スタッフレビュー詳細
進化しているのはAndroid OSを搭載したことだけじゃない
多くの方がこの発表を待ちわびていたことでしょう。
ついに「NW-WM1」シリーズの後継機が登場しました。
まず外観から
1AM2、1ZM2ともに質感は前作と似ていて高級感があります。サイズの数値を見ると若干大きくなっているのですが、実際に持ってみるとスリムでスタイリッシュになったように感じました。
操作感はさっくさくでストレスフリーです。Androidユーザーの自分としては慣れ親しんだUIで、かつスピーディに動作するのでかなり心地よく扱えました。
音質に関して
まずは1AM2から。
前作1Aの厚みと柔らかさのある傾向は踏襲しつつ、更に明瞭でかつ空間表現力が向上している印象です。
今回試聴したMaroon5 /Sugarでは、冒頭のノイズ交じりのシンセのサウンドに、今まで気付かなかったところまでノイズが効果音として使われているのに気づけたり、
ベースの細かいタッチの差を感じられたりと感動の連続でした。
まとまりがありつつも各楽器の輪郭が手に取るように伝わってくる感覚がありました。
また、billie eilish / bad guyでは、サブベースが目の前で鳴っているかのような圧を感じつつ、ボーカルやフィンガースナップのサウンドが埋もれずスッと抜けてきます。
続いて1ZM2です。
1AM2と同じ曲を同じ順番で聴いたのですが、Maroon5 /Sugarの1音目からまるで別物のサウンドで思わず再生を止めてしまいました。
音量やそのほかのサウンドの設定を確認し、同じ設定であることを確認して改めて試聴するとやはり全くの別物でした。
1AM2もポータブルプレイヤーとして十分以上のサウンドクオリティであると感じたのですが、1ZM2はさらにその上を行くイメージです。
さらに明瞭で広く、艶やかで生々しい響きです。
1AM2よりも、アコースティック系の音源との相性が非常によさそうです。
ストリーミングサービスに対応するなど機能を時代に合わせるだけでなく、サウンドクオリティもしっかりと向上している生まれ変わったフラッグシップウォークマンを是非お手に取ってみてください。
試聴イヤホン:WESTONE UM PRO30【Redesign model】
試聴楽曲:billie eilish / bad guy
:Maroon5 /Sugar
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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のの
@e☆イヤホン
SONY
NW-WM1ZM2
¥396000 税込
旧作より持ちやすく、音質面も低域の質感がさらに進化!
手に持った印象は、旧作の「WM1Z」より、持ちやすい!新作は本体裏側に窪みがつくられています。手に持った時に、この段差が指に引っかかるようになっています。重量は大して変わっていないので相変わらず重たいなという感じですが、持ちやすさが相当向上していることは大きな改善点です。 各種ボタンの位置に関しては、全体的にDAPの上側に寄せるように配置変更されています。旧作の場合はDAPの側面下側までボタンが並んでいました。僕は手がかなり小さいほうなので、旧作では両手で持たないと安定した操作が難しかったのですが、新作は片手でも操作しやすくなっています。 さらに、旧作との決定的な違いとして、Android OSをついに搭載しましたね!音楽のストリーミングサービス(サブスク)を使われている方には朗報ではないでしょうか。 もちろん、Android OSは要らないという意見も当然あるでしょうし、現に僕自身も爆速起動にこだわりがあってCOWONやLotooを愛用しているので、不要勢のお気持ちはよくわかります。ただ、店頭でご接客していると、10万円超の高級DAPでもサブスクを前提で考えられている方は間違いなく急増しているので、これも時代の流れかなと思います。それに、バッテリーは従来より容量が大きなものを搭載し、ノイズ対策も金メッキ無酸素銅でプロセッサーを覆うなどこだわって設計されているので、そのあたりで過度な心配は不要です。 WM1ZM2の音質に関しては、低域の質感が、一聴してわかるほど旧作より良くなっています。ポップスを聴くと、特にキックなども輪郭がものすごくはっきりしていて、似たサイズ感のポタアンでもここまで聴き取れるかどうかというほどのクオリティの高さです。ホールで録音されたオーケストラ音源などではより生々しい空気感を味わえます。メーカー推奨のエージング200時間を経てない状態でもそう感じます。 WM1AM2とWM1ZM2を比較すると、大変ニュートラルで個性の推しは少ないWM1AM2に比べて、WM1ZM2はややウォームで重厚な音に感じられます。試聴で使ったのは低域重視のLegend Xですが、低音の量感は多いとは感じず、どちらかというとダイナミックレンジが広く迫力があるというような感覚です。ただ、ロック向きの中低域が濃いタイプのイヤホンとかだと、少し音が濃くなりすぎるかもしれません。 下位機種のWM1AM2の場合は、オーケストラなどで十分な低域を楽しむにはDCフェーズリニアライザーをONにしたほうがいいかなと思うのですが、WM1ZM2はソースダイレクトONの設定で十分すぎます。 最後に、WM1ZM2はとにかく低域が素晴らしいですから、電車の中などで使う前提であれば、遮音性の高いイヤホンやヘッドホンなどを是非おすすめします。聴き比べていただければ、伊達に材質の違いで「A」と「Z」の2種類も出していないことは容易にお分かりいただけるはずです。 【試聴環境】 Legend X カスタム(プラグ改造で4.4mmバランス接続) (WM1AM2⇔WM1ZM2の聴き比べは、ソースダイレクトオン・ローゲイン・音量50) ※ゲイン設定はAndroidの設定画面で変更可能です。 【試聴曲】 LiSA『紅蓮華』 スクウェア・エニックス/NieR:Automata Orchestral Arrangement Album『遊園施設』 (※SDカード内蔵の音源)
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はまちゃん@PR部のリーダー
@e☆イヤホン
SONY
NW-WM1ZM2
¥396000 税込
究極のポータブルプレイヤー
■MDR-Z1Rとの組み合わせ まず、音の奥行きが素晴らしいと感じました。響きが、存在感がすごいです。収録された音源を聴いているはずなんですが、近くで楽器が鳴っている、遠くで楽器が響いている、目の前で歌っている、というような、アーティストがそこにいるような臨場感がすごく色濃いです。音の粒も、精度が細かくて描写力が高いです。解像度が高くてギラギラしている、という感じではなくて、もっと別の存在感、手触りのようなものを感じました。 低音に関してですが、MDR-Z1Rの空間を震わせるような表現と非常に相性が良かったように感じます。低音は聞き取りやすい要素ではありませんがこの低音のクオリティが、音楽の世界観のグレードを左右しているような気もします。スケールが大きく、より生々しい音楽を楽しむことが出来ます。音の層が感じられ、プレイヤーのパワーを感じました。 ■IER-Z1Rとの組み合わせ IER-Z1Rだと密閉される感じも相まって、脳内で響くような、音楽に集中する気持ちが高まります。音楽の細部が自然に伝わってくる、イヤホンにもかかわらず、非常に広いスケールのサウンドです。やはりこちらも、プレイヤーとの組み合わせで大きく性能は発揮されたように感じます。 ■NW-WM1AM2とNW-WM1ZM2の違い 個人的には、まったく別物、といった感じはせず、近いニュアンスの2機だと感じます。感覚的には、NW-WM1ZM2の方が煌びやかな印象が強く、聴き比べていると残響のニュアンスやボリュームの小さな音に差が出ているかと思います。 どちらもポータブル可能なサイズ感ではありますが、持ち運ぶなら、移動中に楽しむならNW-WM1AM2の方が軽いし適していますね。音楽を聴くのは断然イヤホン派、というお客様にはNW-WM1AM2がオススメです。 NW-WM1ZM2は持ちやすいのですが、やはり、ある程度重いです。比較してしまうと、室内用といった印象でした。組み合わせるなら、MDR-Z1Rのような大型のしっかりしたヘッドホンで落ち着いて部屋で音楽を聴くことが多いお客様にオススメします。
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
SONY
NW-WM1ZM2
¥396000 税込
魅惑すぎる表現力!!
遂にあのWM1A&1Zの後継に当たる機種が満を時して登場です! WM1Zの後継となる本機種は、以前よりもさらに純度が上がった無酸素銅のボディを持ち、一回り大きく35gほど増量しましたが、実際に持ってみると重心が広い範囲で置かれているのか、負担にならない重さに感じます。 音質に関して基本的な音の方向性や色合いは以前の1Zと大きく変化はございませんが、S/Nが向上してくもりなく透き通った表現力ができるようになっています。 個人的に驚いた点が空気感の表現です。ライブやステージの反響音やリバーブの際に生じる空気の振動感が、非常に細かく鳴らしてくれています。ハイエンドプレイヤーでもなかなか丁寧に描写してくれる機種は数少ないので、是非聴いてほしいポイントです! アンバランス接続では中心に向かっての表現力が高いですが、バランス接続ですと全体的な分離感や描き分けが上手くなり、より繊細な音が奏でられます。 操作感は非常にスムーズで、30分程操作した中ではもたつきは感じられませんでした。 また、同メーカーのA100やZX507といった一般的なAndroid搭載のプレイヤーの再生時間が10時間前後なのですが、この機種は最大約40時間ほど再生できるということです。ここまで再生時間が長くできたのかと感嘆しました(笑) あくまで個人的に感じたところですが、前と比べて3.5mmや4.4mmの挿し心地がスムーズになったように思え、4.4mm再生時のリレー音も以前と比べて控えめになっておりました。 WM1Aや1Zから買い替えの方々も、納得いただける仕上がりとなっておりますので是非ご検討ください!
このスタッフの他のレビュー
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ケイティ
@e☆イヤホン
Noble Audio
FALCON ANC【NOB-FALCONANC-B】
¥11997 税込
満を持してノイキャン搭載!
おすすめポイント ・張りのあるハツラツとしたサウンド! ・高級オーディオメーカーのなせる高解像なサウンド! ・自然で優しめなノイズキャンセリング! 「FALCON ANC」は、高級なイヤホンメーカーNoble Audio史上初のノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。 Noble Audioはこれまで、4種の完全ワイヤレスイヤホンを発売し、その音質や装着感の良さなどからどれも絶大な人気を誇っています。そんなブランドから満を持して登場したノイズキャンセリング対応イヤホンとあって期待が高まります。 同社の今までの完全ワイヤレスイヤホンで採用されていたイヤモニのような形状とは打って変わって、Airpodsのようないわゆる「うどん型」になりました。耳に入る部分自体は小さいので、装着しても圧迫感が少なかったです。 耳の中で固定するパーツ、イヤーフックの着けはずしが可能なので、お好みで運動時だけつけるといったこともできます。 ノイズキャンセリングは優しく自然なかかり方で、聴き疲れや音源への影響を考慮されているんだなぁと感じました。他社のノイズキャンセリングが強力といわれているものと比べると控えめですが、必要十分なレベルだと思います。 外音取り込みの自然さに驚かされました。一般的な他のイヤホンだと、外音取り込みをした際にビニールのカサカサする音などが気になったりするものもあるのですが、「FALCON ANC」では全く気になりませんでした。 音楽で試聴をしてみると、Noble Audioらしい張りのあるハッキリとしたサウンドで音の形が手に取るようにわかるような印象です。楽器や帯域ごとにしっかりと分離していて元気なキャラクターだと思います。音の余韻がしっかり残る感じがするので、生音系の楽曲にもばっちりあうと思います。 ノイキャンほしいけど強すぎるのは苦手、ノイキャン付きでもいい音がいいそんな方におすすめです。 試聴プレイヤー:Galaxy Note20 Ultra 試聴楽曲:billie eilish / bad guy :Maroon5 /Sugar
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ケイティ
@e☆イヤホン
iFi-Audio
Uno
¥14300 税込
ヘッドホンアンプとは何かを教えてくれる1機種
iFi-Audio「Uno」は手のひらサイズの据え置きヘッドホンアンプです。机の上のスペースを確保しつつ、スマホやPC、ゲーム機に直で聴くのとは格別のサウンドを提供します。 まずe☆イヤホン秋葉原店の店頭で本体と対面する際、あまりの小ささに発見できませんでした。店頭スタッフに場所を教えてもらうと目の前にあり、そして思わず「ちっさ!」と声に出してしまいました。同社のヘッドホンアンプ「ZENシリーズ」をそのままミニチュアにしたような外観、サイズ感でなんだかかわいくすら思えます。 持ってみるとこれまた軽すぎて驚きました。メーカー公称値92gと、みかん1つくらいの重さしかありません。据え置きヘッドホンアンプとは書きましたが、まさに手のひらサイズで超軽量なのでもちろん持ち歩いて使うこともできます。 音質はiFi-Audioらしい元気でハツラツとしたキャラクターで、音ひとつひとつが活き活きとしているように感じます。明瞭で音の輪郭をとらえやすく、スマホやPCに直でイヤホン・ヘッドホンを繋げている場合と比べて「音が変わった!」と分かりやすいと思います。 デフォルト状態を含めて4つのサウンドモードがあり、気分や用途に合わせてサウンドを変更できるのもUnoの魅力です。 【ゲームモード】 名前の通り、ゲーム時、特にFPS等の競技タイトルに向いているモードです。全体的に音がパキッとして、音の発生したタイミングや方向を掴みやすくなり、グレネードの着地音や銃声、足音といった競技タイトルに必要な音が聴き取りやすくなります。 【映画モード】 音の大小の表現力が向上し、静かなシーンと大きな音のシーンの差が大きくなることで臨場感が増し、映画への没入感を高めてくれます。 【音楽モード】 全体的に音に厚みがでて、デフォルトモードと比べてより「楽しく」音楽を聴かせてくれるイメージです。EDMやロックなど、ノリノリで聴きたい楽曲におすすめです。 Unoは、ヘッドホンアンプとはなんぞや? 何が変わるんだ? と気になっている方や、ワンランク上の音を気軽に体験してみたい方におすすめです。
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ケイティ
@e☆イヤホン
beyerdynamic
Free BYRD
Gray
¥38280 税込
機能もサウンドも高水準な老舗ブランドの自信作
Free Byrdは老舗オーディオブランドbeyerdynamicの待望の初完全ワイヤレスイヤホンで、そのサウンドメイクの技術力をしっかりと感じられる製品です。 まず接続から。専用アプリをインストールした状態で、Google Fast Pairでペアリングしたところ、スムーズにアプリが開きました。接続はとってもシームレスでストレスが全くありません。 ノイズキャンセリングはかなりがっつりかかるタイプで、空調やPCの差動音などのノイズキャンセリングが得意とするノイズはほぼシャットアウトし、声やキーボードのタイピング音などはワントーン下がるイメージです。 音楽再生中は周りの音がほとんど何も聞こえませんでした。オフィスやカフェくらいの騒音ならがっつり音楽に集中できます。 外音取り込みは音量が控えめで、大きい音がしても不快にならないような仕様になっていると感じました。 音楽再生中はしっかり音楽を聴こうとする音量だと、周りの声はほとんど聞こえず、自分のタイピング音はしっかり聞こえるという塩梅になります。ながらで聴きたい時は音楽の音量を小さめで使うとよいでしょう さて、音質についてはいい意味で癖のない聴き取りやすい音色に感じました。beyerdynamicらしい、硬質でシャキッとしたサウンドを期待すると拍子抜けしてしまいますが、この優しく情報量の多いサウンドはFree BYRDの特徴としておもしろいと思います。 【低域】 全体的に優しい柔らかさがありつつも、低域の輪郭が分かりやすく聴き取りやすいです。 【中域】 半歩引いているくらいの距離感のイメージで、その影響もあってか音場が広めに感じます。 【高域】 出る所はでて、雑味になりやすい帯域がしっかりと引いていることで全体的な優しさを演出しつつ低域の輪郭も確保しているのかなと感じました。 総じて、令和4、5年の完全ワイヤレスイヤホンに求められるものは網羅しつつ、老舗オーディオブランドの腕をしっかりと感じられるサウンドに仕上がった逸品だと思います。 ベイヤーファン、ガジェット好きどちらにも勧められるイヤホンです。
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ケイティ
@e☆イヤホン
FIIO
R7 【FIO-R7-B】
¥120390 税込
全部盛りってテンション上がりません?
R7は豊富な入出力端子や再生方法を備えた、マルチに使えるオールインワンな据え置きプレイヤーです。 机に置いている感じは想像よりも邪魔にならずに馴染んでくれています。たくさんの入出力や機能を備えていることを考えるとむしろ小さいとまで感じます。実際にこの機能を持つ機器を全て単体で揃えようと思うと、少なくともこの2倍程度は場所を食ってしまうのではないでしょうか。 画面は垂直より若干奥に倒れているため、使いやすさについては驚くほど良かったです。また、ボリュームや出力方法の選択をアナログな見た目のノブで操作する為、直感的に操作できるうえ、パッと見て状態が分かりやすいことも好印象です。 今回はR7をプレイヤーとして、SENNHEISERのフラッグシップヘッドホン、 「HD 820」を使用して試聴しました。ULTRA HIGH GAINの70/120のボリュームで、ちょうど良い音量でしたが、まだ音に余裕があるのは本当に素晴らしいと感じました。HD 820でもこの余裕っぷりですから、ほとんどのヘッドホンは問題なく使用できる事でしょう。 音質はかなり鮮明ではっきりとした音で、アンバランス接続でもステレオ感が強く出ていました。分析的に聴かせるというよりは、情緒が強く出ている印象で、聴いていてワクワクしました。 オーディオ機材を繋げまくって拡張するのが大好きな方、モニターサウンドよりも情緒のあるサウンドがお好きな方におすすめしたい1台です。