スタッフレビュー詳細
デュアルトーンの魔力
8BAのバランスの取れたサウンド「Hifi Gemini-S」です。
まず目を引くのは、フェイスプレートに大きく刻まれたふたご座のマークです。最近のqdcのモデルはシンボルマークを刻むことが多く、スタイリッシュだと思います。繊維を固めたようにも見えるカナリーイエローのフェイスプレートは独創的なデザインです。
シェルは濃いスモークブラックで金色のフレークがちりばめられています。フェイスプレートとシェルの接合部にはオパールのラインが引かれており、トータルパッケージとしてみて非常におしゃれだと思います。
音は同社の「Hybrid Fusion-S」に近い音がしますが、ドライで全体的に明るさがあります。また、音場の広さもありレスポンスもよく、タムの連打やバスドラムの連打が続くような場面でもきっちり鳴らせるため、ポテンシャルの高さを感じました。
搭載されているスイッチを切り替えると、重さを感じるような音になりました。ただ重い”だけ”ではない音は、要所をきっちりと抑えてくるqdcらしいサウンドだと思います。
再生環境:SP1000M→Hifi Gemini-S
試聴楽曲:official髭男dism「pretender」
花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
FAudio
Moonlight
¥76900 税込
月光のごとく美麗で柔らかいサウンド
高域の煌きやボーカルのつややかさと、豊かな残響感が特徴的なFAudio「Moonlight」は、よりリスニングライクに音質を変化させたい方におすすめのケーブルです。今回は同じくFAudioから出ている数量限定モデル「Mezzo」と組み合わせて試聴しました。 もともと沈み込みながらハリのある低音やつややかな高音を特徴とする「Mezzo」は、「Moonlight」と合わせることでよりそのポテンシャルを発揮している印象です。高域にはシャキッとした煌びやかさをプラスし、中低域にはつややかさと深さを加えます。ボーカルメインの曲でもインストゥルメンタルの曲でも使えますが、個人的にはインストゥルメンタルの曲の方が響きや余韻を味わえるので相性がいいと感じました。 被膜は布巻きで、ブリティッシュグリーンのような深い緑に黒の二色が採用されています。布巻きなので非常に柔らかく、取り回しのいいケーブルに仕上がっており、また、コネクターカバーの外側には三日月のアイコンが入っていて、ちょっとした愛嬌さえ感じさせます。 FAudioから柔らかい光で優しく照らす月光のような、ウォームでありながらも美麗さも感じさせるケーブル「Moonlight」。その品質・音質はイヤホンのポテンシャルを最大限に引き出してくれるでしょう。 再生環境:iPhone13pro→W4EX→Mezzo(Moonlight) 試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「過眠」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Beat Audio
Oslo MKIV 8wire
MMCX 4.4mm 5極 ストレート
¥230200 税込
アメジストのような透き通った響きと空気感
鮮やかなダークパープルが目を引く、BeatAudioのフラッグシップケーブル「Oslo MKIV 8wire」です。 インパクトのある見た目と裏腹に、非常に堅実なクオリティで製作されているケーブルという印象を受けました。 8wireなので少し太くなりましたが、シリコンを従来より多く配合することによって取り回しがしやすいです。また、肌ざわりが良いので長時間の使用でもストレスフリーで楽しめると思いました。 線材としては「銀ベースの合金」を使用しています。音は近めのボーカルで歯切れがよく、沈む低音域が音楽そのものの魅力を引き上げてくれます。 特に弦楽器などの表現が秀逸で、震える弦が目の前に浮かんでくるような感覚です。ボーカルの吐息を感じるような生々しさと空気感の表現は流石だと思いました。情報量が多めの曲だと音の粒立ちが良く、聴きごたえが抜群です。 鮮やかな外観と堅実な音質アップを図れる、バランスのいいハイエンドケーブルです。ぜひ一度お試しください。 再生環境:M11PlusESS→B1 試聴楽曲:Ado「踊」 Official髭男dism「Pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜,
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
EFFECT AUDIO
e☆ros s
2pin 3.5mm 3極 ストレート
¥48400 税込
記念コラボのアップグレードケーブル
17周年特別モデルとして「e☆イヤホン」と「Effect Audio」がタッグを組んで制作した限定モデル「e☆ros S」です。 通常の「Eros S」は、低域のアタック感と量感に優れ、解像度の高さが特徴的でした。それに対して今作では、ボーカル域の強調を目的に新しい銀メッキ銅線を使用しています。実際に聴いてみると、ボーカル域の透明感や全体の見通しの良さが確かに向上している印象を受けました。粒立ちが良く、細かいところを上手く表現しながらも力強さを両立しており、バランスの良さを感じます。 外見はノーマルモデルのグレー1色から、ホワイトとネイビーの2色に変更されています。8Wireの太さながらも被膜がしなやかで、ある程度取り回しも良さそうです。また、「Effect Audio」の「ConX」も搭載しており、さまざまなイヤホンに対応します。 音・取り回し・汎用性の3拍子揃った日本限定モデル「e☆ros S」。少しお値段は張りますが、これが一本あれば音楽を聴く楽しみも倍増するでしょう。ぜひお試しください。 試聴環境:AK100MK2 → e☆ros S → SUPERIOR 試聴楽曲:yama「Slash」、SOUL'd OUT「Sweet Grrl パイセン」、スティーヴ・アオキ「Azukita」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Hi-Unit
Hi-Unit 003-pnk (ピエール中野モデル/有線ピヤホン5)
¥57200 税込
さらに上質になったピヤホン
全体的な音質の向上とその低域の深さ・アタック感をさらにブラッシュアップしてきた「Hi-Unit 003-pnk(有線ピヤホン5)」です。 音に関してはまず、全体的な優秀さがさらに向上している印象を受けました。解像度や音の細やかさが上がっているので、曲のディテールをしっかり浮かび上がらせます。中高域は伸びやかで適度な量感があり、聴いていて気持ちのいい伸び方をします。滑らかさも上がっているので、ギターのリズミカルなパートでも違和感を感じさせません。また、特徴的な低音はアタック感と適度なハリ感のある、さらに質のいい低域に進化しています。 今回はBOØWYの「B-BLUE」で試聴してみたところ、常にドラムの迫力を感じられて非常に聴き応えがあります。ボーカルは少し近めで、ブレスの音もしっかりと拾えるほどに生々しいサウンドです。 装着感は耳のスペースにすっぽりと納まる程度の大きさなので良好です。耳の大きさを選ばないのは嬉しいですね。軽量で長時間装着しても問題なさそうです。 大人気“ピヤホン”シリーズに加わった「Hi-Unit 003-pnk(有線ピヤホン5)」は、低域だけでなく全帯域がブラッシュアップされているので、ロックだけでなく様々な音楽ジャンルで活躍しそうです。是非ご試聴ください。 試聴環境:Galaxy S24 Ultra → ONIX XI1 → Hi-Unit 003-pnk(有線ピヤホン5) 試聴楽曲:yama「Slash」、BOØWY「B-BLUE」、スティーヴ・アオキ「Azukita」