3モードについて
RU9には3つの音色が用意されています。
【ソリッド】は真空管の味付けがなくモニターっぽい印象。音場はある程度確保されているが音の繊細さは少し甘い所があるような気がします。
【モダン】はソリッドに少し心が通ったような音色。原曲の雰囲気をあまり崩さずに且つ広いコンサートホールに音が遠くまで届くような響きが加わります。
【クラシック】はCayinお得意の温かみのある音楽に変化します。これぞ真空管サウンド。自分の周りに音がじんわりと広がっていく。モダンがコンサートホールならこちらはジャズバーのような感覚。
外観について
この商品を見た時は結構大きいのかなと言う印象でしたが実際はスマホ(Pixel10pro)の横幅より少し小さいので思っていたよりコンパクトな印象でした。
これならポケットやバックの中でも嵩張らないしマグセーフ対応で外れる心配もないと思います。
またボリュームノブにクリック感があるのはかなり好印象だった。目視でなくてもブラインドで音量操作が可能、クリック感のお陰で音量を1メモリずつ上げられるのは個人的にかなり高評価。
クリックのないボリュームノブだと少し音量を上げようとして思った以上に音が大きくしてしまう事があるのでこの配慮は嬉しいところです。
電源モードについて
RU9は持ち歩けるだけじゃないというのはこの機能に由来します。
FiioのBTR17にも搭載されているような外部給電モードで、この機能で外出先以外でも簡易的な据置DACとして使えるので汎用性が高い。
ただしマイナス点として付属のケーブルが上げられます。
付属ケーブルは端子がL字になっておりスマホと接続して使用するには使い勝手は良いのですが外部給電端子を塞いでしまいます。
ケーブルを逆向きにして接続させようとするとイヤホンジャックと干渉してしまい…(※イヤホンジャックが挿せない訳では無いですが…
別途ケーブルを用意すれば良いだけの話ですがちょっと気になる点ではあります。
安い商品ではありませんが一度購入してしまえば真空管、ドングルDAC、据置DACと活躍の幅が広い商品になると思います。
試聴楽曲(Amazon Music使用)
・Starry sky(CAPSULE)
・平行線の美学(コメティック)
・Tank!(THE SEATBELTS)
・RYDEEN(Yellow Magic Orchestra)
・つつみ込むように…(MISIA)
・Day After DAY(FREQUENCY)
・Zoltraak(Evan call)
・My Life(花譜)