ACT04 は、HS2000MX の音を“スッキリ整えつつ、上品な広がり”を加えてくれるバランス系チャンバーという印象でした。

ACT03のようなシャープ特化でも、ACT05のような厚み特化でもなく、その中間を自然にまとめる万能タイプです。

高域は抜け感が良くなり、滑らかさを維持しながらレンジ感が伸びる方向。

シンバルや空気感の表現が自然になり、刺さりも出にくい扱いやすいチューニングです。

中高域は透明感が増えつつも、細くなりすぎず上質なハリが保たれています。

ギターの輪郭も聴きやすく、ライブ音源でもスッと耳に入ってくる印象。

中域はクセが少なく、色づけも控えめ。

ボーカルも楽器も自然に定位し、MXらしいスピード感を損ねずに音楽性を整えてくれます。

中低域は量が増えるわけではないものの、ふくらみを自然に保ちながらタイトさを維持。

低域は締まりが良く、深さよりも全体バランスを整える方向性で、リスニングにもモニターにも寄れる使い勝手のよさがあります。

結果として、ACT04 は

「クリア・ナチュラル・上品・バランス型」

を求める人に最も扱いやすい万能チャンバーだと感じました。

MXの個性を崩さず、より“完成度の高い音”にまとめたい時に最適です。