スタッフレビュー詳細
見た目も中身も!2Pinリケーブル筆頭候補登場
THIEAUDIOのハイエンドIEMに純正で付属するケーブルが単品で登場しました。
パラコードを素材に用いて編まれたケーブル被膜は、落ち着いたブラウンのカラー。
分岐部やジャック部はカーボンを基調にシルバーで締められていて、端々から上品さが伝わってきます。
独自のモジュール式プラグデザインにより、4.4mm / 2.5mmバランス・3.5mmアンバランスのプラグを交換できるようになっているのですが、着脱式とわからない程デザインに溶け込んでいるのも、個人的には好印象です。
音質に関しては、一聴してまず、低域へフォーカスが向かいました。ドラムスやベースの厚みが嫌味なく増しており、同時にキレも良くなったような印象です。
次に、中~高域に着目してみると、個人的には輪郭が把握しやすくなっており、それでいて、耳に刺さるようなとげとげしさがない為、細かい表現も拾い上げやすく感じました。
筐体の良さを上品に伸ばしてくれるケーブルではないかと思います。
2Pinのイヤホンでリケーブルを考える際は是非一度ご試聴ください。
【試聴環境】
Astell&Kern KANN ALPHA
Moondrop S8
【試聴楽曲】
電音部,Giga,鳳凰火凛(CV:健屋花那) 「CHAMPION GIRL」
星街すいせい 「Wicked (feat. Mori Calliope)」
WAR*HALL 「Dead Man Walking」
(sic)boy & KM 「(sic)'s sense」
他
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
-
あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
onso
06シリーズ 4.4(5極)-MMCX(L/R, 2021 model)
¥27500 税込
筐体の強みを活かしつつ上質に
ブラックの被膜に分岐・コネクタやプラグはスチール様のカラーがアクセントとなっているケーブルです。全体的に落ち着いた雰囲気にまとまっており、付けるイヤホンを選ばなさそうです。試聴している限りタッチノイズを感じることもなく、普段使いにもお使いいただける一本となっているのではないでしょうか。 音質としては、全体に適度な分離感と柔らかな輪郭を感じます。筐体の持ち味を活かしながらより濃密なサウンドへと変化しているような印象があり、音の粒を細部まで享受できると感じました。 イヤホンを選ばずグレードアップしてくれるケーブルだと思います。是非一度お試しください。 【試聴環境】 Astell&Kern KANN ALPHA 当製品 final B3 【試聴楽曲】 PAS TASTA & ピーナッツくん 「peanut phenomenon」 Yunomi 「守護霊 (feat. nicamoq)」 他
-
あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
HIFIMAN
HE-R9
HE-R9 Bluetooth
¥99880 税込
軽量ボディから感じられる確かに広い音場
HIFIMANから登場した独自トポロジー振動板採用のヘッドホン、HE-R9のご紹介です。 Bluetoothレシーバー「Bluemini R2R」が付属するHE-R9 BTというモデルでは無線Bluetoothワイヤレスで使うことが出来ます。 HE-R10と比較し若干の軽量化がされた本機は、特徴的な傾斜したハウジングはそのままに、材質やコーティングを一新しています。 プラスチック系の素材に赤系のカラーを採用したカップ部分とレザー調のヘッドバンドが、高級感を醸し出しています。 手に持った印象としては軽量かつ堅牢で、圧力をほとんど感じず着け心地も軽やかです。 大型なイヤーカップにより確保された空間でドライバーがきれいに鳴らす反響音から、空間表現力の高さが伺えます。振動版の表面に特殊なナノ粒子のコーティングを行った独自のトポロジー振動板のおかげか、ドラムヘッドの震えやボーカルの息遣いすらも伝わってくるほど解像度が高く、細やかな音と同時に確かに感じられる定位感や分離感が両立されています。 広く包み込んでくれるような低域に支えられた中高域、特に破裂音が心地よく感じられました。 若干角が取れたサウンドなためか、個人的には高域の刺さりも感じず、聴き疲れしづらいという印象です。 無線化できる上に筐体の重みをあまり感じないため、自宅でもお外でも、長時間使用できそうです。是非お試しください。 試聴環境 KANN ALPHA 試聴楽曲 coldrain 「The Maze」 Chance the Rapper 「Hot Shower (feat. MadeinTYO & DaBaby)」 Leon Fanourakis 「完璧主義」 ピーナッツくん & やながみゆき 「未来NEXTメシ」 電音部,Giga,鳳凰火凛(CV: 健屋花那) 「CHAMPION GIRL」
-
あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
Q3 MQA 【FIO-Q3S-MQA】
¥19710 税込
Fiio Q3がMQAフルデコードに対応!
外観を先代「Q3 2021」と比較しますと、一部にデザインの変更が見られるものの大きな変更はございません。 スマートフォンに重ねて利用しやすい薄型のボディは、私の少々大型なスマートフォンに合わせて持ってもコンパクトに収まり、使い勝手は良さそうです。 音質は、まず第一印象として音の厚みを感じました。BASSブースト機能をオフにした状態でも低域が若干押し出されており、オンにすればさらに臨場感のある分厚い音楽の世界に誘ってくれます。 低域の心地よい主張に身を委ねつつも、ボーカル周りの中音域の描き分けが感じられ、低域に埋もれない配置がなされています。その表現の絶妙さは目を見張るものがあり、普段ヘッドホンで音楽を聴かれる方にもオススメです。 低域に主眼を置いている楽曲はBASSブーストを用いてノリノリに。女性ボーカルなどはオフにしてスッキリと。使い分けこそがQ3 MQAを活かすと感じました。 ぜひお試しください。 試聴環境 Apple iPhone13ProMax Lightning to USB Type Cケーブル(Q3 MQA付属品) Q3 MQA Yongse Expert All CuAg8 ONKYO IE-C2 試聴楽曲 ぷにぷに電機 「よわいにく(feat. oriik internet)」 中野梓(CV:竹達彩奈) 「じゃじゃ馬 Way To Go」 (sic)boy 「living dead!!(feat. KM)」 崎山蒼志 「五月雨」 長谷川白紙 「o (__*)」
-
あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Campfire Audio
Fathom 【CAM-4068】
¥149800 税込
BA型で低音機を?出来らあっ!
Campfire Audioより、BA(バランスドアーマチュア型ドライバー)のみで構成されたイヤホン「Fathom」のご紹介です。 筐体はそのほとんどをマット調のブラックのカラーに占められており、その中でいくつかのパーツが虹色に煌めき、その存在を主張しています。一見するとおとなしいながらも、注視すれば只者ではない存在感を感じられるでしょう。ケーブルにはシルバーに輝くTime Stream Cableを採用しており、これは同メーカーの他IEM「Andromeda Emerald Sea」などから変更ありません。 サウンドについて記述します。BA型ながら量感が多く重い低域サウンドにまず着目すべきでしょう。前後左右に広がる空間の中で、時折手の届かないほど遠くから楽器が鳴っているように感じられ、楽曲の世界に飛び込んだように錯覚するかもしれません。低域と比較すると、ボーカルは近くに響き、細やかなニュアンスも繊細に汲み取り、様々な表情を覗かせます。個人的には、強いキックがメリハリをつける打ち込み音源との相性が良いと感じました。静と動、緩急の付け方が上手く、スピード感のある楽曲を疾走感たっぷりに感じられるのではないでしょうか。 中高域~高域サウンドに関しては、金管楽器やシンバルなどに鋭さを感じつつも、個人的には耳への刺さりがなく感じられました。ボーカル帯から高域にかけてしっかりとその輪郭を感じつつも、とげとげしさがなく心地よいサウンドです。一音一音を丁寧に描写してくれるおかげで、存在感のあるベースやドラムの中でボーカルの主張が埋もれることなく楽しめると思います。 低音を軸にサウンドが展開されつつ、ボーカルやメロディも最大限楽しめるのではないでしょうか。ぜひ一度お試しください。 【試聴環境】 SONY Xperia 1V FIIO BTR15 本製品 【試聴楽曲】 HIYADAM 「Sp33d★s (feat. JUBEE)」 wotaku 「snooze (feat. SHIKI)」 米津玄師 「さよーならまたいつか! - Sayonara」 AURORA 「Cure For Me」