スタッフレビュー詳細
海底のように深く、余韻のあるサウンド
スチームパンクデザインのおしゃれなイヤホンが登場しました。
金メッキが施された真鍮ボディで、片側約13gと少し重さはありますが、装着感は快適で、違和感なく音楽を楽しめます。
音質は、真鍮らしい明るさと豊かな余韻を持つ、臨場感のある厚みのあるサウンドが特徴です。高域は整っていて刺さりがなく、細かい音が把握しやすい印象です。ボーカルは近すぎず、適度にリバーブがかかった適度な距離感で、立体感を演出しています。中域は独特で、楽曲によっては横への広がりも感じられ、音楽に没入できる感覚が得られます。中低域から低域にかけては、厚みとパワフルさを備え、真鍮特有の丸みのある輪郭が心地よいです。
全体的な解像度については、ボーカルから高域にかけて明瞭感があり、低域は粒立ちが良いというよりは、近くで量感をもって鳴り響くタイプで、把握しやすい音質です。特に推しポイントは、艶のあるリバーブ感で、平面的ではなく立体的な余韻の響き方が楽しめる点です。
ケーブルは最近よく見られるスリーブタイプで、硬すぎず、取り回しやすい柔らかさがあるのも魅力です。
試聴環境:Hiby Music R6ProⅡ
試聴楽曲:ロビン, HOYO-MIX & Chevy「翼の生えた希望」、常闇トワ「Antares」
量感イメージ
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
NEUMANN
NDH 30
¥77616 税込
余韻を感じるフラットサウンド
NDH 30はミキシングやマスタリング向きで、説明にもありますが特に昨今の『VRやゲームなどの没入型コンテンツのバイノーラルミックス作成』に対して、非常によく作りこまれているモニターヘッドホンです。 同ブランドの密閉型モデルのNDH 20にも感じましたが、通常のモニターヘッドホンには無いリバーブ感があり、これはゲームのBGMや環境音といった楽曲の調整に対して、大きなメリットになると思います。 NDH 20では艶のある質感やボーカルラインが前に来て、バックの楽器がやや後退するような描写がありましたが、NDH 30の場合は、開放されることで艶っぽさが乾いた質感となり、音抜けがよく高い解像度が出せるようになりました。 その結果ボーカルラインと楽器の区分けが上手くなり、より音を把握しやすくなっています。 装着感となりますがNDH 20に感じた側圧(しめつけ)が、一新されたヘッドパッドによって和らぎ長時間での使用もしやすくなりました。また緩くなったわけではなく固定力はしっかりしており、付けた際の重さもやや軽くなってより負担が軽減されました。 試聴環境:ADI2-DAC FS
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M23 【FIO-M23-B】
¥121140 税込
ボーカル曲聴くなら、これ!
以前にM11 Plus LTD Aluminum Alloy(以下M11 Plus)を使用していた時期があり、今回のM23が後継にあたるということで気になっておりました。 音質に関して、それぞれのモードで聴いてみました。 【Pure Musicモードでの試聴時】 実際のサウンドはM11 Plusに近い音色で、クールさと艶のある明るさが合わさった音になっています。特に中域〜高域にかけての解像度がかなり向上しており、表現方法がより繊細で隈なく聴き取りやすく、M11 Plusに感じていた荒っぽさが無くなっています。個人的に女性ボーカルを多く聴くので、そういったニーズにより応えたDAPだと感じました。低域に関しては、以前と比べてやや控えめになったように感じており、量感が欲しい方は残念かもしれませんが、解像度と見通しの良さは向上しました。 【Androidモードでの試聴時】 音色は変わらずですが、シャキっとした音が全体的に緩くなったように聴こえます。これは単純に解像度が落ちたからかもしれませんが、逆に輪郭を暈したりとマイルドさを求める方にはこのモードがオススメです。普段はYouTube Musicを使用しており、M11 Plusの時と同じ程度に動作していました。 【Desktopモードでの試聴時】 Pure MusicモードとAndroidモード時と色合いの変化はあまり感じられませんが、使用前に比べて安定感のある音になり、レンジが広がって細く物足りなかった描写に厚みが増しました。聴き応えのある表現ができるようになります。レンジが広がった分、空間描写力もやや上がり、電源を変えた際に生じる特有の音の明瞭感も出て、よりクリーンに見通し良く音楽を楽しむことができます。同社のM15S(DC給電モード)との比較では、全体的な明瞭感や能率の良さは、若干M15Sの方が上ですが、ボーカルメインや生っぽい描写を好む方にはM23がオススメです。 操作感に関しては、Android特有の敏感なタッチ感はありますが、FIIOのDAP全体で言えるところですので、特に使いづらい点はありませんでした。個人的に改善された点として、アナログ端子の差込口が上部に配置されたことが挙げられます。これにより、Astell&KernのDAPのような使い心地で、スマホスタンドなどに置きながら試聴する際に便利です。 試聴環境:EMPIRE EARS Legend X,EFFECT AUDIO Ares S/8wire 試聴楽曲:星街すいせい『StellarStellar/THE FIRST TAKE』
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
ELETECH
Aristotle
Versa(2Pin & MMCX) to 4.4mm
¥121000 税込
理路整然でいながら迫力と繊細さを持つケーブル
明るい銅色と分岐・プラグ部のレッドカラーがベストマッチしたデザインの本機。 音色は銅のイメージ通りウォーム寄りで、鮮やかさと甘くなり過ぎない程よい艶感があります。帯域バランスはやや中低域寄りで、安定感のある低音を鳴らしてくれます。全体の明瞭度も向上しますが「解像度が非常に高い」というよりかは「暴れていた音を整理整頓するのが非常に上手い」ように感じました。特に低域において、締めるべきところは締め、広がるべきところは広がる絶妙なバランスで表現してくれるのが素晴らしいです。また、やや硬めの音質でボーカルやヴァイオリンが埋もれずに粒立ち良く描写されます。 ケーブルの取り回しについては、太さの割に取り回しが良く、まとめやすいです。コネクタに採用されている「Versa」ですが、ナットのようにねじで付け外しができ、工具不要で使いやすいのが魅力です。 最後に、これはあくまで個人的な感想ですが、このケーブルは特にハイブリッド型イヤホンに対して本領を発揮する印象を受けました。他のダイナミック型やBA型でも試してみましたが、ハイブリッド型が一番調律が上手く感じられました。お持ちのイヤホンでぜひ試してみてください。 試聴環境: Nostalgia Audio Camelot、Hiby Music R6 ProⅡ 試聴楽曲: Monet「空白地図」、HOYO-MIX「独り芝居」
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タナトス
@e☆イヤホン 秋葉原店
DUNU-TOPSOUND
DTC480
¥13090 税込
堅牢なデザイン堅牢なサウンド
試聴環境:DAP「Galaxy S21」、イヤホン「EMPIRE EARS Legend X」 DTCシリーズの新しいモデルが発売されました。 近未来的なデザインの「DTC 500」と武骨で堅牢なデザインの「DTC 480」、どちらも異なる外観の魅力があります。 音質について、高域にかけてのスッキリ感と音の伸びは「DTC 500」に軍配が上がりますが、ボーカルがやや近めで低域の厚みは「DTC 480」の方が優れています。 音色はややクール寄りでドライ、若干硬質なサウンドとなっています。使用していたイヤホンが「Legend X」なのも相まって、低域のアタック感を持ちながらも声は聴きやすく、平面的ではありますが見通しの良い表現ができるようになりました。高中低の音の分離をしっかりとしたい方にお勧めしたいスティック型DACです。 使用時の取り回しですが、サイズが43mm×22mmとMONO消しゴムくらいの大きさのため、比較的コンパクトでポケットに入れた際や収納時もかなり楽に使用できました。