ACT07 は、HS2000シリーズのサウンドに“重心の低さ”と“深みのある低域”をしっかり加えるチャンバーでした。

他のチャンバーと比べても、最も“下方向へ音像を支える”キャラクターが強く、

特に 中低域〜低域の厚み・沈み込み・存在感 が大きく向上するタイプです。

高域は大きく明るくなるわけではなく、刺さりを抑えつつ落ち着いたトーンのまま。

鋭さよりも“上から下までの安定感”を重視した方向性です。

中高域はやや穏やかになり、ギターやボーカルのアタック感が丸くなることで聴き疲れしにくい印象。

ロックでもうるさくならない、温かく包み込む方向の音です。

中域は厚みと密度が増して、音像が前と後ろにしっかり広がり、立体感が底上げされます。

ライブ音源や空間表現の多い楽曲で特に効果が大きく、豊潤な響きが気持ち良い仕上がり。

中低域はシリーズ中でもトップクラスにマッシブで、楽曲の土台を力強く支えてくれます。

低域は沈み込みが深く、量も増えるため、迫力のあるサウンドを求める人にはぴったり。

結果としてACT07は、

「重心が低い音が好き」「迫力と深みがほしい」「温かく厚みのあるHS2000にしたい」

というリスナーに理想的なチャンバーでした。