ここ半世紀ほどJazzばかり聴いてます。
昔はBluenoteとかRiversideとかPrestigeのLPをEL34のULppアンプにJBLのスピーカーで聴いてました。
今はAmazon Music HDをFiio BTR-5にCampfire AudioのIOで聴いてます。聴いてるのは相変わらずBluenoteとかRiversideとかPrestigeですが。
今時のイヤホンとかヘッドホンって、低音重視の感じがするんですが、わたし的にはJazzって低音そんなにいらねー、それよっかシンバルしゃかしゃか鳴らしてくれ、スネアをしゅたしゅた聴かせてくれって感じなんですよね。
その点でIOっていいなーって思ってるんですが、どうもイヤホンって長時間付けてると、しんどい感じがしてしまうんですよ、わたしの場合は。
で、ヘッドホン欲しいなって思ったわけです。
ルディ・ヴァン・ゲルダー先生が録音された音をそれっぽく鳴らすヘッドホンがいいんだけど、田舎に住んでるから、試聴とかできないし。
いろいろなレビューも見たけれど、Jazzを聴くという観点のレビューってないしねー。
まぁ、とにかく、シンバルがしゃかしゃかであることを期待して、以前AKGのQ701を使ってたことがあるんだけど、まぁ、いい感じにしゃりってはいたものの、なんかいまひとつ音に力が足りない感じがして(ヘッドホンアンプは使ってましたよ、ALOの)
まぁ、そういうことで、今回はあれこれ悩んだあげく、やっぱGRADOにしようと。
Prestigeシリーズ新しいの出たことだし、Prestigeといえばマイルス・デイビス、マラソン・セッションだからいいよね。
で、eイヤホンの通販でSR325x買ったわけです。試聴もせずに。
これをBTR-5につないで、iPhoneのAmazon Musicでソニー・クラーク・トリオ、カラフルな鍵盤のジャケットのやつ聴いてます。
まずはフィリー・ジョー・ジョーンズのドラム。シンバルはちゃんとしゃかってるし、スネアのしゅたりもいい感じ。もともとこのアルバムはシンバルの音強めの録音なんだけど、SR325xが鳴らすシンバルはなんだか爽やかな感じ。ドラムはいい感じに鳴るんじゃないかな。よしよし。
次。ポール・チェンバースのベース。あー、十分じゃないですか?重低音は出ないけど、締まりの良い音。弓引きの音も、良い響き。
さてさて、ソニー・クラークのピアノ。今、まさにI Didn't Know What Time It Wasが始まったところ。
ソニー・クラークのピアノって、どことなく暗さを感じるところがあって、そこが好きなんだけど、SR325xで聴くソニー・クラークのピアノの音は、なんか艶がなくて、そこがなんかソニー・クラークには合ってるのかもしれないけれど、んー、やっぱりもうちょっと艶が欲しいかな。悪くはないんだけど。
他にマイルスのトランペット、コルトレーンのテナー、ウェスのギター、いろいろ聴いてみたけれど、どれも、良いです。
良いのだけれど、どれも爽やか系で、ちょっと薄味かなーって気もします。
が、それは、昔、管球アンプでJBLとかAltecのスピーカーで鳴っていた音の記憶と比較して、ということかもしれません。
SR325xはJazzを聴くにも良いヘッドホンだと思います。
あー、ただね、ケーブルが太くてね、まるでコタツの電源ケーブルですよ。これにBTR…