スタッフレビュー詳細
聴こえる低音の鼓動・煌めく高音の生動
【ポイント】
・豊潤な低音を提供するアイソバリックサブウーファーシステム
・医療グレードの樹脂による肌触りの良い筐体
【デザイン】
つややかな黒を基調とし、シェル部分には飴細工のような透明感あるシルバーを採用しており、クールな印象を与えます。ハイブリッド型ではありますが、筐体はそれほど大きくなく、医療グレードの樹脂を使用しているため、肌触りも優しい仕上がりです。
【音質】
音の鳴り方は低音域を中心としつつも、分離感があり、明るめの印象です。いわゆるドンシャリ傾向と言えるでしょう。
ドラムやベースはパワフルで迫力がありつつ、深みも感じられます。特にベースラインは耳で追いやすく、ズンズンと響くため、ベース音が好きな方には堪らない仕上がりかもしれません。
一方、中音域もしっかりと前に出ており、埋もれることなく、ボーカルがハッキリと聴こえます。
全体的には真っすぐなサウンドで、BAを2基搭載している恩恵もあり(超高域×1基、高域×1基)、高音域も低域や中域に引っ張られることなく鮮やかに聴こえます。低音域を中心としたイヤホンでは音の軸が定まりすぎて高音域が影に隠れることが多いですが、本製品ではギターのアルペジオやシンバル音も分離感を持って聴こえるため、スタイリッシュな仕上がりです。
【総合すると・・・】
本製品はDD2基・BA2基を搭載したハイブリッド型イヤホンです。
サウンドのメインは低音域ですが、BA2基の搭載により高音域が埋もれることなく奏でられ、全体的にスタイリッシュで分離感の良い音を実現しています。
特にロックサウンドは楽しく聴ける仕様で、低音域の迫力はモリモリです。それでいて、各アタック音が繋がりすぎず聴こえるため、楽器本来の低音をそのまま体感できるでしょう。
ギターのカッティングやアルペジオの描写も丁寧で、バンド全体の音がハッキリしており、サウンド全体を楽しめます。ボーカルも暖かく自然にしっかりと聴こえるため、ボーカルを中心にしつつ演奏も楽しみたい方にもおすすめです。
「音を楽しみたいけれど、バランスの良さも妥協したくない」そんな方に、ぜひ一度試していただきたい製品です。
【試聴環境】
NW-WM1AM2 → KE4
【試聴楽曲】
・UP-BEAT「Vanity憂いの君」/「NO SIDE ACTION」
・米米CLUB「浪漫飛行」
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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えっさん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
final
ZE3000 SV
¥12800 税込
燦然と輝く。ZE3000が進化。
【ポイント】 ・ZE3000が「コンフォートANC」も搭載して進化 ・ゲーミングモードも搭載 ・従来の6mmから10mmに大口径化させた自社開発ドライバー「f-Core SV(エフコア)」 【デザイン】 黒を基調としたデザインです。前モデルと同じくシボ加工が施されておりシックで高級感があるように思います。ケースから筐体部分が顔を出す「簡単キャッチ設計」が採用されておりシボ加工も相まって滑りにくく取り出しやすいです。 前モデルでは少し角ばったデザインでしたが、今作は丸みを帯びたデザインとなりました。大きさを比較すると、今作の方が筐体・充電ケース共に小さくなっており、装着感が向上し、軽量で持ち運びしやすくなった印象です。 【機能】 本モデルの進化ポイントとして、ノイズキャンセリング機能「コンフォートANC」が搭載されました。その効果は自然で柔らかな効き心地で、圧迫感が少なく快適です。外音取り込み機能についても、自然な集音性能があり、酔いや疲れを感じにくい点が特徴です。音がこもるような不快感もありません。 さらに、低遅延を実現する「ゲーミングモード」を搭載。ゲームはもちろん、映画や配信などの動画コンテンツも快適に楽しめます。また、「LDAC」に対応し、ハイレゾ音源の再生も可能に。 その他にも、風切り音を抑える「ウインドカット」機能や「7バンド イコライザー」など、多機能性を備えています。 【音質】 低音域にしっかりとした質感を持たせながらも、中高域の鮮やかさを兼ね備えたサウンド。特定の音域が突出することなく、バランスの取れた仕上がりです。 ドラムのキック音やベースの空気感を活かしつつ、楽器に埋もれない凛としたボーカルが中央に定位。煌びやかな高音域も特徴で、ピアノやギター、ハイハットの繊細さが失われません。 ワイヤレスイヤホンながら音場が広く、音の抜けも良好。硬すぎず自然で、明るめのサウンドに仕上がっています。フラットすぎず、ドンシャリでもない、エネルギッシュなサウンドが魅力です。 【総合すると・・・】 前モデル「ZE3000」は音質に特化したイヤホンでしたが、今作「ZE3000 SV」は、機能性と音質をさらに進化させたモデルです。 特に、近年重要視されるノイズキャンセリング機能を新たに搭載。圧迫感の少ない自然な効き目が特徴です。また、ゲーミングモードの搭載により、音楽だけでなくゲームや動画でも活躍します。 サウンド面では、前モデルで高評価だった自然な中高域にさらに明るさと抜けの良さが加わり、低音域にも深みが増しました。全体的な音のバランスや分離感が素晴らしく、ジャンルを問わず楽しめる仕上がりです。 小型軽量で自然なノイズキャンセリング、広がりのある音場、そしてエネルギッシュなサウンド。機能性と音質の両方に優れたワイヤレスイヤホンをお探しの方に、ぜひ試していただきたい製品です。 【試聴環境】 iPhone(アプリを使用・AAC再生) NW-WM1AM2→アプリ未使用(LDAC再生) 【試聴楽曲】 ・hide 「ピンクスパイダー」 ・BALZAC「shadow」 ・ZI:LILL「Bad Man」
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えっさん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
MADOO
MDX30イヤーチップ
Mサイズ / 2ペア
¥2250 税込
これぞ、イヤーピースの新たなるカタチ
【ポイント】 ・エリプス(楕円)形状による新たな音色・装着感 ・伸びやかな中音域・高音域 【デザイン】 清々しく淡泊なカラーリングです。サイズによってノズル部分が色分けされており、Sサイズはホワイト、Mサイズは水色、Lサイズは緑色(正確にはエメラルドに近い)となっています。 本製品最大の特徴は、この形状にあると言えるでしょう。エリプス(楕円)形状となっており、これは元である「MADOO」ブランドイヤホンのノズルに対応した形状です(他社のイヤホンにも装着可能です)。耳の中にグッと押し込める形のため、遮音性も高いように感じました。 【音質】 まず、「Project M」に装着して試聴しました。「Project M」は、純正イヤーピースを使用した場合に比較的フラットで鮮やかな音を楽しめる印象です。 純正イヤーピースと比較すると、中音域・高音域を軸とした鳴り方が特徴的です。力強さを持ちながらも、空間表現や解像度を高めるサウンドに感じました。 ボーカルラインやギターサウンドがカラッとパリッと目立つため、サウンド全体が明るくシャキッとしています。特に女性ボーカルの伸びやかさが自然で透き通っており、高音の男性ボーカリストとも親和性が高いのではないでしょうか。ストリングスやピアノのような高音域を鳴らす楽器の描写も鮮やかで、まるでホールで聴いているかのような音の抜けの良さを感じます。 低音域については、重低音とまではいかないものの、後退することなくしっかりと存在感を示しています。 次に、「EAH-AZ60M2」に装着して試聴しました(ちなみにケースにも収納可能でした)。この製品はデフォルトでパワフルな低音を奏でる印象があります。 特筆すべきは、低音域のくっきり感と、滑らかに変化した中音域・高音域。一音一音が艶やかで、全体の明るさが増したように感じられました。 【総合すると・・・】 多くの人々の耳道部分が真円ではないことに着目して誕生したエリプス(楕円)形状のイヤーピース「MDX30」。 その珍しい形状ゆえに、装着感や閉塞感は他のイヤーピースでは味わえない独自の魅力があります。耳にしっかりとハマりつつも、音は広がりを持ち、抜けの良い高音域が堪能できます。 「MADOO」製品以外にも装着可能ですので、普段の真円形イヤーピースで装着感がいまひとつだと感じる方や、抜けの良い音を求めたい方にぜひ試していただきたい製品です。 【試聴環境】 NW-WM1AM2 → Project M・EAH-AZ60M2 【試聴楽曲】 X JAPAN「Longing~跡切れたmelody~」 織田哲郎「ボクの背中には羽根がある」 奥井亜紀「銀のスプーンで」
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えっさん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
radius
Beethoven
ブラック
¥23200 税込
骨伝導技術の新たなる形。音が響く・広がる・溶け込む。
【ポイント】 ・骨伝導イヤホンでありながら、完全ワイヤレス方式で装着できる ・リングパーツとシリコン製のイヤーフックで固定する「フローティングフィット システム」 ・音漏れを最小限に抑える 「リバーサルフェーズアンチリーク」 【デザイン】 従来の骨伝導イヤホンではネックバンドを採用することで、ドライバー部分をこめかみに押さえ音を響かせていましたが、本製品では完全ワイヤレス方式が採用されています。これにより、後頭部への負担が減り、パーカーやファー付きのアウター、髪を後ろでくくっている際などに使いにくかった骨伝導イヤホンの弱点を克服しているように感じます。 一見すると大きく見えるものの、筐体から伸びるリングパーツが耳甲介にフィットし、シリコン製のイヤーフックで固定されるため、ズレたり落ちやすいといったことはありませんでした。また、重さ・締め付けなども適度で、快適です。さらに、リングパーツの周囲には着脱式のシリコン製イヤーピースもあるので、装着感の調節もできます。 【機能】 音漏れ防止技術が搭載されており、お互いの会話が聴こえる程度の音量の場合、音漏れはほとんどありませんでした。 また、マイクも搭載しているため通話も可能です。ビームフォーミング技術やAI 技術によるAI コールノイズリダクションにより、クリアな声を相手に届けてくれます。 さらに、防水機能も備わっていますので外出先の急な雨でも安心です。 【音質】 高音域が非常に伸びやかで凛としている印象です。ストリングスを中心とした音源や女性ボーカルではその伸びやかさを遺憾なく発揮してくれます。 また、骨伝導イヤホンとは思えないほど音が力強く、サウンドも前面に押し出ている印象です。どこか遠くで鳴っているという感覚ではなく、しっかりと耳の近くで奏でているような感覚で、良い意味で骨伝導イヤホンらしからぬパワフルさと繊細さを感じられました。 また、中音域もしっかりとボーカルを捉えており、言葉が聞き取りやすいです。低音域に関しては耳を塞がない骨伝導イヤホンということもあり、若干控えめであるものの、ドラムのスネアやベースのスラップなどは、エネルギッシュに奏でてくれます。 【総合すると・・・】 完全ワイヤレス方式で快適に装着できる、新たな骨伝導イヤホンの形として誕生した「Beethoven」。一見すると大きく思える筐体ですが、独自の形状から締め付けや重さを感じさせない快適な装着感が実現されています。 骨伝導イヤホンとは思えないほどの滑らかさと音場の広さ、パワフルさに注目です。耳を塞がずクリアなサウンドが楽しめるので、音楽がさらに日常に溶け込むのではないでしょうか。 初めての骨伝導イヤホンや、骨伝導イヤホンの新しい形を体感してみたいという方には、特にお試しいただきたい商品です。 【試聴環境】 NW-WM1AM2→Beethoven(AAC) 【試聴楽曲】 ・X jAPAN「Forever Love」 ・LOUDNESS「Everyone Lies」 ・奥井亜紀「銀のスプーンで」
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えっさん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
NICEHCK
Himalaya
¥49500 税込
買ってすぐに楽しめる拡張性。安定性と雄大さも兼ね備え。
【ポイント】 ・ノズルとプラグは交換可能 ・フラッグシップチタン合金筐体を採用 【デザイン】 シルバーを基調としたデザインです。ケーブルには銀メッキOFCケーブルが採用されており、筐体と共に統一感があります。 筐体は「航空機グレードのチタン合金」を採用しており、これにより高い硬度を持ち、耐久性にも優れています。また、高い硬度により高調波の発生を効果的に抑制し、空洞共振を低減するという音質面での効果もあるそうです。チタンなので耳に触れると少しヒンヤリします。 【音質】 音の温度感としては寒色系で、全体的にモニター寄りな印象を受けました。どこかが角張らず全体的なバランスが良いサウンドです。特にクリアで抜けの良い高音域はまさにヒマラヤの頂の如き。特にギターの切れ味の鮮度をそのままに描写しているように思います。 また、中音域の軸がしっかりとしており、低音域に引っ張られません。ボーカルの定位置はそのままに、低音域も遠すぎず、薄すぎず、くっきりとした低音域を聴かせてくれます。 これら印象はゴールドノズル(バランス型)での印象です。本製品には、交換可能な3種類の音響ノズルが付属しており、好みに応じて音質を調整できます。 ・ゴールドノズル:バランス型 ・ブルーノズル:低域重視 ・グレーノズル:高域重視 ブルーノズルに変更すると、深い低音域に音の軸が当てはまり、本機の解像度はそのままに、ベース音やドラムがパワフルになりました。一方でグレーノズルに変更すると、高音域の抜けがさらに良くなったように思います。 【総合すると・・・】 本製品は高強度金属のチタン合金が筐体に採用・ドライバードームに 22μm の超薄型 CNT を搭載したNICEHCKのフラッグシップイヤホン。大きな特徴としてノズルとプラグが交換できる点にあるでしょう。 寒色系でモニター寄りのサウンド傾向が基本となりますが、付属の3種類の音響ノズルを使い分けることで、お好みに合わせた音の変化を楽しむことができます。「少し物足りない、かゆいところに手が届かない……」といったもどかしさも解消できるかもしれません。 さらに、イヤーピースやケーブルも将来的に交換可能で、組み合わせの幅は無限大です。このイヤホン一つで様々なサウンドを追求できるでしょう。プラグも交換可能(2.5mm/3.5mm/4.4mmプラグが付属)なので、購入後すぐにバランス接続で試聴できる点も手軽で魅力です。 お手軽さと拡張性が魅力のこの製品は、有線イヤホン初心者から上級者まで、幅広い方におすすめです。ぜひお試しください! 【試聴環境】 NW-WM1AM2→Himalaya 【試聴楽曲】 ・聖飢魔Ⅱ「嵐の予感」 ・BUCK-TICK「惡の華」 ・TWO-MIX「RHYTHM EMOTION」