高音の質:45
中音の質:50
低音の質:45
細やかさ:50
迫力:50
音場:50
遮音性:45
音漏耐性:40
ラテン語で太陽の名を冠した機種ですが、
確かにその名に恥じない音を鳴らしてくれているように感じます。
当初はANDROMEDA MW10を購入するつもりでしたが、
eイヤホンさんにてSOLARIS 2020と同時に試聴出来る機会に恵まれ、
30~40分ほど比較させて頂いた際、
この2機種には音場の広さと音像の定位に差があることが分かりました。
<ANDROMEDA MW10>
・高音がきらめいている印象
・低音は目立たないが、高音~中高音までの下支えの役割を果たしている
・ボーカルがわりと近くに聴こえる
・男性より女ボーカルの方が得意な印象を受ける
・音の粒立ちが良く、輪郭のある音でとても聴きやすい
・時折シャープな音に感じることもあるが、耳に刺さるようなことはない
・見た目に反して装着感が非常に良い
・どんな曲を聴いても上記の特性はさほど変化しない
<SOLARIS 2020>
・音の密度が非常に濃いのに、音場がとても広い
・明るく跳ねるような思わず踊りたくなる音が印象的
・高音から低音まで、全てがよく出ている
・音の粒立ちが良く、輪郭のある音でとても聴きやすい
・音像定位が明瞭、どこで何が鳴っているのか分かりやすい
・ハイブリット機なのに繋がりが非常に滑らかで不自然さがない
・ボーカルの基音だけではなく倍音部分の表現が非常に巧み
・耳に刺さるような部分や篭る感じはまったくない
・高感度で非常に鳴らしやすい
・初代SOLARISに比べて小型化された恩恵で装着感が格段に良くなった
・曲によって濃厚な音を出すかと思えば、透き通るような音も出す
以上の比較から、私は今回SOLARIS 2020を選びました。
ただ、どちらも非常に優れたイヤホンでしたので、
もはや好みの領域かと思われます。
また、SOLARIS 2020はハイエンドヘッドホンですら、
これと同じ音を聴いたことがありません。
このイヤホンにしか出せない表現力を持っているように感じます。
没入感・臨場感に優れ、何時間も聴き入ってしまうこともしばしばです。
広大な音場、明瞭な音像定位、粒立ちの良い音と、
非常に優れた基本性能の高さを兼ね備えつつ、
そこに加えてこのイヤホンにしかない世界観を持っています。
CampfireAudioのフラグシップに相応しいイヤホンではないでしょうか。
まるで燦々と大地に降り注ぐ太陽光のような音に、
これはぴったりな名称を付けたものだと思わず感心してしまいました。
一つ難点をあげるとすれば、このイヤホンを聴いてしまった後では、
次に買うイヤホンのハードルが非常に上がるので、
何を聴いても驚きや感動が薄くなってしまうということです。
それほどの体験をもたらしてくれたCampfireAudioに感謝を。
高い買い物であるのは間違いないと思われますが、
イヤホン沼に終止符を打ってくれる機種なのかもしれません。