スタッフレビュー詳細
「摩擦音」の繊細なディティールも描き出すノイマンの開放型ヘッドホン!
まずこの機種を手に持った時、思っていた重量よりも軽くて驚きました。全体がメタリックカラーの為、ずっしりとした質感を想像していましたが本体の重量は370gとミドル~ハイの開放型のヘッドホンの中では軽い部類です。装着時の重量は長時間使用する際の疲れなどに影響するのでこういった点は非常にありがたいですね。
イヤーパッドは蒸れを感じにくいファブリック素材のイヤーパッドが採用されており、耳周りの当たりも気持ちいいです。側圧が少し強めに感じられますが、イヤーパッドの柔らかさで緩和されいい具合です。
音質に関して、低域の量感やヌケ感などの良い部分がたくさんありますが、個人的に気に入った部分としては「声のかすれ」がめちゃくちゃ好みでした!
「歯擦音(しさつおん)」と呼ばれるさしすせその音が良く聴こえるモニター系のヘッドホン派、個人的に苦手で今まで避けていたことが多かったですが、このNDH 30は高域の伸びの良さと、刺ささりそうな部分の抜け感が程よく「声のかすれ」具合を綺麗に表現してくれています!
深い低域や、とにかく解像感の高さなどを求める方には物足りない部分などあるかもしれませんが、声の息づかいや生っぽさを求める方に非常におすすめです!
【試聴環境】
ifi-audio ZEN DAC
【試聴楽曲】
菅原 圭 「ミラ」
Justin Bieber「Peaches」
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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マロン
@e☆イヤホン 名古屋大須店
NEUMANN
NDH 30
¥89100 税込
生音感がたまらないモニターヘッドホン
全体的にメタリックで洗練されたデザインという印象を受けますが、イヤーパッド内部やプラグカバー部分のオレンジカラーがいいアクセントになっています。 かっこよくもあり、どこか可愛らしさもあり、個人的には好みのデザインです。 装着してみると予想以上につけ心地がよく、驚きました。側圧も軽めですが、耳をイヤーパッドがしっかり覆ってくれるので、ホールド感もちゃんとあります。 肝心の音に関してですが、全体的にドライで硬めなサウンドです。モニターヘッドホンらしいフラットで忠実な定位感はもちろんですが、弦を弾く音やドラムのタムが跳ねるときの生音感がとても印象に残りました。 ボーカルの声は味付け一切なしの忠実さで、モニターヘッドホンとしての精度の高さが窺えます。 開放型ヘッドホンなので音全体の窮屈さも感じず、伸び伸びとした空気感の表現が素晴らしいヘッドホンです。 折りたたみ可能で、持ち運びにも便利なので、スタジオ等への移動が多い方にぜひおすすめしたいモニターヘッドホンです。
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せめちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
NEUMANN
NDH 30
¥89100 税込
衝撃の中音域に圧倒される!
ドイツの高級マイクメーカーNEUMANが生み出した、圧倒的な中音域の再現性を持つNDH30。 スタジオモニタースピーカーのサウンドを持ち運ぼうと開発された経緯からも伺えるように、定位の正確性と、リアルなサウンドを追求した解像度の高さが特徴だと思います。 先行機種のNDH20と比べて聴いてみると、NDH30の方はかなり空間的余裕があるように思えます。 楽器の位置をより忠実に再現していて、音源によってサウンドステージの距離感が変わるような感覚を個人的に覚えました。 密閉型のNDH20から開放型になったことによって、より立体感の溢れるヘッドホンになっている印象です。 そしてその開放型の恩恵は、ドライな感じがあ り、ハッキリとした音色に表れていると思います。 NDH30で最も特徴のある中音域は、どの帯域よりも鮮明に鳴って聴こえます。 ボーカルの息遣いや、レコーディング現場の空気感まで聴こえそうなほどクリアに聴こえました。 さらに低音域は量感があり、適度に丸く温かみのあるサウンドで、モニターヘッドホンらしい輪郭のくっきりした中高音をしっかりと支えているようなイメージが持てます。 個人的に偏見として持っていた「開放型でモニターライクなヘッドホンは、あまりリスニングに向かない」というような意見をNDH30が見事に覆してくれました。 実際に生の音を聴いているかのように感じられるので、楽曲制作のモニター用としても、そして音楽鑑賞のリスニング用としても、色んな目線で見ても"音が楽しい"と思えるヘッドホンなのではないでしょうか。 ヘッドホンに興味のある方に 一度は試聴していただきたいヘッドホンです!
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
NEUMANN
NDH 30
¥89100 税込
余韻を感じるフラットサウンド
NDH 30はミキシングやマスタリング向きで、説明にもありますが特に昨今の『VRやゲームなどの没入型コンテンツのバイノーラルミックス作成』に対して、非常によく作りこまれているモニターヘッドホンです。 同ブランドの密閉型モデルのNDH 20にも感じましたが、通常のモニターヘッドホンには無いリバーブ感があり、これはゲームのBGMや環境音といった楽曲の調整に対して、大きなメリットになると思います。 NDH 20では艶のある質感やボーカルラインが前に来て、バックの楽器がやや後退するような描写がありましたが、NDH 30の場合は、開放されることで艶っぽさが乾いた質感となり、音抜けがよく高い解像度が出せるようになりました。 その結果ボーカルラインと楽器の区分けが上手くなり、より音を把握しやすくなっています。 装着感となりますがNDH 20に感じた側圧(しめつけ)が、一新されたヘッドパッドによって和らぎ長時間での使用もしやすくなりました。また緩くなったわけではなく固定力はしっかりしており、付けた際の重さもやや軽くなってより負担が軽減されました。 試聴環境:ADI2-DAC FS
このスタッフの他のレビュー
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シャモ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
BQEYZ
Winter
シルバー (4.4mmプラグ)
¥34500 税込
話題の「骨伝導ユニット」搭載イヤホン!
【外観・デザイン】 筐体には医療や軍事・宇宙産業でも使用されている高品質なアルミニウム合金が採用され、軽量でありながら耐久性などにも優れています。カラーはブラックとシルバーの2色が展開され、どちらの色も表面がマットな質感を帯びており、飾り過ぎない高級感を漂わせます。 【音質について】 全体的に見渡しの良いモニターテイストな音にも感じられますが、その中でも特にボーカルの輪郭と解像度が高く、しっかりとした存在感があります。重低音の部分は控えめなため、EDMやRemix系の曲では少し迫力が薄くなる印象ですが、量感やアタック感は十分に感じられるので、特定のジャンルに限らず様々な音楽と相性良く鳴らしてくれます。個人的には音数が少ない女性ボーカル系や、アコースティック系の音楽との相性がすごく良かったので、ぜひ一度お試しいただきたいですね。 【まとめ】 音質・デザイン共に申し分なく、それでいて2.5mmや4.4mmなどのバランス接続に対応したモデルも展開されており、様々な使用環境に合わせた選択ができるのもこの商品の長所ではないでしょうか。元々クラウドファンディングでも注目の商品ということもあり、期待値が高いものではありましたが、その期待を確かなものにする音質に感じました! 店頭にご来店の際にはぜひ、ご試聴くださいませ。
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シャモ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Acoustune
AEX70
XSサイズ / 2ペア
¥1580 税込
このイヤーピース……もちもち新「触」感!?
こちらの「Acoustune AEX70」は、日本のSMPテクノロジーズ社の「SMP iFit」という素材が採用されており、今まで触った事がない、まさに新‘触‘感なイヤーピースです! 指先で触った感じとしては「むにむに」か「ぶにぶに」といった感じの人の耳たぶのようなやわらかさで、耳の中に入った時の窮屈感や圧迫感がかなり少なく、耳の中の一体感が気持ちいいです。 僕が使用しているBose (ボーズ) QuietComfort Earbuds IIでも装着することが出来ました! このイヤホンはイヤーピースを付けるステム部分が楕円形になっているため、装着できるイヤーピースを選ぶのですが、AEX70の素材が柔らかいためなんなく付けることが出来ました。 コツとしてはステム全体に被せるように付けると外れにくく、充電ケースに収納することも出来るのでこの装着方法がオススメです!
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シャモ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
BQEYZ
Rime 3in1 ケーブル
¥9800 税込
品質・利便性・取り回し、文句なしの一本!
今回「BQEYZ Rime 3in1 ケーブル」を同ブランドから発売されているイヤホン「Autumn」と組み合わせて聴いてみました! 【線材などについて】 まずこのケーブルは単結晶銅に銀メッキ加工が施された線材が使用されています。芯数としては4芯ではありますが、わずか0.06mmの細い線を49本使用し、ひとつのケーブルとして仕上げています。 【音質について】 「BQEYZ Autumn」に付属している標準ケーブルと比較すると、左右への広がりが増し、分離感が向上したように感じます。 また、高域の細かな音もつかみやすくなり、全体のメリハリがくっきりしています。 「標準ケーブル」では全体が中心に集まっているため距離感が近く、「BQEYZ Rime 3in1 ケーブル」と組み合わせた際はその距離が一歩離れ、解像度が上がるといったところでしょうか。 音の方向性が少し異なるので、ここは好みの部分にはなりますが、長くじっくり音楽に浸りたい場合は「BQEYZ Autumn」の方が相性が良さそうですね。 【まとめ】 マルチプラグ式の構造を採用しているため、様々な機器との接続ができる点も非常に嬉しいポイントですね。 初見では、硬いケーブルなのではないか?と思っていましたが、実際は柔らかくタッチノイズの少ない、取り回ししやすいケーブルです! エントリーモデルなどに付属している2pinケーブルから、より高品質なケーブルへ乗り換えたい! と検討されている方にピッタリの一本ではないでしょうか。
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シャモ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
水月雨 (MOONDROP)
Quarks DSP
¥2160 税込
変わったのは接続端子だけじゃない!
こちらの「Quarks DSP」はMoondropの中でも非常に人気なQuarksにUSB-Cチップを統合し、変換ケーブルなしで直接使用が可能になったモデルです。 また、外観のデザインも通常のQuarks同様に小ぶりな筐体をしており、装着しやすさもそのままです! 次に音質に関しては、今回の「Quarks DSP」は、低域部分に迫力とウォームさが加わり、優しくも聴きごたえのある音になっているように感じました。 前作のQuarksは、中高域が聴きやすく、低域はタイトかつクリアで自然な音質でした。接続端子の違いもありますが、音も異なりますので、ご自身の好みも含めて選んでいただくのをおすすめします! 今作は、リリースの順番としてはQuarksの後のモデルではありますが、音質チューニング違いの兄弟機のような立ち位置に感じましたね。 店頭では両機種とも試聴機ございますので、もしお近くにお越しの際はぜひご試聴くださいませ。