音質:50
拡張性:40
当方の環境における感想を記載させていただきます。あくまで私見ですので参考にしていただければと思います。
GoldenWaveの10周年記念となる純粋なヘッドホンアンプであり、多大な物量投入を思わせるサイズ、重量を持った真空管アンプです。
比較対象は当方が現在所持しているBenchmark HPA4、n-05xdのヘッドホンアンプ部、ifi pro ican、Hugo2等です。使用ヘッドホンは開放型はD8000 pro、moondrop Venus、密閉型はFocal Stellia、Signature masterなどです。
早速、音質ですが解像感やS/NはHPA4には及びませんが、真空管アンプ単独ならば通常は得られないような微細な表現が可能です。高音も滲みがなく細やかでとても綺麗な音を表現をしてくれます。また、低音の厚みや沈み込み、アタック感は他を寄せつけないほど充実しています。音の立体感も他のアンプよりしっかり感じられ、倍音の出方や残響の余韻も充実しています。音場は他のアンプと同程度かやや広く感じる程度ですが、音楽のスケール感は大きく、音楽を聴いていると圧倒されます。
真空管アンプとしての性質は強くないものの、真空管の良いとこ取りをした半導体アンプに似た印象です。pro icanのtubeモードのような印象ですが、物量投入がなせる技なのか、レベルは数段上と思われます。pro icanやHPA4は高感度イヤホンでも使用可能なので手放せませんが。
あくまで私の環境下ですが、使用方法に注意点がありますので以下に記載させていただきます。
①電源に関する注意点
電源を付けてから数分たって「カチッ」と音がしてからでないと音が出ませんでした。
あくまで当方の環境の問題かもしれませんが必要電圧の関係(日本と海外仕様の差からくる可能性)とのコメントを販売店がメーカーからもらったとのことでした。ヘッドホンアンプは電源を入れてすぐに使用することはあまり無いと思いますが、音が出ないと焦って接続を何度も確認しましたので記載しました。
②プリアンプが必要
Hifimanのハイエンドヘッドホンでの使用を念頭に置いて作製されたアンプと考えられ、DACをBypassでつなぐと、lowゲインでもボリューム9時〜10時の位置で音量は十分となります。しかし、最良の音質は(できればhighゲインで)2時位のボリューム位置で得られると思われます。そのためにはDACのボリュームコントロールを使用する(音質劣化の可能性があり)か間にプリアンプが必要と考えられます。当方は間にn−05xdのプリアンプやfidelix truphaseを使用してみましたが、HPA4のプリアンプ使用が一番しっくりきました。
③良質な電源環境
壁コンセント、ノイズカットトランス、フルテック電源タップ(GTO-D2 NCF)とステップアップするたびに音質の大幅な上昇が得られました。現在はノイズカットトランスからGTO-D2…