スタッフレビュー詳細
ゆったりとした大人なサウンド
クリアサウンドに定評のあるカナルワークスから、「CW-U15LV」のご紹介です!
音質を一言で表現するなら、ヴィンテージの赤ワインのようなサウンド。落ち着きがあり、しっとりと滑らかな口当たりと柔らかな余韻が長く楽しめるイヤホンです。
重心はやや低めで中低域に量感があるものの、紳士的で聴きやすく感じました。左右の分離が得意で、空間表現は控えめながらも一体感が保たれています。特に中域の描写力が優れており、中高域にはふわっと広がるような音が感じられます。このため、木管楽器やウッドベースとの相性が抜群です。
「CW-U15LV」は特にオーケストラと相性が良く、横方向の分離が優れ、楽器ごとの描き分けが自然でナチュラルな響きが心地よく感じました。また、小編成ジャズやバラードもじっくりと丁寧に再現してくれます。ボーカルは艶があり実在感が強いので、バラードでの表現力が特に際立っています。
総じて、相性の良い楽曲で抜群のパフォーマンスを発揮してくれる逸品です。クラシックやバラードなどの楽曲がお好みの方はもちろん、普段とは少し違ったサウンドを楽しみたい方からサブ機としてもおすすめです。ぜひお試しください!
【試聴環境】
Astell&Kern KANN ALPHA
【試聴楽曲】
ずっと真夜中でいいのに「あいつら全員同窓会」
Monkey Majik + 吉田兄弟「Change」
宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス(feat.椎名林檎)」
HOYO-MiX「野火」
結束バンド「転がる岩、君に朝が降る -恒星-LIVE ver」
量感イメージ
この商品に対する
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すけさん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Acoustune
HS1900X SHINOGI-鎬-
¥184500 税込
二律背反の極地
キレと柔らかさ。厚みと軽さ。深さと明るさ。 クールとウォーム、分離と一体感、電子音と生音。 相反する2つの要素を高度なバランスで両立させた、ダイナミックドライバー1発型イヤホンの新しい価値基準――Acoustuneの新作『SHINOGI-鎬-』を紹介します! ①装着感 優しく、軽やかです。 これまでのAcoustune製品にご存知の方向けに言うと、耳への優しい当たり心地と軽さが「HSシリーズの樹脂のよう」な感触といえるでしょう。金属とカーボンのハイブリッド設計のメリットがしっかり感じられ、長時間の使用にも適しています。音質の点でも、スタジオモニターとしても活躍できると思います。 ②見た目 『SHO-笙-シリーズ』と『HSシリーズ』の間、といった印象です。 チャンバーが半分以上露出しているのは『笙』のような雰囲気がありますし、全体的なシャープな輪郭は『HSシリーズ』らしさを感じます。チタン製チャンバーとドライカーボンの組み合わせはまるで車や航空機のエンジンのようで、男心をくすぐるデザインです。個人的にも、このデザインがたまりません! ③音質 冒頭で述べた通り、非常にクオリティが高いです。 帯域が荒れがちな1DD(シングル・ダイナミック・ドライバー)において、全帯域がここまで滑らかに仕上がっていることに試聴数秒で驚愕しました。切れ味は抜群でありながら、耳に痛い音は一切ありません。日本刀の鎬部分で撫でられているような明瞭で緻密な音が心地よく響きます。また、金属チャンバーの反響がドライカーボンで制御されているのか、高域がシャリついたり濁ったりすることもなく、ピュアでナチュラルなサウンドが楽しめます。定位も安定しており、前方寄りの音像でリアリティのある鑑賞体験ができます。分離能力も優れており、オーケストラやクラシックでも音像をしっかり描き分けてくれます。 クラシックの「Bolero」を試聴したところ、楽器が徐々に増えていく様子が見事に表現され、ホールでの生演奏を聴いているかのようでした。また、弦楽器の響きが特に美しく、ギター、ピアノ、琴、二胡、シタールなど様々な弦楽器を心地よく聴かせてくれます。総じて、原音再生というよりはリアリティを再構築するタイプのイヤホンで、拡張の余地を感じさせてくれる素晴らしいバランスが特徴です。 ④相性の良いジャンル ノンジャンル対応と感じました。 バンドサウンドやEDMはもちろん、オーケストラやクラシックとの相性も抜群。小編成のジャズやバラードも艶やかに鳴らしてくれます。ただ、情感たっぷりな演出ではないので、より生々しさやエモーショナルさを求める方は他の選択肢もあるかもしれません。 ⑤こんな方にオススメ ガジェット好きな方 初めてのハイエンドイヤホンで迷っている方 クール寄りでバランスの良いサブ機を探している方 ロックやPOPS、アニソン、EDMに重心を置きながらも幅広いジャンルで楽しみたい方 1DDが好きな方 ナチュラルで滑らかなサウンドを好む方 キレのある音が好きな方 芯を突くような低域が好きな方 【試聴環境】Astell&Kern KANN ALPHA 【試聴楽曲】ずっと真夜中でいいのに「あいつら全員同窓会」、Monkey Majik + 吉田兄弟「Change」、宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス(feat.椎名林檎)」、HOYO-MiX「野火」、結束バンド「転がる岩、君に朝が降る -恒星-LIVE ver」
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すけさん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Panther Audio
金龍王 (Universal Fit)
¥410000 税込
吹き抜ける春風のように、エモーショナルで澄んだメロディ
Panther Audioから放たれた2頭の龍王。 今回はそのうち「金龍王」のご紹介をさせていただきます! まず目を引くのが、18K金メッキにサンドブラスト加工を用いて表現された、金龍モチーフの美しいフェイスプレートです。 表面の微細な凹凸が光を反射し、写真を撮るのが楽しくなるほどの美しさです! ノズルがやや長めに作られており、耳の奥までしっかりフィットするため、装着時の安定感が抜群です。手に持ったときと装着したときで、重さの印象がまるで違います。耳に当たる部分は樹脂製で、耳あたりも優しく、後述する音の質感も相まって、長時間の使用にも苦になりません。 音質について ①全体の印象 見た目の荘厳で厚みのあるイメージとは裏腹に、軽やかでナチュラルな、聴きやすい音です。 線が細いながらも芯が通っており、どの帯域も非常に伸びやか。広々とした音場に、ほのかに暖かみを感じさせつつ、春風のように涼やかで優しさのある音です。 ②ボーカルについて かなり近めで、微かな息遣いやかすれ感までしっかり聴こえます。 また、全体的にまとまりがあり、楽器から分離しすぎず自然な一体感があります。 ③定位について 非常に正確で、どこにどの楽器があるのかをはっきりと知覚できます。奥行きの分離も優れており、一体感を損なわず、各楽器の音色を味わい尽くせます。特にオーケストラやクラシックの音源では、感動的な体験が味わえます。 ④帯域のバランスについて かなりフラットですが、骨伝導の効果で低域の量感が変わるため、イヤーピースにはこだわりたいところです。 ⑤楽曲の相性について ジャンルを選びません。クラシックやオーケストラはもちろん、ハードロックやヘビーメタルでは重厚感や荒々しさが際立ち、EDMでは澄んだ空間に粒立ちの良い電子音が鮮やかに表現されます。表現の幅が広く、どんな音楽でもその魅力を最大限に引き出してくれます。 Panther Audioが送り出した「金龍王」は、あらゆる面で万能と言える高いクオリティとポテンシャルを持つハイエンドイヤホンです。 金色の優しい王様は、きっとあなたのオーディオライフに華やかさを添えてくれるでしょう。 ぜひ、お買い求めください。
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すけさん
@e☆イヤホン 秋葉原店
AVIOT
WA-V1 ピエール中野コラボモデル
¥17860 税込
待望のピエール中野コラボヘッドホン第三弾!
通称「ピッドホン」シリーズの三作目にあたる本作。ワイヤレスヘッドホンにおけるエントリー価格にして、あらゆる面で非常にバランスが良い作りになっています! まず、スペックですね。同価格帯でも長めの120時間連続再生が可能です。LDAC対応で音質を求められる方におすすめですし、マルチポイント対応で通話性能も高く、お仕事用としても兼ねられます。また、低遅延モード搭載かつ有線接続が可能なので、ゲーム用にも最適です。ワイヤレスヘッドホンに求められるスペックを完備しており、あらゆるシーン、使用目的で活躍してくれるでしょう。 次に外観ですが、黒をベースに落ち着きのある金の挿し色が入ったデザインは、どんなファッションにも合わせやすく、ワンポイントの主張はありながら派手過ぎない絶妙なバランスです。 また、装着感ですが、非常に優しくフィットします! ワイヤレスヘッドホンは音漏れを防止するために締め付けがきつくなりがちですが、このヘッドホンは締め付けが柔らかく、イヤーパッドも柔らかい素材を使っており、頭が痛くなりにくいように感じました。 そして、私的にはここを推したい! 声優、日髙のり子さんのボイスガイダンス! お仕事モードなテイストではなく、オフの中で親し気に話しかけてくれるかのようなアナウンスに、わたくしドキドキしちゃいました! 今やワイヤレスはボイスガイダンスも拘る時代。本商品はこのガイダンスだけでも一聴の価値があると思います! そして肝心の音質ですが、バランス良く、クリアに作られています。ボーカル帯に透明感があり、ドラムスの音が近めでリズムに乗りやすく、近代的なバンドサウンドやPOPSをノリよく楽しめます。 総括ですが、この価格でこんなにマルチに使えるヘッドホンは珍しいのではないでしょうか。どう使っても、価格以上の価値を返してくれる、非常に優秀なヘッドホンに感じました。どんな方にもおすすめできますので、ぜひご検討ください。 【試聴楽曲】 ずっと真夜中でいいのに「」あいつら全員同窓会」 Monkey Majik + 吉田兄弟「Change」 宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス(feat.椎名林檎)」 HOYO-MiX「凛々しい遊侠」 結束バンド「転がる岩、君に朝が降る -恒星-LIVE ver」
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すけさん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Victor
HA-A30T2
ブラック
¥9900 税込
かわいいワンちゃんとガチ過ぎる性能
可愛らしいVictor犬(ニッパー)デザイン、小ぶりな筐体、素敵なカラーバリエーションとキャッチーな要素を完備したエントリーイヤホン……というだけではありません! オーディオマニアをも唸らせる、締まった低域と細やかな表現力。聴きやすいサウンドバランスに加えて、自らの拘りを反映できるイコライザーも完備! ・はじめてのワイヤレスイヤホンに! ・メイン機に! ・ サブ機に! ・プレゼントに! 見た目、使用感、音質の全ての要素でオススメできるエントリーイヤホンの傑作です! まずは外観から、ケースもイヤホン本体も非常にコンパクト! ポケットに入れても邪魔になりにくい、携帯性の高いサイズです。前作と比べると少し本体の厚みが増しましたが、装着感としては全く支障なし。個人的にはワンちゃんがより目立つ形になるのでむしろ良いのでは?と思っています。 ケースデザインも、外と中で色を変えるインナーカラーがおしゃれで可愛いですね。とはいえ主張の激しいタイプの可愛さでもないので、男性にもオススメしやすいです。 音質面では、アタックと余韻がともに優秀で、ウッドハウジングを想起するほど豊かな低域が目立ちますが、中域の細やかさと情報量にも注目していただきたいところ。ボーカル表現も自然で聴きやすく、歌ものはオールジャンル相性が良さそうです。全体としてはかなりウォーム寄りですが、音像がぼやけることはなく、空間も広めにとられているので聴き心地抜群です。 ノイズキャンセリングについては賛否が分かれるところでしょうか。価格帯の中ではちょっと弱めの部類です。しかし、不自然に効きすぎるとかえってノイキャン酔いに繋がりやすいので、はじめてワイヤレスイヤホンを買う方にはこのくらいから始めることをオススメします。また、本機の持つ空間表現や余韻感を楽しむ上では、むしろノイズキャンセリングそのものをオフにするのが個人的にはオススメです。 アプリについては、かなり詳細に設定を変更でき、自分の好みを細かく反映できるので非常に好印象です。個人的には誤操作を防ぐためのタッチ無効があるのがありがたいですね。その他にも、インジゲーターの点灯を抑制、プロンプト(音声アナウンスやビープ音)を抑制、サイドトーン(通話音声をナチュラルにする)、低遅延モードなどが設定できます。 タッチキー設定については片耳使用の時とそうでない時、音楽用と通話用のそれぞれ4種を個別に設定でき、日常のあらゆるシーンでスムーズに使用できます。 イコライザーは、デフォルトで3種(FLAT, BASS, CLEAR)があり、これだけでもかなり音色に違いが出ますが、カスタムがまた楽しい! Victorアプリおなじみのパラメトリックイコライザーを採用しており、周波数帯域とその増減はもちろん、影響を与える周波数幅も設定できるので、音楽にこだわりを持っている方ほどイコライザーをいじる手が止まらなくなるのではないでしょうか。 はじめてワイヤレスを選ぶ方はまず間違いなくこのイヤホンを候補のメインにして問題ないと思います。こんなに全てが高水準のイヤホンはなかなかありません。HA-A30Tをお持ちで乗り換え先を探されている方ももちろん本機がオススメです。私もA30Tを愛用していましたが、本機を一聴して即決で購入しました。後継機と言いつつも仕様や音質が大きく変化してしまっていた、ということはないので安心してお買い求めください。そのアップグレード幅に驚くはずです。 音質にこだわりをお持ちの方は、ウォームで中低域を中心としたサウンドバランスがお好みであればかなりオススメです。逆にパッキリとした輪郭の音がお好みであれば他の選択肢もあるかもしれません。メイン機をお持ちの方や普段は有線イヤホンをご利用中の方は、イコライザーが遊べる使いやすいサブ機としてひとつ持っておくと便利かつ楽しいかもしれません。ご検討ください。 【試聴楽曲】 ずっと真夜中でいいのに「あいつら全員同窓会」 Monkey Majik + 吉田兄弟「Change」 宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス(feat. 椎名林檎)」 HOYO-MiX「凛々しい遊侠」 結束バンド「転がる岩、君に朝が降る -恒星- LIVE ver」