スタッフレビュー詳細
キレっキレのハイレスポンスサウンド!
ADV.のスティック型DAC「INTERCOOLER」のご紹介です!
【外観について】
アルミの素材イメージを全面に押し出したシャープなデザインが目を引きます。本体サイズを測定してみたところ、「縦:約52mm、横:約22mm、厚み:約11mm」でした。3.5mmと4.4mmのジャックを搭載しているスティック型DACとしては比較的小さめです。
珍しいのが「付属のUSBケーブルがカラフルに光る」というギミック。こちらの機能は少々好みが分かれるところかと思いますが、ケーブル自体に組み込まれた機能のため、発光をオフにすることはできないようです。「光るのはちょっと……」という方は別途OTGケーブルをご用意ください。
【音質について】
レスポンスが良くパリッと歯切れの良いクール系モニターサウンドで、過度な余韻や響きが抑えられたシャープな印象を持ちました。全体的にやや近めの空間表現で、楽器の音がしっかりと粒立っていて遠くの音や埋もれがちな音もくっきり聴こえます。
「TK from 凛として時雨 / first death」では幾重にも折り重なるような激しいギターサウンドの中に含まれる微細な電子音も捉えることができました。
4.4mmバランス接続では低域の解像度・アタック感の向上が感じられ、ボーカルもより近く鮮明に。全体の解像感を底上げしつつも音の線は細くならないので、聴きごたえのあるサウンドがお好みなら4.4mm接続をお勧めします。
見た目もサウンドもキレのある「ADV. INTERCOOLER」をぜひお試しください。
試聴イヤホン:TANGZU ZeTian Wu(Yongse Expert AgMax8にリケーブル)
試聴楽曲:TK from 凛として時雨 / first death(Apple Music ロスレス)
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Cleer
ARC3 Sport Black&Red
¥24440 税込
Cleer ARCシリーズがさらに進化しました!
以前のモデルと比べてフック部分の形状がより立体的になり、耳の後ろにくる部分も小型化されています。快適なかけ心地に磨きがかかりました。はじめて装着したときは、あまりの軽い装着感に「なんだかズレてきてしまいそう…」という感覚を抱きましたが、その心配をいい意味で裏切る安定性で、眼鏡をかけている私でも長時間快適に使用できました。とはいえ、耳の形には個人差がありますので、可能であれば店頭にてお試しいただくことをお勧めします。 音質は上品で、適度なアタック感のある低域と、張りがあって近く感じるボーカル、そして繊細に伸びる高域で構成された爽やかなサウンドです。楽曲によっては若干「サ行の刺さり」が気になる場面もありましたが、イコライザーで高域を調整することで抑えることができます。ベースラインはそれほど主張しませんが、その分ローエンド側のリズム帯が明確に聴こえるので、スポーツシーンに向いたチューニングとも言えそうです。音声を立体的に表現するDolby Atmosにも対応しており、対応コンテンツを再生するとボーカル周りの空間表現に前後の奥行き感が生まれ、普段とはまた違った楽しみ方ができます。 機能切り替えや各種設定は、スマホ用アプリを使わなくても充電ケースの液晶画面からタッチ操作で変更することができ、装着から初期操作までをシームレスに行えるところがとても便利です。 快適性と豊富な機能を併せ持つ『Cleer ARC3 Sport』を、ぜひ一度お試しください。 【試聴環境】 iPhone 15 (Apple Music) 【試聴楽曲】 「岸辺露伴は動かない/岸辺露伴 ルーヴルへ行く」オリジナル・サウンドトラックより「実験室のブードゥー」 松田聖子/瞳はダイアモンド BOOM BOOM SATELLITES/BROKEN MIRROR
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
iBasso Audio
DX180
Blue
¥78210 税込
鮮度の高いクリアサウンドが魅力
【外観・操作感について】 筐体の素材や表面の質感に変化を持たせることで、色の濃淡が生まれ、直線的でありながらもシンプルすぎないデザインとなっています。少し大きめのボリュームノブは、左右どちらの手でもスムーズに操作できました。 画面遷移などの基本動作も比較的軽快で、Google Playからインストールした各種ストリーミングサービスのアプリも、大きなストレスなく利用することができました。 ※今回はApple Musicを利用しましたが、本レビューはアプリの動作を保証するものではありません。 【音質について】 適度に弾む暖かみのある低域と、少し明るめでサラリと水々しい中域〜中高域が特徴的で、スピード感も併せ持つサウンドという印象を受けました。空間の生々しさや音の鮮度が感じやすい音質です。本機由来のホワイトノイズはほぼ感知できないレベルに抑えられており、感度の高いイヤホンやカスタムIEMをお使いの方も安心してご利用いただけます。 本機はクアッド(4基)DAC構成を採用していますが、同じDACチップをデュアル(2基)構成で搭載する同社のスティック型DAC「DC04PRO」と比べ、奥・手前方向の定位がさらに丁寧に描写されていると感じました。左右にのみ移動していると思っていた音にも、わずかな奥行きを感じられるようになり、ライブ音源やASMR的な要素を含む楽曲をより臨場感豊かに楽しむことができます。 「携帯性と音質、どちらも諦めたくない」という皆様、iBasso Audio DX180をぜひ一度お試しくださいませ。 【試聴環境】 iBasso Audio DX180→THIEAUDIO Hype4 【試聴楽曲】 「岸辺露伴は動かない/岸辺露伴 ルーヴルへ行く」オリジナル・サウンドトラックより 「実験室のブードゥー」「大空位時代」 ドレスコーズ / ドレスコーズの味園ユニバース(Live) METAFIVE / METALIVE
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
EFFECT AUDIO
Code 24 (ConX Basic to TermX Basic)
¥121000 税込
太く、重く、硬め。だがそれでいい。
Effect Audio「CODE24」のご紹介です。前作「Code 23」から打って変わり鮮やかで深みのあるブルーとゴールドの組み合わせが高級感と爽やかさを感じさせるデザインになっています。 中心部分には線径の太い線材を3本撚り合わせたものを配置し、その周囲に太さが12種の線材を配置。単線ケーブルの特徴と言われる躍動感や滲みの少なさ、応答の俊敏さを活かしつつも一定のしなやかさを併せ持っています。実際に音を聴いてみると銀メッキ銅ケーブルの特徴がとてもよく出ており、女性ボーカルやブラスの音など中音域~中高域が伸びやかで心地い音色に仕上がっています。 ここまでは銀メッキ銅ケーブルによくある印象なのですが、「CODE24」はそれだけに留まらず全帯域にわたってのアタック感や明瞭さ、低音域の躍動感が非常に高いと感じました。前述した単線ケーブルの特徴が色濃く反映されていて「CODE24」の“太さ・重さ・硬さ”に説得力を感じます。 エネルギッシュなピアノジャズや弾むような打楽器が複数重なる楽曲を聴くとその効果をより実感でき、音楽を楽しく聴けていると実感できました。決して取り回しが良いとは言えない「CODE24」ですが、その音をぜひ一度ご体感いただきたい1本です。 【試聴環境】 iPhone 15 (Apple Music ロスレス) → DC04PRO → CODE24 → Hype4 【試聴楽曲】 「岸辺露伴は動かない/岸辺露伴 ルーヴルへ行く」オリジナル・サウンドトラックより「実験室のブードゥー」「ピアノソナタ 第一番」「大空位時代」
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
64 AUDIO
Volür【64A-7297】
¥397980 税込
落ち着いた音色の中に宿る躍動感
64 AUDIOのユニバーサル機共通の小ぶりな筐体サイズに10ドライバー、しかもそのうち2基がダイナミック型という高密度パッケージ。同社の設計技術には毎回驚かされます。螺鈿のようなフェイスプレートはパープルに色付けされ、落ち着いた深みのある輝きに高級感が漂います。 主張の激しい帯域はありませんが、中低域から低域にかけては量感豊かに鳴らすチューニングで、アタック感も十分ありました。決して量や圧に頼る低域表現ではなく、一音一音のディテールをしっかりと描くライブ感のある表現力が魅力です。 そういった低域の下支えもあり、中域から中高域は非常に色鮮やかでクリーンな印象。すうっと伸びる高域を含め、全体的にはしっとりと落ち着いた音色にもかかわらず薄味にならない絶妙なチューニングで、激しい曲調でも刺さることなく、それでいて満足感のある躍動的な音楽体験を得ることができました。 ジャンルを問わず充実のサウンドバランスを発揮してくれる64 AUDIO Volür(ヴォリュール)をぜひお試しくださいませ。 【試聴環境】 Astell&Kern KANN ULTRA 【試聴楽曲】 鷺巣詩郎:2EM01_B01"At The Very Beginning" 菊地成孔 & ペペ・トルメント・アスカラール:Le Rita