HIFIMAN
HE1000 V2
¥330000 税込
広めの音場と空気の押し出し感が生音に合う。
クラシックやアコースティック系を聴かれる方にオススメです。音場の広さや全体の解像度、インパクトや響きを自在に表現するコントロールされた低域が音楽を生々しく表現します。
【装着感】
ややしっかりめの側圧ですが、イヤーパッドの当たりが広く適度な柔らかさがあるので窮屈には感じませんでした。頭頂部のバンドも広さがあり、装着による疲れを軽減してくれます。
【音質】
特に印象的なのは低域表現です。低域の分離しすぎない適度なまとまりのある表現がアタックに密度を持ったインパクトと生々しい実在感を与えてくれます。とはいえ音場の広さや広がりの良さもあるので、重々しさを感じたりや聴き疲れるほどではないと思います。やや低域が主張しますが、中域から高域にかけてキレイに伸びます。高域の細かい描写も繊細かつ煌びやかに表現します。全体的な帯域バランスはそこまでドンシャリというわけではないのですが、低域の密度感と高域の細かなニュアンスの印象が強く、下から上まで伸び伸びと鳴っているように感じました。
【HD 800Sとの比較】
音場の広さに関してはHD 800Sに軍配が上がりますが、よりダイレクトな聴き心地というとHE1000 V2がより好ましく感じました。
一番に違いを感じた部分は低域の強さと広がり方です。HD 800Sも量感はそれなりに出ていますが外方向へ広がるように定位するのでそこまで強くは感じませんでした。HE1000 V2では、中央にまとまって定位するので比較すると強めに感じます。
中域に関してはHD 800Sの方がほんの少しだけ情報量が多く感じました。高域に関してはHE1000 V2はよりハッキリとしていて、HD 800Sは外に抜けていくようなスッキリとした表現です。
より豊かな情報量と音楽をよりダイレクトに楽しむのであればHE1000 V2がオススメです。