スタッフレビュー詳細
4つの個性、壮大な低域
壮大な低域とゆがみのない煌びやかな高域が魅力的なサウンドの、AAW(エーエーダブリュー) 「 ATH (Universal fit)」をご紹介します。
金と黒の配色で、高級感のある美しいフェイスプレートが特徴的なこちらのイヤホン。耳にピッタリとはまる装着感で、遮音性も高く安定感があります。
筐体の側面には2つのスイッチが搭載されており、スイッチを切り替えることで4通りのサウンドが楽しめます。音の印象について、各モードごとにご紹介します。
【Ref(Normal)】
他の帯域と比較して中高域が前に出ている印象です。低域には厚みと迫力があり、ボーカルを押し出す感じではなく、伸びやかで響きのいい音が違和感なく他の帯域に馴染んでいく感覚です。中高域に関しては弱すぎず、主張が激しすぎることもなくトゲのない、いつまでも聴いていたくなる音です。4つのモードの中で一番サラッと聴きやすく、どのジャンルの音楽とも相性がいい爽やかなサウンドでした。
【Live】
全体的に音の距離が近く、4つのモードの中で一番音に力強さを感じました。ボーカルの後ろに響きの良い壮大な低域がいて、ボーカルを押し出してる感覚です。中高域にもしっかりと芯が通っており、パワフルで明るめのサウンド傾向です。激しめの音楽を聴くと若干高域の煌びやかさが目立ちますが、音の距離感が近く力強いので、ジャズやクラシック、アコースティックなど落ち着いた曲調の音楽との相性が良いと感じました。
【Bass】
「Ref(Normal)」モードと比較して、ボーカルの解像度が上がり、低域の表現がより繊細で丁寧になった印象です。全体的に音場が広く、深さのあるサウンドでゆったりと楽しめます。心地よい響きを感じられるため、激しい曲よりも落ち着いた曲調の音楽の方が相性が良いと感じました。
【Classic】
「Ref(Normal)」モードと比較して、全体的に音に厚みが加わったサウンドです。特に超低域の表現が細かく広がっている印象でした。ボーカルの響き方には、わざとらしくないアクセントが付き、臨場感があります。高域は刺さりすぎず程よい鋭さと、煌びやかさを感じます。高域の程よい刺激と迫力のある低域により、飽きずにいつまでも聴いていたくなるサウンドです。ロックなどの激しい曲調の音楽と相性が良いと感じました。ロックを普段から聴く私は、この「Classic」モードがお気に入りです。
全体の印象としては、どのモードでも音の距離が近く、低域に勢いと重みがあり、高域に程よいキレと煌びやかさを感じます。
この一台で4通りのサウンドを楽しめるため、気分や曲ごとにお好みのサウンドに切り替えて使用できる、おすすめのイヤホンです。ぜひお試しください!
【試聴環境】
SHANLING 「M6 Ultra」→AAW ATH (Universal fit)
【試聴楽曲】
Linkin Park / One More Light
L'Arc〜en〜Ciel / Vivid Colors
milet / Again and Again
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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かかりちょー
@e☆イヤホン 秋葉原店
AAW
ATH (Universal fit)
¥66000 税込
繊細から迫力まで楽しめる
AAWのチューニングスイッチを搭載したモデルの1つです。4種類のサウンドが用意されており、自分の好みに合わせて切り替えて楽しめます。 ・Ref(Normal) 中域から高域にかけての表現がしっかりされている印象を受けました。低域の量感は他の帯域と比較すると、かなり控えめだと思います。全体的に繊細な表現でボーカルサウンド以外の空間が広く取らているためスッキリ聴けると思いました。 ・Bass 名前の通り低域が持ち上がるようになったチューニングです。中低域がもっとも持ち上がっている印象をうけます。ドラムのキックはやや増えましたが、まだまだ控えめだと感じました。バンドサウンドよりは打ち込み系のほうが相性が良さそうです。 ・Live 全体的に音圧が上がったうえに、各音の距離が近づき一体感のある音になりました。聴きごたえが一気に上がりとても楽しく聴けるチューニングになっていると感じました。個人的には一番好みのサウンドです。 ・Classic 中高域から高域の音圧が強くなった印象です。強くなりましたが繊細な表現はそのままで刺さることもありませんでした。空間の広さも感じやすい音作りでクラシック以外でも活躍できそうです。中域より上の帯域を集中して聴きたい方におすすめです。 どのサウンドも中域から高域の表現に特に長けているという印象を受けました。迫力のある音より繊細な音が好みの方におすすめのイヤホンです。ぜひお試しください。 試聴環境 Cayin「RU6」 試聴楽曲 「閃烈なる蒼光/ジンオウガ」 栗田博文、東京フィルハーモニー交響楽団 「Black Pentagram」Unlucky Morpheus 「Freeze」トップハムハット狂
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ばらね
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
AAW
ATH (Universal fit)
¥66000 税込
4つの音を楽しめてこの価格ってアリじゃない!?
ATHは様々なドライバの扱いが得意なAAWと正確さを求めた音つくりを行うCustom Artのタッグで生まれた最先端設計。この価格でしっかりとキャラクターの違う4種のサウンドが楽しめるだなんて…本当にいいの…?というのが一番の感想です。 まずはどちらのスイッチもOFFにした状態「Ref(Nomal)」で試聴しました。抑揚や余韻は控えめでまとまりのある落ち着いたサウンド。ボーカル、メロディはややウェットで、低域と高域はさらっとした質感です。高域はふわっと優しく全体を彩り、音圧も控えめなので全体的に聴いていて、その名の通り全体をバランスよく、真面目に鳴らす印象を受けました。 次は1をONにして「Bass」に。 Refに比べるとベースラインがしっかりと芯を捉えています。濃くなった分メロディがやや埋もれているものの、中低域も太くなることで音楽全体の聴きごたえがかなり上がり、満足感たっぷりです。 2をONにして「Classic」にすると、Refに比べ音場がぐっと横に広がり、一気に表現力が増しました。Refでは控えめだったシンバルや金管楽器など、金物の輪郭がピシっと整いハリのあるサウンドに。個人的にはこのClassicで女性ボーカルの音源を聴くのが一番楽しかったです。 最後に両方ONにして「Live」にしたところ、BassとClassicそれぞれの特徴である太く芯のあるサウンドと見通しよく包み込むサウンドが合わさり、まさにライブ会場で聴いているかのような生々しさ。全体的に音に丸みがあるので臨場感を求めている方にはやや物足りないかもしれませんが、ライブ音源に入っている拍手や歓声も聴き疲れなくリスニングできたのは個人的に好印象でした。 柔らかく丸みのあるシンプルなサウンドから、様々なキャラクターに変化するATH。 いろんな音源を、それぞれしっかり楽しみたい方におすすめです!
このスタッフの他のレビュー
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しょうちゃん
@e☆イヤホン
Anker
Soundcore Space Q45
ブラック
¥14990 税込
お出かけの相棒!遮音性の高いヘッドホン
・外出時に使用するヘッドホンをお探しの方 ・機能にもしっかりとこだわりたい方 ・お求めやすいヘッドホンをお探しの方 そんな方々におすすめなのがAnker 「Soundcore Space Q45」です! シンプルなデザインと指紋などの汚れが目立ちにくいマットな質感、持ち運びしやすい軽さで、通勤通学など普段使いに最適な印象です。 機能に関しては、高い性能のノイズキャンセリングと自然な外音取り込みが特徴的です。ノイズキャンセリングは、周囲の騒音レベルに応じてノイズキャンセリングの強さを自動で調節してくれます。この機能によりノイズキャンセリングが過度に強くならず、深い没入感で音楽を楽しむことができます。また、外音取り込みモードに切り替えると、周囲の音が自然にはっきりと聞こえるため、ヘッドホンをしたままでも店内や電車のアナウンスなどを聴くことができます。 装着感に関しては、ヘッドバンド部分にクッションがないため、個人的には頭に沿うように少しきつめに装着すると、若干ですが負担と違和感を感じました。私と同じように感じた方は、頭とヘッドバンド部分に少し余裕ができる程度に緩めに装着すると、負担や違和感が軽減されると思います。緩めに装着するとズレや落下の不安がありますが、少し緩くつけてもある程度強さのある側圧により、激しく動いたりしなければズレることはありませんでした。側圧に関しては締めつけるというよりも耳にピタッとくっつくような感覚で耳が痛くなるほどの負担や強さは感じませんでした。 音質に関しては、癖のないフラットな音質と高い表現力が印象的でした。低域には臨場感や迫力を感じつつも、決してくどさはなく過度な重さも感じませんでした。中域は繊細で明瞭なサウンドで、特に人の声がはっきりと聴こえる印象でした。高域は、刺さらず丸くなりすぎず適度な硬さで綺麗に鳴っており、長く聴いていたくなる音の表現です。 全体的に音の距離が近すぎず遠すぎず適度な距離感で音の見通しが良く、細かい音までしっかりと表現してくれるため、幅広いジャンルの音楽と相性がいいと感じました。ちょっとしたお買い物や通勤通学など、外出時の相棒としておすすめのヘッドホンです。ぜひお試しください! 【試聴楽曲】 Linkin Park / One More Light L'Arc〜en〜Ciel / Vivid Colors milet / Again and Again
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しょうちゃん
@e☆イヤホン
SONY
WF-1000XM5
ブラック
¥36965 税込
完全ワイヤレスイヤホン界を席巻した「WF-1000XM4」の後継
・非常に質の高い自然なノイズキャンセリング ・土台のしっかりとした聴きごたえ抜群のサウンド ・ボーカルや細かい音の表現が上質 上記の中に気になるものがあった方にオススメの製品、それがSONY (ソニー)「WF-1000XM5」です! サラサラとした手触りのケースは前作よりもスリムでコンパクトです。カバンやズボンのポケットなどにも収納可能で、持ち運びや収納時の負担が少なくなりました。 イヤホン本体も前作よりコンパクトかつ軽量になり、女性や耳が小さい方でも着けやすく、より多くの方にとって使いやすくなった印象です。前作の筐体が大きくて耳に合わなかったという方には特にうれしいポイントだと思います。 また、付属のイヤーピースが「SS・S・M・L」の計4サイズになりました。筐体サイズの小型・軽量化も相まって、より多くの方が装着しやすく、快適に使用できると思います。付属のイヤーピースはフォーム(コンフォート)タイプで、遮音性が高く、正しいサイズを使用すれば低域が抜けることなく、このイヤホンの魅力の一つである「低域の力強さ」を存分に楽しめます。 ノイズキャンセリングは非常に質が高く、程よい効き具合で疲れにくい強度です。決して弱いわけではなく、周囲の気になる雑音はしっかりと低減して音楽に没入できます。ノイズキャンセリングが強く効きすぎて疲れてしまうなど、いわゆる「ノイキャン酔い」しやすい方でも使いやすく、今までノイズキャンセリングを使用したことがない方でも安心してお使いいただけると思います。 音質に関しては低域の土台がしっかり作られている、聴きごたえ抜群のサウンドです。低域だけでなく、超低域の表現が得意な印象で、ベースやキック、男性ボーカルなどの響きが心地よく感じました。 低域の力強さはありつつも、上から下までハッキリ出ているバランスの良さが魅力的です。低域が生み出す迫力に潰されることなく、ボーカルや楽器などが共存しており、どこか一つの帯域に偏る印象はありません。どの帯域にもフォーカスしやすく、聴き疲れもしにくいと思います。 音の傾向や、解像度と表現力の高さから、ロックやジャズ、EDMとの組み合わせが抜群に良いと思いました。 好評だった前作をブラッシュアップして、より使いやすく進化した「WF-1000XM5」。前作を使っている方や耳に合わず断念した方、新しくイヤホンをお探しの方はぜひ、一度お試しください。 【試聴楽曲】 HYDE / TAKING THEM DOWN ASIAN KUNG-FU GENERATION / 柳小路パラレルユニバース milet / inside you
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しょうちゃん
@e☆イヤホン
AZLA
SednaEarfit XELASTEC II Standard イヤーピース
S/MS/Mサイズ各1ペア
¥2475 税込
迫力と遮音性、フィット感をさらにアップさせたい方へ
・着けているほど馴染む快適な着け心地 ・コンテンツに没入できる非常に優れた遮音性 ・フィット感の高さにより低域の量感もアップ 上記のなかに気になるものがある方におすすめのイヤーピースが、AZLA「SednaEarfit XELASTEC II」です! 普段はSサイズのイヤーピースを使用しているため、今回はSとMSサイズを使用しました。 笠や軸の部分は長すぎず、大きすぎない適度なサイズ感です。前作「SednaEarfit XELASTEC」よりもベタつきが抑えられた印象で、耳にピタッと吸いつくようなフィット感が得られながらも、かゆみや疲れはでにくいのではないかと思います。 また、この「SednaEarfit XELASTEC II」にはフィルターが付いています。独自のハニカム構造を採用することでイヤホンから出る音の伝達を邪魔することなく、効果的に異物の流入のみを防ぐことを可能にしているそうです。実際すでにフィルターがついているイヤホンで試聴してみても、フィルターが二重になることによる音のこもった感じやキレがなくなる感じはありませんでした。 装着感に関しては、思わず唸ってしまうほど快適な着け心地です。今回は先述の通り、SとMSサイズを使用したのですが、私が合っていると感じたのは普段使用しているSサイズではなく、ひとつ大きい“MSサイズ”でした。 実際着けてみると、初めは「少しキツイかな?」と感じたのですが、次第に耳に馴染んでいき、3時間ほど着けていても窮屈さや痛みなどは感じませんでした。Sサイズを使用した時よりも耳にしっかりとフタをしてくれている感じで、それにより高い遮音性と力強い低域が得られ、まさにベストフィットという印象でした。 音の変化としてはフィット感の高さから低域が逃げていかず、量感が増える印象です。低域の台頭によって他の帯域はやや控えめに感じるものの、決して減衰しているわけではありません。今までの音に対して、より低域という土台がしっかりするイメージです。 以上の傾向から、「SednaEarfit XELASTEC II」をお試しいただく際はぜひ、普段使用しているものよりも一回り大きいサイズもお試しいただければと思います。 ラインナップには単品サイズ2ペアに加えて、近接3サイズが1ペアずつ入った嬉しいパッケージング構成もある「SednaEarfit XELASTEC II」。今お使いのイヤホンの装着感をさらに高めたい方や、イヤーピース選びで難航している方、イヤーピースを変えたことがない方にはぜひ一度お試しいただきたい商品です。 【普段使用しているイヤーピース】 ・「SUPERIOR」付属のソフトフィットシリコンイヤーピースSサイズ ・final「Eタイプ」Sサイズ 【使用したイヤホン】 qdc「SUPERIOR」
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しょうちゃん
@e☆イヤホン
Bose
Ultra Open Earbuds
Black
¥39600 税込
「普段使い」のひとつの答え
圧倒的静寂と没入感をもたらすBOSEから、耳を塞がないイヤホンが登場しました! ・BOSEらしい力強く響きの良いサウンド ・軽量かつ優しい装着感で長時間でも快適 ・おうちやワークアウト、通勤通学におすすめ 「Ultra Open Earbuds」は、イヤーカフ型の耳を塞がないながら聴きイヤホンです。イヤホン本体にBOSEのロゴや模様はなく、パッと見はイヤーカフにしか見えません。大きさはあるものの、主張しすぎないシックなカラーリングで様々なファッションにも合わせやすいと思います。 また、イヤーカフ型のイヤホンの中では比較的大きめなサイズであるものの、イヤホンとケース共に非常に軽量で、持ち運びや装着時に負担は感じにくいです。普段からワイヤレスイヤホンを使用している方であればほとんど気にならないかと思います。 装着時には少しコツがいりますが、耳の後ろにくる物理ボタンが搭載された円柱型の部分と、スピーカー部分の間が柔軟な素材でできており、耳の大きさに関係なく装着しやすいと感じました。普段からイヤーカフを着けている方や、そうでない方でも慣れてしまえば片手で装着できるかと思います。 肝心の音質に関しては、耳を塞がないイヤホンらしからぬ迫力と解像度の高さが印象的でした。 耳を塞がないイヤホンには、BGM感覚で楽しめるものや、音楽をメインで楽しみつつ外の音も聞こえるものまで幅広くありますが、この「Ultra Open Earbuds」はその中でもトップクラスに高音質だと思います。 特にBOSEが得意とする低域の表現は「さすが」の一言です。耳を塞いでいないのに低域が逃げていかず、耳の周りを覆うかのような表現で、スピーカーで音楽を楽しんでいる時と同じ感覚になりました。 さらに、音の輪郭がはっきりとしているため、音楽ではボーカルや細かいギターの音などもしっかりと拾えます。ここまでしっかりと音を楽しめるのに、外の音もちゃんと聞こえるという……普段からオフィスで耳を塞がないイヤホンを使用している私にとってはまさに垂涎の一品です。おうちやオフィスではもちろん、電車やジム、屋外でも活躍しそうです! そして、この「Ultra Open Earbuds」に搭載された豊富な機能の中でも、特に魅力的だったのが「イマーシブオーディオ」です。先述したステレオモードの音質傾向と比較して、より音の広がりが増し、ダイナミックかつ開放的なサウンドになる印象です。輪郭がはっきりとしてより細かな音が楽しめるのはステレオモードでしたが、ながら聴きで使用する方や聴き疲れしやすい方、長時間使用する方にはかなりおすすめです。 「Bose Musicアプリ」でさらに利便性が高まり可能性が広がる「Ultra Open Earbuds」は、普段使いでイヤホンをお探しの方や耳を塞がないイヤホンをお求めの方、音質と使いやすさを追求される方には特におすすめの商品です。ぜひお試しください! 【試聴楽曲】 L'Arc-en-Ciel / Link milet / Again and Again 椎名林檎 / 丸の内サディスティック