スタッフレビュー詳細
美と愛の女神、その透き通った高音を讃えよ
水月雨(MOONDROP)の非常に美しく妖艶な開放型ヘッドホン、「啓明星–VENUS」のご紹介です。
「啓明」も「VENUS」もどちらも金星を表す単語ですが、金星は昔から世界的に美の象徴、女性的な印象を抱かれてきた惑星です。
美と愛の女神の名を冠したヘッドホンですが、見た目は言わずもがな非常に美しい筐体をしています。真円に明けの明星に挿し込む光をイメージしたかのような直線的なデザインを施された左右ハウジング、それを繋ぐ無骨で力強くも華奢で繊細なヘッドバンド。見た目の美しさに関しては語っても語り切れません。(笑)
音も見た目の印象に近く、女性ボーカルやFuture Bassなどの高音域が特徴的な曲を聴くのに特化した特性です。
高音域はさすがMOONDROPといった緻密な音作りで、透き通った綺麗な声音を聴かせてくれます。中低音域は同じMOONDROPの開放型ヘッドホンである「空鳴–VOID」と同じように、量感よりも質感にこだわっていて、芯のしっかりした音を作ることで女性ボーカルをはんなり支えているような印象を持ちました。
音の広さも広すぎず狭くない印象で、イメージ的にはホームオーディオや小規模のライブハウスといったところでしょうか。自分を中心に音楽を楽しむのにはちょうどいい距離感なので、普段聴いている曲もまた違った楽しみ方ができると思います。
見た目も音もまさに女神様。水月雨(MOONDROP)の創りだす美しい世界を是非体験してみてください。
試聴環境
・FiiO K7(AK70MKIIよりUSB出力)
試聴音源
・暮れに茜、芥と花束 / 月詠み
・ギターと孤独と蒼い彗星 / 結束バンド
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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みくぺ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
水月雨 (MOONDROP)
啓明星-VENUS
¥80282 税込
繊細で雰囲気のある儚いサウンド
横の広さは控えめですが縦に真っすぐと伸びていく見晴らしの良いサウンドで、音の重なりが美しく全体的に立体感のある響きが特徴的です。 ホール感というよりも、雰囲気のあるバーやライブハウスでちょっと遠くでしっとり聴いているようなイメージが脳裏に浮かんでくる大人っぽい印象を受けました。 粒立ちが良く滑らかに潤っていく高域はとても美しく、生楽器と相性が良さそうだなと感じました! 明瞭度が高く艶っぽい水分多めの質感で、ピアノの楽曲やジャズとの相性がバッチリです! 低域は少しドライな質感で、量感は少し控えめですが粒が大きく丸めな落ち着いた余裕のある鳴らし方をしています。 空気をたっぷり含んだようなベースラインと余韻を引きずらないドラム部分は、曲全体がひきしまってクールで大人な印象を受けました。 ボーカルは肉厚さを感じながらも、伸びやかで音抜けが良くどの声質もナチュラルに再現してくれるピュアな優等生さんです! 楽曲と溶け込むようなまとまりのある歌声で、吐息や声の伸びやかさなど繊細な部分がとても丁寧に表現されています。ナチュラルで繊細なサウンドが好きな方や落ち着いて伸び伸びと聴きたい方にオススメです♪ 大人で抜け感のあるピュアサウンドをぜひ! 詳しくはブログにて! https://e-earphone.blog/?p=1449750
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ハラちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
水月雨 (MOONDROP)
啓明星-VENUS
¥80282 税込
水月雨が作りだす至高のヘッドホン
これが水月雨のヘッドホン……! 水月雨から、直径100mmのドライバーを採用した平面磁界型のヘッドホン「啓明星–VENUS」の紹介です。 【見た目】 アルミ合金をふんだんに採用したボディで、非常に堅牢な作りになっています。一つの工芸作品としてディスプレイするだけでも楽しめる綺麗な見た目で、ハウジングの開放孔など細部までこだわったデザイン。付けているとヘッドホン自体の重みを感じるぐらいの重量感はあるので、長時間のリスニングの際は休憩をお忘れなく。 【音】 定位感が非常に良く、開放型ということもあり臨場感に優れた音です。低域から高域まで満遍なく細かな音を拾い、抜け感良く鳴らしています。 全体を通して自然な鳴り方で、密度がありながらも刺さりや聴き疲れはなくスッと入ってくるような雰囲気です。 原音の再現性に長けていて、モニターとしても能力を発揮できそうなヘッドホンです。 低域の押し出しはそこまで感じないですが、低域で鳴っている音の質感の表現が得意で、キックの響きやベースの重厚感を見事に再現しています。中高域はスーッと伸び、女性ボーカルや倍音の表現が得意な印象。非常に丁寧かつ細やかな音作りとなっています。 開放型ならではの臨場感と自然で抜けの良い音が特徴的なヘッドホンです。色々なジャンルを楽しみたい!という方にオススメです。是非。 試聴環境: HIFIMAN/EF400+Benchmark/HPA4(音源ソースはiPhoneをデジタル入力) 試聴楽曲:Red Hot Chili Peppers/Black Summer
このスタッフの他のレビュー
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Hulk
@e☆イヤホン 名古屋大須店
ddHiFi
Janus3(E2023)
¥24500 税込
ddHiFiの二つ面の守護神!音質特性ゆえの新たな二面性⁉
ddHiFiの一本柱。”門の守護神”の名を冠したメーカー唯一のイヤホン「Janus」に、3代目となる「Janus3」が登場しました! 先代「Janus 2」から大きく仕様変更されており、MMCXとCIEM 2PINのダブルインターフェースデザインは廃止されました。筐体の上下にコネクタが搭載されているデザインは非常に画期的でしたが、本製品はデザインを引き継ぐに留まり、コネクターはMMCXのみとなっています。 また、付属のケーブルの仕様も大きく変更となりました。2種のOFCハイブリッドケーブルだった先代とは異なり、OCCの細く柔らかい着脱式プラグ搭載のケーブルとなっております。 サウンドチューニングに「水月雨 (MOONDROP)」が携わっているということもあり、音は全体的に明瞭で中高域が少し前に出てきている印象です。輪郭はハッキリとしていてレスポンスが軽量かつ爽快でありつつも、バリ取りがしっかりされていて繋がりが滑らかなので、聴くジャンルには困らないと思います。 スパっと切り込むレスポンスの良さは音楽ゲームの曲などアップテンポな音との相性がバツグンなうえ、その素早さゆえに余韻の残り方もとてもキレイなので、バラードなどでもよく映えます! ぜひ一度お試しください! 試聴音源 ◆Choose Your Way / 胡桃のあ ◆カメリア / 大神ミオ
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Hulk
@e☆イヤホン 名古屋大須店
水月雨 (MOONDROP)
Joker
¥13680 税込
超ボーカル特化!モニターヘッドホンの"Joker"となるか⁉
水月雨 (MOONDROP) の第三のヘッドホン(3機種目のヘッドホン)は密閉型でモニターヘッドホンという、これまでの機種とはまったく異なった“ニューフェイス”の登場となりました。 トランプの切り札と同じ名前を冠したこのヘッドホン。メーカーのカタログモデルとしても、これまで世間一般で活躍してきたモニターヘッドホンの数々と比べても、特異点となり得る音の特性を持っているなと感じました。 まず低音域について、量感は非常に少ないです。最近の水月雨 (MOONDROP) のオーディオ全般の傾向として、低音域の量感は抑えつつ、芯のある音で一番得意とする中高音域を支えているものが多いです。 ではJokerはどうかと言いますと、その芯のある音さえも最小限に落とし込まれ、低音域自体の主張をさせまいとしているかのような、そんな聴こえ方になっています。あえて表現するのであれば「非常に遠い場所に低音を位置づけている」といったところでしょうか。とにかく低音は控えめです。 その一方でメーカーの醍醐味である中高音域は留まることを知らず、近い位置で、限りなく透明度の高い、モニターヘッドホンの領域を遥かに越えた領域でボーカルや楽器の音を奏でていました。 イヤーパッドに後ろ側からの傾斜や穴あけ加工がされているおかげか、若干音が漏れやすくなっているものの、その分高音の伸び方は密閉型だとは思えないほど天井知らずです。ボーカルが手前に来ているにも関わらず音の立体感はしっかりと作り込まれており、音楽鑑賞だけでなく、睡眠導入やリラクゼーション用途のASMRボイスなどでも活躍してくれました。 上記の特性から、JokerはTHE FIRST TAKEやアコギの弾き語りなど、音の数が少なくてボーカルに集中して聴きやすい曲との相性が特に良いと感じました。また、ASMRなどの音声作品でも活躍間違いなしなので、声優やVTuberを追っかけている方にもオススメです。 モニターヘッドホンの新天地。ぜひみなさまの耳でお楽しみください! 試聴音源 ◆優里 - ベテルギウス / THE FIRST TAKE ◆想像フォレスト - じん / 町田ちま (Cover)
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Hulk
@e☆イヤホン 名古屋大須店
水月雨 (MOONDROP)
Starfield 2
¥19170 税込
夜空満開の星々とイヤホン、静寂な空に光るたったひとつの「Starfield 2」
水月雨(MOONDROP) Starfieldが「STELLARIS」という唯一無二な兄弟機を経由し、さらなる夜空を駆ける旅へと踏み出しました。 以前私はレビューにて、「Starfield」を『真夏快晴後の夜空』、「STELLARIS」を『冬の澄み切った夜空』と表現しました。同じような表現で例えるならば、「Starfield 2」は『真夏の夜夜中(よるよなか)、星の光だけが一面に広がる純黒の夜空』といったところでしょうか。 先代の「Starfield」よりも音の透き通り方や音域ごとの陰陽に拍車がかかり、まるで静寂で距離の計り知れない夜空の黒さと、距離や温度によって明るさが微妙に異なる星々の色の対比のような、「Starfield」や「STELLARIS」のシリーズにしか醸し出せない豊かな表現力により磨きがかかったように感じました。 ドライバーの材質は変更されていますが、音の広さ自体に差はないように感じます。カーボンナノチューブ振動板によって奏でられるフラットで広い音場は、「Starfield」というブランドの人気を確立させた魅力と言っても過言ではないと思います。対して「Starfield 2」はフラットなバランスを崩さない程度に中低音域の抑揚があるので、また違った楽しみ方が見つかるのではないでしょうか。 フェイスプレートのデザインは「STELLARIS」のデザインを継承し、ケーブルはプラグやコネクタ、分岐点に華やかな金色のパーツを使いつつも取り回しの良い形状のままです。ビルドクオリティもそのサウンドも一回り二回り……それ以上の進化を遂げた新"星"「Starfield」。ぜひご自身の目と耳で、天体観測にお越しくださいませ。 試聴音源 ・Blossom / Synthion ・Pineapple / Takanashi Kiara
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Hulk
@e☆イヤホン 名古屋大須店
水月雨 (MOONDROP)
破暁 - DAWN PRO
¥9450 税込
音も使用感も疲れ知らず。寝ずとも"暁"を覚えず!?
丸いカンカンに入った全てが"カン"ペキなスティック型DAC内蔵アンプ「暁 - DAWN」にもアップグレードモデルが登場しました!それがこの「破暁 - DAWN PRO」です! 以前の「暁 - DAWN」はケーブル一体型で接続端子はTypeC。筒形の筐体にプラグ形状は、3.5mmアンバランスか4.4mmバランスのどちらか片方のみ搭載で、別々のモデルで展開されていました。 「破暁 - DAWN PRO」は、筐体がスティック型DAC内蔵アンプに多い箱型の形状になり、ケーブルは脱着式になりました。また、プラグ端子は3.5mmと4.4mmを両方搭載したので、出力元のスマホやPC、そして出力先のイヤホンやヘッドホンの選択肢は大きく拡がり、音量調整用のボタンが搭載されたことも相まって取り回しが非常に良くなっています。見た目もスッキリとしていてカッコいいです。 そして何よりも筐体が軽い‼ 接続用のケーブルや外箱の丸缶の方が重たいんじゃないかと思えるくらい軽いです。スマホと有線イヤホンを接続するならば、スマホ純正の変換アダプターから「破暁 - DAWN PRO」に換えても何ら不自由することはないと思います。そのぐらい本当に軽いです‼ 音は水月雨 (MOONDROP)らしさ全開で、ボーカル〜高音域、特に囁き声の様な近くて細かな音の再現性は非常に高いと感じました。同社の上位モデルである「MOONRIVER2-Ti」のような深く鮮明な音の深度はありませんが、その分素直で聴き疲れしづらいのかなと思いました。 初めてのスティック型DAC内蔵アンプにもってこいですが、このアンプの良さを知ってしまった"暁"にはもう他のアンプが選べなくなってしまうかも……? エントリークラスだからと侮ることなかれ。ぜひお試しくださいませ! 試聴環境 ◆iPhone 13 → SHANLING L3 (OTGケーブル)→破暁 - DAWN PRO 試聴音源 ◆背後に注意 / 町田ちま ◆ETHYRIA / Enna Alouette ◆Tempesta's Claim / NIJISANJI EN x Azur Lane