Austrian Audio
Full Score one
¥242000 税込
抜群のコンビネーション
同社製ヘッドホン「The Composer」と相性抜群! ハツラツとしたサウンドはインストゥルメンタルと特に相性が良いです。
Austrian Audioらしいインダストリアルな筐体デザインが格好良く、目を引きます。ボリュームノブも大きく操作感が良いため、微調整もスムーズに行えます。4pin XLR OUT部にはスライダー式のカバーが取り付けられており、ホコリ対策もバッチリです。
電源ボタンの隣にあるボタンは、TTTテクノロジーという独自技術をON/OFFするためのものです。TTTテクノロジーは「トゥルー・トランジェント・テクノロジー」の略で、「高精密にトランジェントを再現する技術」と説明されています。実際にONにすると、若干埋もれていたシンバル類の立ち上がりや、タムのタッチがわずかに見やすくなりました。
サウンド全体では、ノイズ感が少なく、見晴らしが非常に良いです。音の立ち上がりも早く、キビキビと動いてくれます。輪郭が硬質でピシッと書き分けられているので、滲みも少なく、高解像度を求めている方には非常におすすめです。
中高域〜高域にやや寄っていますが、「The Composer」との組み合わせでは、刺さるようなきつさはありませんでした。ただし、曲によっては刺さる一歩手前や若干割れているかもと感じることもあり、高域が緩いほうが好みの方は、他のヘッドホンを検討するのも良いでしょう。
中域はスッキリとしていて、ちょうど中央に位置しています。前に出過ぎることも引っ込むこともなく、定位がしっかりしているため、ギターリフが見やすく、自然に聴くことができました。
低域は少し控えめに感じましたが、その分タイトで、ベースラインやバスドラムの細やかなニュアンスを感じ取ることができます。量感や圧よりも、正確な情報を得る方向性です。
総じて完成度が高く、「The Composer」と合わせるとその真価を発揮します。ぜひ一度お試しください!