先代のSP2000T同様、真空管を搭載した、無印SP3000とは一味違うDAPです。

それでいながら無印よりも価格的に安くなっているのは嬉しいですね。

今回のSP3000Tは、先代のSP2000Tとは違いNutubeではなく、サブミニチュア管を搭載しているようです。

Nutubeが好きなので、ここは個人的に残念なポイントの一つでしょうか。

デザインは相変わらずAKらしく、高級感があって良いですね。

背面は分かりやすく真空管が見えているのも良いと思います。

音質的には同じSP3000の名を冠していながらも、SP3000とは大分違った仕上がりになっていると感じました。

比較するとSP3000Tのほうが、太く温厚に鳴らす感覚でしょうか。

聞くジャンルによってはこちらのほうが楽しく聞けるかもしれません。

SP3000の繊細な音とは違った音を聴きたいという人にはぴったりな商品でしょう。

RAYTHEON製 JAN6418 真空管が2基搭載されており、定評のあるその品質から奏でられる新空間ならではの温かみ。

SP3000Tのもう一つの魅力であるトリプルアンプシステムでその日の気分や音楽に合わせて調整をしてリスニング体験を自在にカスタマイズ可能なので1台で複数の使い方ができる本機は唯一無二です。

やはり本機の一番の特徴はその多様性の高さにあると思います。

従来のSPシリーズの到達点のような高解像度、高音質、空間の広さを突き詰めたようなOPアンプモードや、クラシックやジャズを聴くのに最適なリアル真空管によるTUBEモードをはじめ曲やシーン、イヤホンに合わせて手軽に幅広く自分好みにカスタムできるためいつも楽しいという気持ちがあります。

あまりカスタムされず、抜けるような高域や、一音毎の解像度の高さ、空間の広さを突き詰めたい方はSP3000の方が向いてると思いますが、その日の気分によって聴きたい音楽が変わる方、幅広いジャンルの音楽を聴かれる方はこちらの方が楽しめると思います。

奥の深いDAPなので短時間の視聴では分かりづらいかもしれませんが聴きこんでいくたびに新たな発見がある。そんなDAPです。