スタッフレビュー詳細
高出力&フラット!一本あれば大満足まちがいナシ!!
スティック型DAC/AMPのなかでは少し大きいのかな?と気になっていましたが、実際に手に取ってみると、サラリとしていてしっとりと手に馴染む質感や同社のmicro iDSDシリーズを連想させる形状など、高いビルドクオリティへの満足感が上回ります。実装されている多彩な機能を考えると、よくぞここまでコンパクトにまとまったなという印象です。
iPhoneに接続してApple Musicでストリーミング再生してみました。聴き始めてまず感じたのがバックグラウンドの静けさと透明感。「無」から曲が沸き上がるような……というと少々オーバーかもしれませんが、それに近い感覚で曲が持っている音だけを純粋に感じることができました。
高出力ながら低域から高域まで不必要な圧は感じさせず、フラットに、そして情報量豊かに描き出してくれるため、イヤホン・ヘッドホンを問わず長時間の使用でも楽しめそうです。
GO barにはiFi-Audio製品ではおなじみのXSpaceとXBass+に加え、デジタルフィルターモードが4種類搭載されました。デジタルフィルターというよりは「動作モードを切り替えて楽しめる」という方がしっくりくるかもしれません。4種の中でも特に気持ちよく聴けたのが『GTO(ギブズ・トランジェント・オプティマイズド)』モード。352/384kHzにアップサンプリングしつつ、わずかに柔らかい余韻が乗るようなモードに感じたのですが、なんともアナログライクな滑らかな音色と澄み渡る透明感を両立しているサウンドが心地良く、ジャンルを問わずいつまでも聴いていたくなってしまいました。
iFi-Audio渾身のスティック型DAC/AMP『GO bar』
ご来店の際はぜひお試しくださいませ!
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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お嬢
@e☆イヤホン 名古屋大須店
iFi-Audio
GO bar
¥49500 税込
小さいボディに秘められた神秘の力!
まず初めてGO barを手に取って、正直このサイズだからそれほどでしょ……? と感じました。 しかし、試聴してみてその期待をいい意味で裏切ってくれました。 初めて試聴した時衝撃が走りました! 手のひらに収まる程の大きさなのに関わらず、しっかりとイヤホンの音を鳴らしてくれているのに、音の色付けは少なく、少し大きめのポータブルAMPのような力強さを感じました。 イヤホン本来の音を鳴らしてくれます。個人的に色付けされた音と言うより、イヤホン本来の音がとても好きなので、ちょっと欲しいかも……と心が大きく揺れ動きました。 音のバランスを変えずに、イヤホンを活かしたいと考えている方にオススメな一本です!
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ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
iFi-Audio
GO bar
¥49500 税込
精密さが聴こえる。手軽×高音質もここまできた
精密さが聴こえる。手軽×高音質もここまできた 高級感のあるボディと豪華な付属品に好感を覚えます。 DACAMPのおかげで高音質になるのですが、ただ音を良くしてくれるだけじゃなく下記の三つの機能があります。 データの際に失われてしまう低音域を補正したり、ノイズを能動的に抑えるアッテネータの役割。バーチャルサラウンドのような音場補正機能もあるのでGO barだけでも色んな楽しみ方ができるのもうれしいですね。※ヴァーチャルサラウンド機能のことではありません せっかくなので使用シーンとして多いであろうiphoneとストリーミングサービス(youtube music)を利用しました。 音の傾向はかなりクリアで鬼ディテールという印象が強いです。 世界的にも評価の高いホールで演奏された「ジュラシック・パークのテーマ」では各楽器の分解がしっかりとされていて情報量の多さに思わず驚いてしまいました。小人数であろうフルートの儚くもしっかりと表現されている音色に本機の描写力の高さがうかがえます。 「The Spectre」のようなハウス系を聴いてみました。デュアルモノアンプ採用の高いS/N比もあいまってか、キレの良さやボーカルの伸びやかさが際立ち、気持ちよく楽曲に身を委ねられますね。ふわっとしていた部分がしっかりとフォーカスされると、こんなにも聴きごたえが出るのかと思わせてくれます。 帯域バランスが大きく変わるようなタイプではないのですが、厳しめに見れば低域の深さが弱めなのと、味にもなる付帯音がしっかり処理されてしまうので、ふくよかな響きのようなものが好きなアナログ指向の方だと物足りないかもしれません。「The Other Side」のように躍動感が強い楽曲の勢いを損なうようなことはないのであくまでキャラ付けするとしたらクールな子だな程度です。 ゲイン調整後に機器から外すと、再接続時には自動でLowになる安心仕様でした。店頭試聴機としては助かりました。ユーザーとしては使いづらいかもしれませんが、Lowでも充分なボリュームなので気にならないとは思います。参考までに私はボリュームのインジケーターは下から2個目で充分でした。 またオーディオファンの方には本製品のMQAフルデコードな仕様は今後対応サービスが増えたときも安心ですね 総じてめっちゃレベル変わるじゃんというのを実感しやすい製品なので、お近くに寄られた際はぜひお試しください。
このスタッフの他のレビュー
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
iFi-Audio
ZEN CAN Signature Standard
¥49500 税込
ヘッドホンを選ばない「ZEN CAN signature」を待っていた!
「小型で高出力なヘッドホンアンプと言えばコレ!」というほど圧倒的な存在感を示す「ZEN CANシリーズ」。「ZEN Air CAN」「ZEN CAN」「ZEN CAN signature」の3種がリリースされている中で「signature」のみ、特定のヘッドフォンに合わせた補正を行うActiveEQ機能が搭載されており、ややユーザーを選ぶ部分がありました。 今回ご紹介する「ZEN CAN Signature Standard」はそのActiveEQ機能を非搭載とする代わりに、低域を増強するXBassを搭載したモデルです。 無印ZEN CANと比べて、よりピントの合った解像度の高い繊細な表現が得意な印象で、サウンドにモニター性を求める方におすすめです。また、スペック上の数値にはなりますが、ActiveEQ機能搭載型よりもわずかにS/N比が高くなっています。 一台でどんなヘッドホンにも対応し得る「ZEN CAN Signature Standard」をぜひお試しくださいませ。
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
iBasso Audio
DC04PRO
グレー
¥15840 税込
上質な無音が描き出す「そこにある音」
「DC04PRO」は数多くのスティック型DACを生み出してきたiBassoAudioの経験値が凝縮されたUSB-DAC/AMPです。高いデザイン性とビルドクオリティ、そしてこの価格帯でデュアルDAC/デュアルアンプのフルバランス回路構成という贅沢仕様に所有欲を掻き立てられます。 3.5mmと4.4mmバランスジャックの両方を搭載している機種のなかでは平均的な本体サイズで、角が面取りされている上にサラッときめの細かい表面仕上げも伴ってとても手になじみます。本体側面に搭載されたハードウェアボリュームコントロールキーの押し心地もよく、音楽を聴いていない時もずっと触れていたくなります。 音質はほんの少しウォームで余韻はスッキリと歯切れ良く、味付けは少なめ。同じDACチップを採用している同社「DC03PRO」は低域に少し厚みを持たせたチューニングに感じましたが、こちらは比較的フラットな印象。ノイズフロアの低さとデュアルアンプの制動力のおかげか、全体域にわたって輪郭がさらに明確になり、左右に加えて上下方向の定位感が増しているように感じました。この感覚は4.4mmバランス接続時の方が顕著で、同一線上だと他の音に紛れてしまいそうな遠くの小さな音にも僅かな高低差がつくことにより、ディテールの損失が抑えられています。 「うちゅうひこうしのうた / 坂本真綾」では縦横の安定した定位感により、宇宙船内という小さくパーソナルな空間と船外の広大な空間を見事に表現してくれました。また、バックグラウンドノイズをほぼ感じない静寂性により、真っ暗な宇宙空間と星々の輝きのコントラストをより印象深くイメージできました。 シンプルな曲調の楽曲で一音一音をじっくり楽しむもよし、音数の多いハイスピードな楽曲を一音漏らさず存分に味わうもよし。iBassoAudio「DC04PRO」をぜひ一度お試しください。 試聴環境 イヤホン:TANGZU(T Force Audio) ZeTian Wu 試聴楽曲:うちゅうひこうしのうた / 坂本真綾(Apple Music ロスレス) TK from 凛として時雨 / first death(Apple Music ロスレス)
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
64 AUDIO
Volür【64A-7297】
¥379980 税込
落ち着いた音色の中に宿る躍動感
64 AUDIOのユニバーサル機共通の小ぶりな筐体サイズに10ドライバー、しかもそのうち2基がダイナミック型という高密度パッケージ。同社の設計技術には毎回驚かされます。螺鈿のようなフェイスプレートはパープルに色付けされ、落ち着いた深みのある輝きに高級感が漂います。 主張の激しい帯域はありませんが、中低域から低域にかけては量感豊かに鳴らすチューニングで、アタック感も十分ありました。決して量や圧に頼る低域表現ではなく、一音一音のディテールをしっかりと描くライブ感のある表現力が魅力です。 そういった低域の下支えもあり、中域から中高域は非常に色鮮やかでクリーンな印象。すうっと伸びる高域を含め、全体的にはしっとりと落ち着いた音色にもかかわらず薄味にならない絶妙なチューニングで、激しい曲調でも刺さることなく、それでいて満足感のある躍動的な音楽体験を得ることができました。 ジャンルを問わず充実のサウンドバランスを発揮してくれる64 AUDIO Volür(ヴォリュール)をぜひお試しくださいませ。 【試聴環境】 Astell&Kern KANN ULTRA 【試聴楽曲】 鷺巣詩郎:2EM01_B01"At The Very Beginning" 菊地成孔 & ペペ・トルメント・アスカラール:Le Rita
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マヨ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
Campfire Audio
Andromeda Emerald Sea 【CAM-5720】
¥184900 税込
イヤホン界のレジェンドがカタチも音もマイルドになって登場
キレッキレのサウンドで長年にわたり名機として人気を博してきたCampfire Audio「Andromeda」の正統後継機が登場です。 外観はシャープなラインと滑らかな曲線の組み合わせが美しく、前作までのイメージを踏襲しつつも少しやわらかさを感じられる形状になりました。サイズは全体的に小ぶりになり、耳への収まりが良く快適です。 また、ケーブルはフラット形状へと変更され、サラッとした被膜とも相まって取り回し良く絡みにくい仕様となりました。3.5mm 3極、2.5mm 4極、4.4mm 5極をプラグ交換式ではなく三種類のケーブルを同梱するという豪華仕様にも音への強いこだわりが感じられます。 さらに、音質面ではより明確な変化が感じられます。個人的にAndromedaのイメージは「音の勢いと押し出しの強さ、スピード感、キレの良い高域」といった部分の印象が強かったのですが、今作「Andromeda Emerald Sea」は全体的にウォームでマイルドなサウンドへと変化。前作までの特徴は残しつつ、高域の主張が少しおとなしくなった為か中・低域がより深く量感豊かに感じられるサウンドとなっています。 音場はそこまで広くありませんが、小編成の生音など濃密な表現力と迫りくる中低音の躍動感を重視される方におすすめの1本です。