スタッフレビュー詳細
え!?軽量でヘッドホンも鳴らせて!?しかもアンプ交換できるポータブルアンプ!?
軽量ながらヘッドホンも余裕で駆動できるパワフルさを備え、さらにアンプモジュールの交換が可能なポータブルアンプ。
それが、e☆イヤホン ラボが手がける「Riccia」です。
筐体デザインはインダストリアルで無骨な印象ですが、見た目に反してかなり軽量。デジタルオーディオプレーヤーと組み合わせても過度に重くならず、持ち運びも楽々。さらに、アンプ部はモジュール交換式となっており、2種類のサウンドを楽しめるのが魅力です。どちらのモジュールも、32Ω程度のヘッドホンなら余裕を持って鳴らせる性能を備えています。やや鳴らしにくいヘッドホンや高インピーダンスのモデルには、「モジュールB」が最適です。
それぞれのモジュールの特徴をチェック!
モジュールA
滑らかな音の流れと厚みのある低域が特徴。アンバランス出力時でも音の粒立ちが良く、曇りや滲みがありません。各帯域の描き分けが見事で、低域の厚みを活かしつつも、高域までスムーズに聴き取ることができます。
定位も安定しており、低域の深み、高域の伸び、ボーカルの立ち位置、バンドとの距離感がバランスよく調整されています。バランス出力時には、この特徴を維持しながら定位が中央寄りになるため、より親密な距離感で音楽を楽しめます。
モジュールB
全体的にスッキリとしたサウンドで、軽やかな高域が印象的。アンバランス出力時の滑らかさはモジュールAに譲るものの、立体的な音の立ち上がりではモジュールBが優勢です。
高域を基調としつつ、低域までしっかりと聴き取れるバランスの良さが魅力。中高域にイヤなピークがなく、細部までこだわった音作りが光ります。定位はモジュールAと同様に安定しており、違和感はほぼなし。スッキリしたサウンドのおかげで、ほんの少し奥行きが強調される印象です。
バランス出力時には、滑らかさとサウンド全体の厚みが増しますが、分離感や奥行きが若干控えめになります。定位はモジュールAと同じく、中央寄りの鳴り方です。
相性抜群のケーブルは?
どちらのモジュールにも、「Jet Short cable 3.5mm」がベストマッチ! miniminiケーブルとの相性が良く、アンプ本来のサウンドを活かしつつ、音の鳴り方を大きく変えてくれるのがポイントです。
イヤホンはもちろん、ヘッドホンもしっかり鳴らせる軽量ポータブルアンプです! さらにバッテリー交換も簡単と、至れり尽くせりな一台。ぜひお試しください!
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
-
れ〜やん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Oriolus
OA-JC3
¥28600 税込
使う楽しみ、作る楽しみ。
小さいからと侮るなかれ。どっしり構えた豊かな中音域に、きっと魅了されるはず! さて、こちらのDACは組み立て式となっており、開封後すぐに音を出せるわけではありません。つまり、ちょっとした手間が必要となります。ハンダ付けのような難しい作業はありませんが、ほんの少しでも自分の手を加えると、なんとも言えない嬉しさと、機器への愛着が湧いてくるものです。完成までの最終工程を自分で体感できるのも、このDACの魅力の一つといえるでしょう。 もう一つの魅力は、やはり豊かな中音域です。小さな筐体ながら、それを感じさせないほど力強く、迫力満点。しかし、音は決して粗雑ではなく、丸みがあり柔らかいサウンドを奏でてくれます。特に、落ち着きのある男性ボーカル曲とは相性抜群で、情緒たっぷりに楽しめました。また、アコースティックギターの響きも美しく、じっくりとその旨みを味わうことができます。 高域や中高域は刺さる感じがなく、なだらかで、豊かな中音域を邪魔しないような調整がされているのかな?と感じました。一方、低域や中低域は控えめながらも、しっかりと下支えしてくれています。 小型でちょっと風変わりなDACをお求めの方には、とてもおすすめの一品です!
-
れ〜やん
@e☆イヤホン 秋葉原店
SHANLING
UA6
Silver
¥26235 税込
じっくりとボーカルに向き合う
大きめのディスプレイを搭載したことで、以前の同社製ポータブルDAC/AMPと比べて視認性が大幅に向上しました。サンプリングレートや設定項目のアイコンも大きく表示され、快適に操作できます。タッチスクリーンは「M0PRO」のようには搭載されていませんが、ボタン操作での項目切り替えは非常にスムーズです。 筐体サイズはフラッグシップ機ということもあり少し大きめですが、スマートフォンと一緒に持っても煩わしさは感じません。また、軽量なので手が疲れることも少ないでしょう。より安定して使用するには、スマートフォンの裏に固定すると便利です。 サウンドの傾向は、本機の特徴であるDACの「Dual/Quadモード」の切り替えによって大きく変化します。 Dualモードでは、低域から高域まで落ち着いた音の鳴らし方が特徴です。全体的に少し引いた位置で鳴ってくれるため、俯瞰的に楽曲を楽しめます。その中でもボーカルはしっかりと存在感を放ち、柔らかくもぼやけない表現が魅力です。 一方、Quadモードでは、厚みのあるエネルギッシュな鳴らし方になります。特に中低域から中域がグッと前に迫ってくるため、ボーカルやメロディラインをより気持ちよく楽しめました。エネルギッシュでありながらも中高域から高域は落ち着きを保ち、刺さりが少なく丸みを帯びた音作りに驚かされます。 また、設定項目の一つであるデジタルフィルターによってもサウンドに変化をつけることが可能です。帯域の出方というよりも、音の立ち上がりや立下りに強く影響しますので、いろいろ試してお好みのフィルターを見つけてみてください。 総じて、ボーカルに意識を向けやすいポータブルDAC/AMPです。ボーカル好きな方には、ぜひお試しいただきたい一台です!
-
れ〜やん
@e☆イヤホン 秋葉原店
qdc
QD1 USB DAC Portable Decode
¥24750 税込
速さを感じさせるボディとサウンド
数々の名イヤホンを手掛けたqdc初のポータブルUSB DACが登場しました! まず何よりも、美しい流線型のデザインが目を引きます! 側面にはシンプルにボタンが二つ付いており、音量調整、ゲイン切り替え、Musicモードとeスポーツモード切り替えに使用します。 Musicモード(UAC2.0)/eスポーツモード(UAC1.0)切り替え機能が非常に便利です。このUACというのは“USB Audio Class”の略で、データの転送速度が1.0と2.0で異なります。PCやスマートフォンは基本的に2.0に対応し、家庭用ゲーム機は1.0に対応しているため、接続にはDAC側での切り替えが必要です。「QD1」は簡単な操作でどちらにも接続可能で、家庭用ゲーム機でも手軽に高音質を楽しめます! サウンドに関しては、クリアなボーカルと迫力のある中低域が魅力です。ボーカルはにじみやもたつきがなく、一直線に耳に飛び込んできます。セリフを聴く際にも大いに活躍しそうです。 中低域の迫力はライブ音源に最適で、これでアクションRPGをプレイしたら気持ちいいだろうなと感じさせてくれました。また、低域は控えめですが、長時間のゲームプレイや音楽鑑賞でも疲れにくく、理想的なバランスを保っています。 ぜひご試聴ください!
-
れ〜やん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Austrian Audio
Full Score one
¥242000 税込
抜群のコンビネーション
同社製ヘッドホン「The Composer」と相性抜群! ハツラツとしたサウンドはインストゥルメンタルと特に相性が良いです。 Austrian Audioらしいインダストリアルな筐体デザインが格好良く、目を引きます。ボリュームノブも大きく操作感が良いため、微調整もスムーズに行えます。4pin XLR OUT部にはスライダー式のカバーが取り付けられており、ホコリ対策もバッチリです。 電源ボタンの隣にあるボタンは、TTTテクノロジーという独自技術をON/OFFするためのものです。TTTテクノロジーは「トゥルー・トランジェント・テクノロジー」の略で、「高精密にトランジェントを再現する技術」と説明されています。実際にONにすると、若干埋もれていたシンバル類の立ち上がりや、タムのタッチがわずかに見やすくなりました。 サウンド全体では、ノイズ感が少なく、見晴らしが非常に良いです。音の立ち上がりも早く、キビキビと動いてくれます。輪郭が硬質でピシッと書き分けられているので、滲みも少なく、高解像度を求めている方には非常におすすめです。 中高域〜高域にやや寄っていますが、「The Composer」との組み合わせでは、刺さるようなきつさはありませんでした。ただし、曲によっては刺さる一歩手前や若干割れているかもと感じることもあり、高域が緩いほうが好みの方は、他のヘッドホンを検討するのも良いでしょう。 中域はスッキリとしていて、ちょうど中央に位置しています。前に出過ぎることも引っ込むこともなく、定位がしっかりしているため、ギターリフが見やすく、自然に聴くことができました。 低域は少し控えめに感じましたが、その分タイトで、ベースラインやバスドラムの細やかなニュアンスを感じ取ることができます。量感や圧よりも、正確な情報を得る方向性です。 総じて完成度が高く、「The Composer」と合わせるとその真価を発揮します。ぜひ一度お試しください!