

ストリーミング全盛の今でも、CDでじっくり音楽を聴く楽しみはなくなりません。 そんな“ディスク派”に向けて、人気オーディオブランドの「SHANLING」が提案するのが新世代CDプレイヤーシリーズ。
今回は、ポータブルの「EC Zero」「EC Zero T」、そして据え置き型の「CD80Ⅱ」を イヤホン・ヘッドホン専門店スタッフが実際に試し、それぞれの魅力を徹底レビューします!
SHANLINGとは

SHANLING(シャンリン) は、1988年に設立され中国の深センに本拠を置く、 35年以上の歴史を 持つオーディオメーカーです。真空管アンプや SACD および CDプレイヤーの製造を行い、 今現在はポータブルオーディオプレイヤー、 ポータブル DAC/AMP、 イヤホンを中心とした研究開発、 生産、加工、販売を行っています。
長きに渡りピュアオーディオからポータブルオーディオまで幅広いオーディオ機器を手がけ、全世界29カ国以上に市場を展開し、Hi-Fiオーディオメーカーとして今 なお市場規模を広げ続けています。

SHANLINGのエンジニアは35年以上に渡って、 「誠実であること」、 「革新性を追求すること」、そして「チームワーク」をスローガンに SHANLING ブランドを 展開してきました。ユーザーの満足度と製品の品質が最優先事項とし、ユーザーの夢を実現し、 業界の更なる発展を目指すことが、 SHANLING 社の更なる力になると考えています。
オーディオ機器の継続的な研究開発と市場の発展を目指し、 いつの時代もユーザーのオーディオライフを豊かにする製品を提供することが SHANLINGの務めです。
そして近年は、より手軽に高音質を楽しめるコンパクトなCDプレイヤーシリーズを展開。
その代表が、今回紹介する「EC Zero」や「EC Zero T」といった新世代モデルです。
SHANLING最新CDプレイヤーをチェック!
まずは、今回ご紹介する3つのモデルのご紹介です!
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製品名 | EC Zero | EC Zero T | CD80Ⅱ |
---|---|---|---|
タイプ | ポータブル | ポータブル | 据え置き |
主な構成 | AK4493S DAC SGM8262-2 |
R2R DAC「Kunlun」 真空管「JAN6418」×2 |
コンパクト筐体 シンプルUI(デスクトップ設計) |
設計のポイント | EC Zero Tシステムを踏襲 コスト最適化 |
自社R2Rデュアル真空管 厚みと温かみのあるサウンド |
新デザイン 日常使いに最適で快適操作を両立 |
想定用途 | コスパ重視で手軽に高音質 | 趣味性の高い真空管サウンド | 日常シーンで快適操作 |
どのモデルも、SHANLINGらしい「洗練されたデザイン」と「高音質」を兼ね備えています。
その中でも各モデルそれぞれの特徴に沿った強みが、利用するシーンやリスニングスタイルに合わせて個性を発揮しており、選ぶ楽しさに繋がっています。それでは、各モデルの詳しい特徴を順に見ていきましょう!
EC Zero ― SHANLINGクオリティを手軽に味わえる!
シンプル設計ながら本格派のサウンド

『EC Zero』は、「AK4493S DAC」と「SGM8262-2」オペアンプ構成を採用したポータブルCDプレイヤーです。上位モデル『EC Zero T』の設計を引き継ぎ、チップ構成を変更することでコストダウンを実現しています。
サウンドは、楽器隊にハリと弾力がありボーカルは生き生きとした表情で前に出てきます。高域の輪郭が明瞭で、細かな音までくっきりと描き出し、音の中に包まれるような一体感を感じられます。
「高密度サウンド × はっきりとしたクリアな音質」
力強さと透明感を兼ね備え、音のエネルギーをそのまま感じられるサウンドです。
高い利便性と扱いやすい操作性


【対応入出力】
・ 3.5mm・4.4mm端子
本体前面ではイヤホン・ヘッドホン接続に対応しています。
【機能】
・USB DACモード
・バッテリー駆動と外部電源モード
・スライド式ボリュームノブ、1.14インチスクリーン
USB DACモードを選択すれば、PCやスマートフォンと接続して高音質再生も可能です。またボリュームノブやカラースクリーン等、再生状態やモードをひと目で直感的に操作できる仕様です。
持ち運びに便利なショルダーキャリングケース



別売りで販売されているEC Zeroシリーズ専用の「PUレザーケース」が、ディスプレイ部分とボタン周りはそのままに、高級感のあるPUレザー素材に落ち着いたカラーリングのパープルで本体をおしゃれに保護してくれます。またショルダーストラップが付属しているので、約575gの本体を手軽に持ち運びできます。
🎧 専門店スタッフのレビュー
実際に試聴を行ったスタッフが、音質の印象や操作性、デザインの使い勝手まで徹底レビュー!

パワフルな高密度サウンド!持ち運びも据え置きも楽しめるCDプレイヤー
SHANLING「EC Zero」は、コンパクトなサイズに確かな駆動力と楽しさを詰め込んだポータブルCDプレイヤー! 持ち運びはもちろん、据え置きDACとしてもバッチリ使えるプレイヤーをお探しの方は要チェックです!
機能面
側面のロックスイッチをONにすれば、ボリュームや操作系統をすべて固定できる安心設計。外出先での誤操作を防ぎつつ、持ち運びを前提にした丁寧な作り込みが感じられます。
そして何より注目なのが、電源モードを「DC外部電力入力」に切り替えたときの音。High Gainモードよりもさらに密度が上がり、全体の明瞭感や立体感がグッと向上します。据え置きメインの用途としても十分なパワーを持っていると感じました。
音質
曲を再生した瞬間から、全体の「密度感」に圧倒されます。ハリと弾力のあるベースがリズムをしっかり支え、ボーカルは生き生きと前に飛び出してくる印象です。
特に中高音域は輪郭がクッキリとしていて、シンバルなどの金物も粒立ち良く鳴らしてくれます。音の距離感はやや近めで、全体を眺めるというよりも音楽の中に自分が入り込むような没入感を味わえるサウンドだと感じました!
EC Zero T ― R2R DAC×真空管で味わうサウンド
R2R DACと真空管が生み出す温かみのある音

『EC Zero T』は、SHANLINGが自社開発したR2R DAC「Kunlun」と、Raytheon製の真空管「JAN6418」をデュアルで搭載しています。 R2R DAC×真空管によって柔らかくしっとりとした、心地の良いサウンドを実現します。
音質については、音の広がりとバランスに優れ、一つひとつの音がしっかりとした実体感を持って自然に響きます。真空管をONにすると、音の立ち上がりがやわらかくなり、より温かみのある豊かなサウンドを楽しめます。
「温かみのある柔らかさを持った真空管サウンド」
音にほんのりとした温もりと奥行きが加わり、穏やかで心地よい余韻を楽しめます。
幅広い接続性と選べる電源モード



【対応入出力】
・ 3.5mm・4.4mm端子
EC Zeroと同様に、本体前面ではイヤホン・ヘッドホン接続に対応しています。
【機能】
・USB DACモード
・バッテリー駆動と外部電源モード
・真空管ウィンドウ部分の設置
USB DACモードを選択すれば、PCやスマートフォンと接続して高音質再生も可能です。また、EC Zero Tでは本体前面にデュアル構成の真空管「JAN6418」が配置されており、真空管ウィンドウ部分で視覚的にも真空管の温かみを感じられます。
持ち運びに便利なショルダーキャリングケース



別売りで販売されているEC Zeroシリーズ専用のキャリングケースでは、真空管ウィンドウ部分とボタン周りはそのままに、強度に優れたECCOの最高級牛革にビビットなカラーリングのオレンジで、本体をおしゃれに保護してくれます。また、持ち運びに便利なショルダーストラップも付属しています。
🎧 専門店スタッフのレビュー
実際に試聴を行ったスタッフが、音質の印象や操作性、デザインの使い勝手まで徹底レビュー!

真空管の灯りに包まれる、ゆとりあるサウンド体験
見た目から惹かれるCDプレイヤーが登場しました。SHANLINGの「EC Zero T」は、デザイン性と音質の両方にこだわった一台です。
デザイン
まず目を引くのは、透明のフロントパネル。再生中のCDがくるくると回る姿を眺めているだけでも、心が弾みます。その横には真空管がちらりと覗く構造になっており、ONにするとほんのりと赤く灯る光がアクセントに。オーディオの“温かみ”を見た目からも感じさせてくれます。
機能面
DACモードを備えているため、自宅では手持ちのCDをじっくり楽しみ、出先のオフィスやホテルではスマホやPCにつないで使う──そんな使い分けにもぴったりなモデルです。さらに専用のキャリングケースも用意されているので、持ち運び時も安心。移動中でもお気に入りの音を楽しめます。
音質
音質は、広がりのある空間表現と、ゆとりのある鳴り方が印象的です。真空管をONにすると、音の立ち上がりがわずかにマイルドになり、全体の雰囲気がより豊かに。まさに「灯りとともに音が息づく」ような感覚を味わえます。
注目のポータブルCDプレイヤー「EC Zeroシリーズ」の違いをチェック!


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項目 | EC Zero | EC Zero T |
---|---|---|
DAC / アンプ構成 | AK4493S DAC SGM8262-2 |
R2R DAC「Kunlun」 真空管「JAN6418」×2 |
音の傾向 | クリアでフラット、バランス重視 | 厚み・温かみ・広がりのあるサウンド |
筐体 / 操作系 | EC Zero Tの設計を踏襲 (共通筐体・ピックアップ・システム) |
同一筐体・セグメント表示 縦置き・横置き対応 |
位置づけ | コスパ重視のベーシックモデル | 趣味性・音質重視の上位モデル |
おすすめユーザー | 手軽にSHANLINGクオリティを体験したい | 真空管の質感やR2Rの表現力を楽しみたい |
求めやすい価格帯でハイクラス構成な新モデル『EC Zero』と、真空管を搭載した音質重視な前モデル『EC Zero T』は、共通の筐体・操作系を持つ兄弟モデルですが、内部構成や音のキャラクターに明確な違いがありました!
「EC Zero」:多くの人に手軽にSHANLINGを体験できるベーシック機
「EC Zero T」:音を楽しむ趣味志向の上位機
どちらもSHANLINGの高品位な音と美しいデザインを共有しています。
CD80Ⅱ ― シンプルUI×高音質の据え置きCDプレイヤー
スマートな操作感で快適に使える

『CD80 II』は、Cirrus Logic製DACチップ「CS43198」と、デュアル構成の高性能アンプ「SGM8262」を搭載した据え置き型CDプレイヤーです。DAC × 高出力アンプ構成による豊かな表現力で自然なサウンドを実現します。
音質は、全体的に輪郭がくっきりとしていて、高い解像度で細かな表情まで自然に再現します。低域の量感よりもキレとアタック感を重視したチューニングで、心地よい迫力を感じられます。
「解像度の高い本格的な高性能アンプ音質」
繊細なニュアンスから力強い低音までを鮮明に描き出し、どんなジャンルの音楽もクリアに楽しめます。
多彩な入出力と快適な操作性



【対応入出力】
・3.5mm・4.4mm端子
・RCA・同軸(Coaxial)端子
本体前面でイヤホン・ヘッドホン接続、背面ではアンプやスピーカーとの接続にも対応しています。
【機能】
・USBメモリ、Bluetoothレシーバー機能
・カラースクリーンモニター
USBメモリ再生ではPCM384kHz/DSD256/MQA 4Xまでサポートし、CD以外の音源も高音質で再生できます。さらに、カラースクリーンモニター を搭載しているので、曲情報や操作内容がひと目でわかりやすく表示されます。
デスクトップオーディオにも最適


シンプルで上質なデザインながら、しっかりとした作りと普段使いしやすいサイズ感です。
視認性が高く操作しやすい設計なので、デスクやリビングなど、日常のさまざまなシーンで心地よく使えます。
🎧 専門店スタッフのレビュー
実際に試聴を行ったスタッフが、音質の印象や操作性、デザインの使い勝手まで徹底レビュー!

懐かしい音も新しい音も、この一台で。音楽ライフをより豊かに彩るCDプレイヤー
CDプレイヤーと聞くと、少し懐かしい響きを感じるかもしれません。
しかし、SHANLING「CD80II」は、そんなノスタルジーを遥かに超え、現代の音楽リスニングのすべてを詰め込んだ万能機です。しまい込んでいたCDコレクションも、スマートフォンのサブスク音源も、これ一台で新たな感動と共に蘇ります!
機能面
【多彩な再生方法】
CD再生はもちろん、USBメモリに保存したハイレゾ音源の再生も可能です。さらに、LDAC対応のBluetooth機能を搭載しており、スマートフォンからサブスク音源を高音質で楽しめます。
【豊富な出力端子】
イヤホンやヘッドホン愛好家には嬉しい3.5mmと4.4mmの出力端子を完備。お気に入りの有線イヤホンから駆動が難しいヘッドホン、デスクトップスピーカーまで、さまざまな環境に対応します。
ジャンルを問わず音楽の魅力を最大限に
音質は、輪郭がくっきりとした高い解像度が特徴です。中高音は爽やかでナチュラルに響き、ボーカルや楽器の細やかなニュアンスまで感じ取れます。
用途で選ぶ!タイプ別おすすめガイド
SHANLINGのCDプレイヤーは、どのモデルも高音質と洗練されたデザインが魅力です。
使うシーンやスタイルに合わせて、自分にぴったりの一台を見つけてみてください!
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モデル | EC Zero | EC Zero T | CD80Ⅱ |
---|---|---|---|
こんな人に | 初CDプレイヤー コスパ重視 日常で手軽に |
真空管サウンドが好き 質感&余韻を重視 |
据え置き派 操作のしやすさ重視 デスク用途 |
推しポイント | 共通設計を活かした高品質 手を伸ばしやすい価格帯 |
R2R+デュアル真空管の厚み 温かみ、広がり |
シンプルUIで快適操作 コンパクトで設置しやすい |
想定シーン | 寝室・ワークデスクで 気軽にCD再生 |
書斎・リビングで “じっくり味わう”リスニング |
PC横のデスクトップ環境 リビングの常設機 |

まとめ:使うシーンで選べる、SHANLINGのCDプレイヤーラインナップ

SHANLINGのCDプレイヤーは、デザインも音も、使う人のスタイルに寄り添う仕上がり。
聴く場所も、聴き方も、あなた次第。
気になるモデルをぜひチェックして、自分にぴったりの一台を見つけてみてください。
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