スタッフレビュー詳細
甘くレトロなボーカル特化型イヤホン
See Audioの開発陣にもファンが多いJ-POPに狙いを定めてチューニングが施されたモデルです。
デザインはなんといっても淡い白色のフェイスプレートとクリアピンクのシェルがとってもカワイイ! モデル名の通り、「クリームをのせたストロベリーパイ」といったイメージがぴったりです。
付属のケーブルは4.4mmバランスプラグ仕様で、ほんのりピンクがかったホワイトカラー。単線のようなデザインで細めですが、皮膜は硬すぎず、クセもつきにくいので取り回しは良好です。
音質について
低域の量感は控えめながらも程よく感じられ、中低域から中音域にかけて厚みがあり、ボーカルが際立つ印象です。音色は柔らかく非常に伸びやかで、聴いていて心地よさを感じます。
特に女性ボーカルの艶やかさは特筆すべきポイントで、クリアで甘く、生々しさを味わえる表現力はまさに唯一無二と言えるでしょう。
音場はコンパクトでまとまりがあり、広すぎないことでボーカルが埋もれず、非常に豊かに表現されています。
私自身、90年代の「ガールポップ」系が好きでよく聴いていますが、ここまで楽曲にピッタリなイヤホンはなかなかありませんでした。また、ボーカルがしっかり前に出つつも、バックのオーケストラが埋もれることはなく、バランス接続でも音が分離しすぎることなく、ボーカルと融合してまとまりのある音の世界を作り上げています。
今までのSee Audioのモデルとは異なるキャラクターを持つモデルですが、全体的な音作りにはどこかレトロ感のあるエッセンスが感じられます。平成J-POPや80年代以降のシティポップが好きな方には特にオススメできるモデルだと感じました。
試聴環境
SHANLING M7 → Strawberry π(4.4mmバランス接続)
試聴楽曲
竹内まりや「プラスティック・ラブ」
久宝留理子「泣かずにいられない」
永井真理子「YOU AND I」
ZARD「突然」
量感イメージ
この商品に対する
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しんちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
JM21 Blue【~2/28まで!早割キャンペーン!】
¥29700 税込
メインでもサブでも、万能に使えるモデル
エントリー帯ながら、駆動力とポータビリティを兼ね備えたプレイヤーです。 まずサイズについて、同メーカーの「M23」と比較すると、手のひらサイズで片手での操作も問題なく、プレイヤーの中でも非常に薄型です。重さも156gと軽量で、持ち運びに優れています。 また、Androidを搭載しているため、今や欠かせないサブスクも利用可能。各アプリの動作もサクサク快適で、操作感はスマートフォンとほぼ変わらない印象でした。 音質については、フラット寄りながらクールさと力強さを兼ね備えた、FIIOらしいサウンド。DACチップには、ボーカル表現に定評のある「CS43198」をデュアル搭載していることもあり、ボーカルは実直で艶やかに感じられます。低域は主張こそ控えめですが、十分な量感があり、しっかり沈み込むような感覚。高域は刺さることなく、ハリがあり伸びやかです。 音場は比較的コンパクトにまとまりつつも解像度が高く、細かいボーカルのニュアンスまでしっかりと感じ取れました。また、非常にコンパクトなサイズながら、シングルエンド・バランス接続ともに駆動力があり、極端にインピーダンスが高くなければ、イヤホンだけでなくヘッドホンでも十分に鳴らせます。この駆動力の高さは、同価格帯のプレイヤーと比較してアドバンテージがあり、特にバランス接続に対応している点も魅力です。 ちなみに、同じくFIIOのBluetoothレシーバー「BTR17」と比較すると、全体的な音の繊細さでは若干「BTR17」のほうが優れているように感じました。ただし、その差はごくわずかで、音質よりも普段の使用環境に合わせて選ぶのがよいでしょう。 「プレイヤーが気になるけれど、重くて大きいのは……」という方にも、自信を持っておすすめできる一台です。初めてのプレイヤーとしてメイン機にするのもよし、すでにプレイヤーをお持ちの方が持ち運び用のサブ機として運用するのもよし。万能に使えるモデルです。ぜひお試しください! 試聴環境 FIIO「JM21」→ AFUL「Performer 5+2」(4.4mm) 試聴楽曲 ・山口百恵「イミテイション・ゴールド」 ・中山美穂&WANDS「世界中の誰よりきっと」 ・DEEN「このまま君だけを奪い去りたい」
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しんちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
K11 R2R
Black
¥28332 税込
お手軽にR2Rを堪能できるエントリー据置DACアンプ
エントリー価格帯の据え置きDACアンプとして定評のある「K11」に、FIIO独自開発のR2R DACを搭載したモデルです。 デザインとサイズはノーマルの「K11」と同じですが、今回のモデルには筐体に「R2R」のロゴがアクセントとして入っており、判別ができます。操作方法や機能面も通常の「K11」とほぼ同様ですが、このモデルではNOS(ノンオーバーサンプリング)とOS(オーバーサンプリング)機能が追加されています。 音質については、低域から中域が力強いサウンドであるノーマルの「K11」の良さをそのままに、R2Rバージョンではサウンドに奥行きが出ており、キャラクターがしっかり感じられます。楽器の鳴り方がノーマルモデルより自然で、ボーカルも曇らず伸びやかで心地よいです。特にバンドサウンドや生演奏系の楽曲に向いているように感じました。フュージョンや90年代のJ-POPを好む私も、このサウンドには非常に好みです。 迫力を感じつつも繊細さを持ち合わせており、この小さな筐体から出ているとは思えないほどのサウンドでした。 〇試聴環境 K11 R2R→SENNHEISER HD800S 〇試聴楽曲 WANDS「世界が終わるまでは…」 松阪晶子「一粒のダイヤを探して」 柳原愛子「ときめきながら 微笑みながら」 春畑道哉「Surfin' In The Snow」
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しんちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
e☆イヤホン・ラボ
Iolite GEN2 4.4mmシリーズ
CIEM 2pin - 4.4mm (1.2m)
¥30250 税込
広い音場、優しい空間表現と艶やかなボーカル
音の空間表現や解像度の高さが魅力の「Iolite(アイオライト)」。今回は、e☆イヤホンラボが独自に開発した金メッキプラグを採用した「GeN2」モデルとして登場しました。 デザインは前モデルと同様に、パープルを基調とした被膜のケーブルが目を引きます。ブラックやシルバーなどシンプルなデザインのイヤホンと合わせるのもおすすめです。また、ケーブル自体は癖が付きにくく、絡みにくいのも特徴で、取り回しの良さが非常に優れています。 音質については、特定の帯域が突出して目立つことはなく、フラット寄りの傾向です。手持ちのイヤホンの音質を自然な形で伸ばしつつ、味付けを加えることなく、見通しの良さと透明感のあるクリアなサウンドを提供します。中音域が特にクリアになるのが特徴で、ボーカルに艶やかさが加わり、伸びや余韻の表現も素晴らしい仕上がりです。 前作同様、包まれるような空間表現が健在で、解像度の高さに加えて、音の輪郭は全体的に丸みを帯びています。低域の量感や質感も良好で、高域も刺さることなく適度に伸びるため、聴き疲れしない優しいサウンドが印象的です。 ちなみに、銀メッキプラグを採用していた前モデル「Iolite」と比較すると、「GeN2」は金メッキプラグの影響で、全体的に優しく丸みを帯びたサウンドに変化しているように感じました。一方で、銀メッキプラグの「Iolite」は低域が若干前に出ており、音の重心が下がる印象でした。 「GeN2」は、全帯域をしっかりと伸ばしつつ、高い解像度と分離感を実現したケーブルです。特にボーカルなど中音域を伸ばしたい方におすすめです。 ・試聴環境 Unique Melody「MEXT」 → Iolite GeN2 → SHANLING M7(4.4mm) ・試聴楽曲 大江千里「木枯らしのモノクローム」 view「あの時の中で僕らは」 松阪晶子「まっすぐに」 今井美樹「雨のキッスに花束を」"
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しんちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
GEEK WOLD
GK300
¥76300 税込
メリハリ感たっぷりの美系サウンド
ドライバー構成が8BA+1DD+ピエゾ2基に加えてプラナー1基という、非常にユニークな構成のイヤホンです。 ブルーを基調に、ゴールドのロゴが目を引く美しいフェイスプレートが印象的です。付属ケーブルは、4.4mmバランス端子がデフォルトとなっています。 音の第一印象は、なんといっても明瞭感が際立っている部分でしょう。音のメリハリ感がありつつも低域は比較的抑えめで、音の主役は中域〜高域という印象です。バックのオーケストラとの分離感が良く、ボーカルがしっかり主張しながらも絶妙な位置に定位し、美しく響きます。 音場も上下左右に広がり、明瞭感がありながらも聴き疲れしにくいと感じます。プラナーの特性により、音が引き締まり、散らばることがありません。 音数の多い楽曲とは特に相性が良さそうで、ロックなどスピード感のある曲にもよくマッチしました。解像度も高く、音楽をより楽しく聴かせてくれる一本だと感じました。 ⚪︎試聴環境 SHANLING M7 → GK300 ⚪︎試聴楽曲 BAAD「君が好きだと叫びたい」 WANDS「世界が終わるまでは…」 KIX-S「もう一度TENDERNESS」 氷室京介「Jealousyを眠らせて」