スタッフレビュー詳細
噛めば噛むほど良さがでる一本
聴覚体験だけでなく、視覚や嗅覚にまでも訴えかける斬新なコンセプトをもって開発されたケーブルです。分岐部などの金属加工は極めて高精度なものとなっており、オリジナリティを感じられる一本ではないでしょうか。
一聴してまず中域の解像度の高さにフォーカスが向かいました。音数が多い楽曲でもそれぞれが埋もれることなくしっかりとした分離感が感じられるケーブルなのではないでしょうか。
そして、立ち上がりの自然さをじっくりと嚙み締められるのがこのケーブルの特色です。個人的には、筐体が余裕を持った鳴り方をしているような印象を受けました。音場の広がり、そして調和していながら確かに感じられる分離感を楽しみたい方は是非お試しください。
【試聴環境】
Astell&Kern KANN ALPHA
当製品
Moondrop S8
【試聴楽曲】
Tohji & banvox 「Super Ocean Man」
天晴れ!原宿 「原宿サニーデイ」
他
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
-
エリーナ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
LIQUID LINKS
Martini
MMCX 3.5mm 3極 ストレート
¥61200 税込
イヤホンの特徴を顕著に表すケーブル
イヤホンの音の迫力や抑揚を、より引き出そうと前に持ってくるような能力を持ったケーブルです。 全ての音のパーティクルを加速させて前へ押し出す傾向があり、音がぐっと目の前に近づくような錯覚を得られます。あくまで近づける・押し出す傾向なので音の角をより鋭利になど形を変える様な変化はもたらしません。 解像度の保持力にも優れているので、「元のバランスを崩さずに音の距離感を縮めたい、音に厚みを足したい」というイヤホンをお持ちの方にはぜひお試しいただきたいです。 ケーブルの太さのおかげで耳裏にかけた時の安定感があり、曲線を描いた分岐パーツは見た目より軽めに作られております。 線材自体も強度と柔らかさを両立しており、使用感は 箱出し直後は洗濯洗剤と入浴剤の間のような香りが、ケーブル全体を纏っておりますが、使用するにつれて和らいでいきます。 もっと音の中へ潜り込みたい方へおすすめしたいケーブルです。 【試聴環境】 ・Unique Melody Mavis(2pin) ・Campfire Audio ANDROMEDA 2019 (MMCX) ・HiBy Music RS6(DAP) ・Cayin N8ii(DAP)
-
わっちゃい
@e☆イヤホン仙台駅前店
LIQUID LINKS
Martini
MMCX 3.5mm 3極 ストレート
¥61200 税込
高貴さと高級感に圧倒!
エレガントな雰囲気が印象的なLIQUID LINKS のMartini! 音場と分離度の素晴らしさ、優しく宛転たる音の表現とじっくりと聴き入るならおすすめです。 長時間聴いていても音の疲れを感じさせません! 中高域を良く聴かせてくれますので低域はそんなに求めていないという方やボーカルをしっかり聴きたい方におすすめです! 試聴機材 : iPhone 8 試聴曲 : LAST DIVE (feat. INGER) / SALTY DOG : A Church Made of Human Bones / Where Eagles Dare : Neon / John Mayer
このスタッフの他のレビュー
-
あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
onso
06シリーズ 4.4(5極)-MMCX(L/R, 2021 model)
¥27500 税込
筐体の強みを活かしつつ上質に
ブラックの被膜に分岐・コネクタやプラグはスチール様のカラーがアクセントとなっているケーブルです。全体的に落ち着いた雰囲気にまとまっており、付けるイヤホンを選ばなさそうです。試聴している限りタッチノイズを感じることもなく、普段使いにもお使いいただける一本となっているのではないでしょうか。 音質としては、全体に適度な分離感と柔らかな輪郭を感じます。筐体の持ち味を活かしながらより濃密なサウンドへと変化しているような印象があり、音の粒を細部まで享受できると感じました。 イヤホンを選ばずグレードアップしてくれるケーブルだと思います。是非一度お試しください。 【試聴環境】 Astell&Kern KANN ALPHA 当製品 final B3 【試聴楽曲】 PAS TASTA & ピーナッツくん 「peanut phenomenon」 Yunomi 「守護霊 (feat. nicamoq)」 他
-
あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
NOBUNAGA Labs
かぐら (Kagura) 4.4mm5極バランス/MMCX 【NLE-KAG】
¥5980 税込
初めてのリケーブルにオススメ
ホワイトに近いシルバーが洗練された印象を与えてくれるエントリー価格のリケーブルです。 非常に細く取り回しの良いケーブルで、試聴している限りタッチノイズもそれほど気になりませんでした。 音質としては楽曲の芯を捉えたうえで、厚みを損なうことなく中域~高域の解像度の向上が感じられると思います。 銀メッキコーティングによるものか、高域表現の機微も自然に表現されるよう変化した印象で、ピアノやギターなどの楽器、そして女性ボーカルなどがより繊細に聴こえるのではないでしょうか。個人的には、ギターコードの一音までも聞こえてくるような解像度の高さがあるように感じられました。 より細かい表現を拾い上げたい方に是非一度お試しいただきたいケーブルです。
-
あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Flipears
ZURQ XXIV (Universal Fit)
¥189000 税込
初代ZURQの懐が広がった⁉より万人が聴きやすいサウンドへ。
「Flipears」より、ユニバーサル・オーダーメイド両方で展開されていた「ZURQ」を再設計したモデルが登場しました。 前モデルからの変更点として、シェル側面に「XXIV」の文字が追加されました。この箇所にデザインが施されるのは、他のイヤホンではあまり見られないポイントです。 また、前モデル同様にシェル内側にも「FP」と同じデザインが施されています。これもまた、他メーカーではあまり見ない特長のひとつです。 「ZURQ」という製品が表現するサウンドの世界観はそのままに、初代「ZURQ」では荒々しく尖っていた高域が「XXIV」では柔らかく調整されました。 広い音場を楽しみながら、分厚い低域の上にシルキーなボーカルと滑らかな楽器サウンドが融合し、一本にまとまっています。 イヤホンがユーザーを選ぶような味付けだった俺様系の初代からチューニングが変更され、万人に笑顔を見せてくれる頼れる力持ちお兄さんになったような印象です。ぜひ一度お試しください。
-
あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Ultimate Ears
UE Pro Reference Remastered
¥192500 税込
always合格点を叩き出してくれる
さんざんレビューされ尽くしているモデルですが、カスタムが到着してからしばらく聴き込んでみたので、カスタムIEMとしての目線も交えてレビューします。 まず、このモデルを一言で表すなら、「上質紙」や「真っ白なキャンバス」といった表現が似合うイヤホンだと思います。長時間のリスニングでも高域が耳に刺さることがなく、個人的には一日中つけていられるサウンドです。 同社の別モデル「UE LIVE」と比べると、RRは音場が広くないのが特徴です。あちらはステージ上での響きに似たチューンなのに対し、RRはスタジオでの音の聴こえ方に近い印象を受けます。サウンドが自分の周囲に配置され、どの音がどこにあるかがはっきり分離します。どの帯域にも強い主張はないものの、控えめな部分もなく、ローからハイまで過不足なく楽曲全てをまっすぐに聴き取れます。イヤホン本体にはモニターとして必要な要素が詰まっており、上流のニュアンスやコンポーザーの意図を汲み取り、様々な表情を見せてくれると感じています。 私は楽曲制作はしませんが、モニターサウンドのように味付けの少ないサウンドが好みで、今回RRを選びました。用途としては、FPSゲームのプレイとソーシャルVRプラットフォームでの利用です。FPSでは、足音を重視するシチュエーションが多く、敵の方向を音で判断しやすいこのイヤホンは、コンペティティブなプレイの強い相棒です。また、高域サウンドが耳に刺さりにくいので、派手なサウンドエフェクトや銃撃音でも負担を感じずにプレイできています。 ソーシャルVRプラットフォームでは、VRゴーグルを用いて視界が360度メタバース世界に没入できる環境で、ワールドのBGMやSE、人の声がリアルに再生され、まるでVRの世界に住んでいるかのような体験が得られます。また、付属の「UE SuperBax」ケーブルは細く取り回しが良く、自作ケーブル(16芯)と比べても圧倒的に扱いやすいです。私の場合、自室で机上に設置した「ADI-2 DAC FS」を通して本機を再生していますが、64インチの長めのケーブルでケーブルによるストレスを感じていません。VRゴーグル使用時も、ケーブル重量を感じず、ステージ上でパフォーマンスをするアーティストにもお勧めです。 さて、ここからはユニバーサルモデル「To-Go」ではなく、カスタムIEMだからこそ感じたことを記述します。 これまで複数のカスタムIEMを所有してきましたが、すべて「割りばし縦」という耳型採取法でインプレッションを作成してきました。割りばし縦とは、割りばしを縦に咥え、少し口を開いた状態を固定して耳型を採取する方法です。閉口状態や「割りばし横」より口を開くため、イヤモニ装着時の会話にも対応できる遮音性が得られます。 シェルは少し口を開けた状態にフィットし、閉口時には耳に若干の圧迫感を感じるかもしれません。個人的には、UEのカスタムIEMが最も耳への収まりが良く、遮音性も高いと感じています。これまで試した他メーカー製品は、遮音性が十分でもやや大きいと感じたものや、小ぶりで遮音性がやや劣ると感じたものがありましたが、UEはフィット感と遮音性のバランスが取れています。 遮音性能が非常に高いため、歩行者通行帯のない道路を歩くときの使用はおすすめできません。ハイブリッド車が静かで接近に気づきにくいという話もよく聞きますが、ガソリン車の音も非常に小さくなり、音楽を再生している時にはほとんど聞こえないことも多々あります。地下鉄の車内などで騒音を気にせず音楽に没頭したい方は是非UEという選択肢をご検討ください。