スタッフレビュー詳細
のびやかな音なので音楽だけでなく映画鑑賞にもいい
鳴らし始めるとふわっと広がる抜けのいい空間。音色は明るいウォーム寄りで、エッジが少な目の優しいタッチです。
中低域の量感が程よいのでシャリつくような軽さは感じられず、聴きごたえもしっかりとあります。劇伴「Closing The Case」を聴くと、空気感と楽器のコントラストがわかりやすく一気に引きこまれます。POPS「愛の星 two hearts」ではハープの輪郭がばっちりと決まっていて弦の響きの滑らかさが際立ちました。ROCKの「MUKANJYO」やKPOP「Dynamite」など低域の引き締まりや沈み込みがあると栄える楽曲だと少しゆるいかなと感じるので、総じてスピード感のある楽曲や音数が多いタイプよりも響きや音響を意識するような曲にあいそうです。
また音楽だけでなくアニメや映画などの空間描写のあるコンテンツにも相性が良かったです。クリアだけど柔らかい音色で中低音が出るというのがハマります。
本体が小型でノズルも浅めなので耳がコンパクトな人でも装着しやすいんじゃないかと感じます。ケーブルは柔らかく取り回ししやすくタッチノイズはそんなにのりません。
出先で没入感を強く楽しみたい方にオススメです。
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
-
シャツ
@e☆イヤホン
TFZ
TEQUILA PRO
¥32250 税込
立ち上がりの速い中高音が映える逸品!
個人的にかなり大好きな音質のイヤホンでした! 高音の目立つ音質ですが10kHz以上の押し出しはさほど強くないため、シャリシャリとした高音が出て耳が痛いと感じることは殆どありません。 オールジャンル対応できる音質のイヤホンだと思いましたが、低音が少し控え目な分、バスドラムのアタック時の輪郭がハッキリとわかります。 本体の大きさがそこまで大きくないため、耳への収まりが良いのもプラス評価です。小さなサイズのイヤーピースもあるので、極端に耳の小さい方でもストレスなく高音質を楽しむことができると思います。 そして個人的に嬉しかったのはプラグの部分で、ギザギザしている部分がとても掴みやすくイヤホンを抜きさしする時にとても便利だと感じました。小さな気遣いを感じるデザインはとても嬉しいですね。 ボーカルやギター、シンセサイザーなどを中心に聴きたい方にはもちろん、Youtubeやアニメ等の映像系を見る方にも自信をもって紹介したいそんなイヤホンです!
-
みくぺ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
TFZ
TEQUILA PRO
¥32250 税込
ハリのあるむっちりサウンド!
シルバーが基調のお上品なデザインは男女共に使いやすく、イヤホン本体も小ぶりで厚みがないので耳の小さい人でも装着しやすいイヤホンです。 聴いてみるとパン!と全体的にハリのあるサウンドで見た目のお上品さとのギャップに心が掴まれました! 特に推したいのが弦楽器の響きの豊かさです! ギターのアルペジオはぷりっぷりのウインナーぐらい粒立ちにハリがあって弾けるような音色を奏でてくれます! 引き締まった低域は輪郭がクッキリとしていてメリハリがあります。むっちりと密度があるバスドラムと胸を打つような弾力にあるベースラインは音抜けが良いので存在感をしっかりと主張しつつも重たくなりすぎないです。低域好きな方にぜひとも聴いていただきたいです!! はっきりとした楽器隊とバランスを取るように甘ーいボーカルは柔らかく、透明感のある歌声は楽曲の世界観に引き込まれていきます。 オススメジャンルは繊細さを味わいたい場合はアコースティック系や、音数が少なめなシンプルな楽曲、響きが豊かなので楽器中心的なサウンドにおススメです! ガッツリ臨場感! という場合もロックでゴリゴリに低域を感じられるのでおススメです! ぜひお試しください♪
このスタッフの他のレビュー
-
ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
Astell&Kern
Odyssey【IRV-ODYSSEY】
¥569980 税込
圧倒的な実力が音楽を多層にし、最高の没入感を与えてくれるイヤホン
本製品は、複数のドライバー制御技術に定評のあるEMPIRE EARSと、ポータブルハイレゾオーディオ製品の始祖とも言えるAstell&Kernが共同で「聴覚の仕組み」に再注目し、新しいアプローチを加えた新時代のベーシックモデルとして開発されました。 そのため矛盾するようですが、あっさりさとしつこさがうまく同居しているような印象でした。 しかし、どの音も立ち位置がしっかりとしており高低差も感じられます。普段なら横一列に並ぶような聴こえ方をするような楽曲も、奥行きが出てくれるのでイヤホン特有の平面的な印象を受けなくて驚きました。 ひとつひとつの音が潰されずに役割をちゃんと果たしているようなイメージです。ラウドネスが上がるという印象とは違って弱い音は弱いまま存在感があるので、月並みな言葉で表現すると聴こえなかった音が聞こえますし、質感の違いも聴き比べられます。特に複数のリリースが見やすいなと思いました。 素材の持つ成分をそれ以上にも以下にもせずに自然と広がってくれる中高域は、音を追うのが楽しくなります。反対に低域はウーファーがあるせいか頭の中でずんっと鳴りました。どちらかといえば少しウォームな低域なのですが、あまりくどさを感じない良質な響き方です。『音を聴くだけでは無く感じる』というコンセプトの割には大味ではないことに、浅いイメージを持っていたことが恥ずかしくなりました。 全体的に骨伝導が聴こえをサポートしているおかげか、その他のドライバーが無理に主張してこない余裕のある鳴らし方をしています。そこが他に無い点と言えるでしょう。音色の表現が多彩で分解能も高いことから、音数の多い楽曲の聴きごたえが一回りも二回りも増すと思います。 多種のドライバーを駆動させることから再生環境である上流も選ぶ事になりそうです。SP3000には本製品向けのEQも用意されているのでユーザーはぜひ試してください。 最後に外観と装着感について、特定の波長領域の光を透過しつつ別波長の光を反射するENIGMAというデザインのフェイスプレートが、手に取るたびに違った顔を見せてくれるので所有欲をくすぐります。本体は厚みがありますが私は奥まで入りがっちりと固定されました。大きく外側に出っ張るということも無く遮音性も高かったです。 2ブランドの名に恥じない極限のイヤホンとするために利用された多くの技術(EIVEC MKII,synX,DCA, Anti-Resonance Compound.etc)の集大成をぜひご体感ください。 試聴楽曲 咲かせや咲かせ 白日 Prologue 星屑の街 Lucy Raise your glass brave shine beyod the veil Vivaldi allegro Ashes 歌よ
-
ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
HIFIMAN
SUNDARA Closed-Back
¥55880 税込
耳に痛くない中高域を楽しめる
HE-R10から始まったHifiman密閉型シリーズの三作目です。数少ない木材を利用した平面磁界駆動型ヘッドホンのなかでも唯一、ハイエンドヘッドホンにも使われる再生パーツ『ステルス・マグネット』を採用した密閉型ヘッドホンだからか、空間的な余裕が感じられます。それに加えヘッドルームを感じるほどの余裕のある鳴り方なので激しいハイハットもソプラノも難なく鳴らし切ります。長く聴くのに持ってこいのサウンドです。 特に中音域のディティールの細やかさが素晴らしいです。繊細な表現をしてくれながらも、開放型のヘッドホンのようにリリースの方向が外部へと向かっているような感覚がありました。 バスドラの輪郭はやわらかめで、キツさが程よく無くなってくれました。量感は人によって足りないかもしれません。 全体的に音圧は控えめで、安心して身を任せる事の出来る音色です。 また、ボーカル等の中域は厚みがあり聴きごたえがあります。ちょっと前に出すぎだなと感じることが多いJPOPやJROCKなどでも上手くいなしてくれるので、心地よく聴くことができました。 ボディは重めで、側圧をやや感じますが、パッドの柔らかさとトップバンドの大きさも相まって相殺されており、そこまで圧は感じませんでした。遮音性も高めなので外でも安心して使えそうです。 総じてキレキレな音をまろやかにしてくれる為、エッジの効いた硬質な音色を好む人よりも、朗々と鳴る歪まない音を楽しみたい人に、手を出して欲しいヘッドホンです。
-
ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
TAGO STUDIO TAKASAKI
T3-03
¥31250 税込
モニターヘッドホンを探しているならこれは外せない
試聴環境:M11 Plus LTD 楽曲:Vivaldi第4番 ヘ短調「冬」/うっせぇわ/Fade Out/いくじなし 箱出ししたばかりの個体を聴かせていただいたのですが、その際は低域の主張が強いなと感じました。 その後しばらくしてから再度聴いてみて「これは ……!」となりましたのでレビューさせてもらいます。 まずは装着感です。 頭周りにぴったりとフィットしてくれます。イヤーパッドの深さは浅めで耳の上に乗るようなタイプですが、側圧が強くないのとクッション性の高さからかしっかりとした遮音性を確保しつつ、耳が痛くなりづらいなと感じました。 イヤパッドの質が良いことや、ユーザー自身で交換できるのもよいですね。 またヘッドパッドもT3-01同様交換が可能なのでメンテナンス性の高さも健在です。 ただ本体の軽量さに対して付属のケーブルの重さは気になりました。長さの違う2種のケーブルが用意されているのですが、どちらもタッチノイズは起きやすいかなと思います。歩行時はケーブルクリップの利用をおすすめします。 音質は解像度がとってもちょうどいいモニターヘッドホンという感じ。 全体的に過不足なく鳴ってくれます。ボケすぎず、キレすぎず、遠すぎずマスクもしないのでレコーディングでも、ミックス・マスタリングでも使えそう。鳴り始める位置が近めなのも定位感がわかりやすくていいです。 音色は少し乾いていると感じます。あくまで堅実に鳴らしますよというヘッドホンだと思うので、そういった傾向が好きな方からすれば恐ろしくコストパフォーマンスが高いモデルとなりえるのではないでしょうか。逆にライブ音源などを多く聴くよという方にはダイレクトに反映されるせいでそれはそれで低クオリティーと感じてしまうものもあるかもしれません。 かの有名なモニターヘッドホンのように、ヘッドホンのハウジング部分を内側に折りたたむことはできないですが、ハウジング部分を90度回して平らにすることのできるスイーベル機構を採用しているので付属のポーチを含めて携帯性は高いと思います。
-
ひろ
@e☆イヤホン 秋葉原店
beyerdynamic
DT 1770 PRO (250 Ohm)
¥95480 税込
優秀な分解能をもつ堅牢なモニターヘッドホン
ボーカルが少し遠めですが全体のセパレーションが優れているモニター設計のヘッドホン。低域が深いところまでグッと入ってくるので、モニターヘッドホンといえど、ホール感の強いボーカルを味わいながらカッコよくエネルギッシュに聴ける密閉型ヘッドホンだと思います。特に左右のセパレーションが秀逸でした。 耳をすっぽりと覆ってくれる大きさであることと、クッションが厚めでドライバーユニットから耳まで距離をとっているのも快適感を強めてくれます。私の頭では側圧も強いと感じませんでした。 重心は若干低いですが音場形成は良くできており、開放的ではないながらも楽曲の定位や密度感をじっくりと楽しめます。スピーカーで鳴らした時との差異が少なくなるような調整という印象でした。 ハイハットなどの高音の質感については、刺さらないように丸くなっているように感じました。そのおかげで刺激は少なめで長時間のリスニングでも曲の構成をしっかりモニターし続けられます。音の芯がしっかりしているので、その分ウィスパーボイスなどの高い声の帯域の表現は言葉通りのささやくという印象からはズレてしまうかなと感じました。 ハウジングにある製品名がワンポイントデザインとなっておしゃれ。ハウジングを支えるアームですら業務用の無骨さもありながら、綺麗なヘアライン仕上げが高級感を感じます。 ケーブル二種とセミハードケース、二種類のイヤパッドが付属しており充実したアクセサリなのも好印象。レザーとベロアのイヤパッドがあり、なかでもベロアにすることでアタックは弱めになり、先述の遠かったボーカルが少し近づきました。質感はよりウェットになり重心も少し上がったので、ベロアの方がバランスよく聴こえてきます。イヤパッドでも面白いほど印象が変わるので、一台で二度おいしいヘッドホンです。 試聴環境 CH-AMP with Tradutto RS6 PAW GOLD TOUCH