷かったです。
こちらは細くてしなやかなケーブルで、取り回しも抜群です。
また、付属のイヤーフックで耳掛けすることによりタッチノイズも気になりません。
このあたりはしっかり改良されていると思い ます。
高音・中音・低音の分離感はそこそこに、自然なつながりを感じます。
ライブ音源を聴くとき、奥の方の音までしっかり聴かせてくれるため、臨場感がしっかり伝わってくるところが気に入っています。
高・中音は繊細に、少しリバーブがかかった伸びのある鳴り方で、やはりFinalのイヤホンだなという感じ。
低音はダイナミック型ほどの押し出しはありませんが、他の音域にかき消されない程度の必要量はクリアしていると思います。
ざっくりいうと、迫力よりは繊細さが勝っていて、ジャンルは問わず聴き疲れしにくい優しい音です。
イヤピースに気を配ることが大切です。
サイズ選びは もちろん、筐体に着ける位置を変えたりすることで音に変化が表れます。
まず、従来通り奥まで着けたときは、頭の中へ音が流れ込んでくる感じ。
浅めに着けた場合は、音が遠くから聴こえるようになり、それにともなって音場が広まったように感じます。浅く着けても、音がスカスカにならないことに驚きました。
気になった点もあって、細長い形状だからか、耳の奥に向かって真っ直ぐに挿せていないと、長時間使用した際に違和感が残ります。
ベストな装着位置をみつければ、さらに良い音で気持ちよく聞かせてくれるのではないかと試行錯誤している最中です。
とはいえ、イヤホンの重みでズレたりすることはないので、動きながら使用する時でも装着感は良好です。
heavenシリーズのような響きのある個性的な鳴りは抑えられていますが、F3100は音が洗練されており、筐体のサイズやケーブルの質で大きな進化を遂げています。
多々あるイヤホンの中でも極めて小型で軽量、音もいいのでイヤホン選びに困ってる方は一度ご試聴なさってはいかがでしょう？少しでも参考になれば幸いです。
