スタッフレビュー詳細
オシャレも音質も諦めない!
耳元のファッションとしてオシャレを演出する4色のカラーバリエーション!
同社のワイヤレスヘッドホン「Px7 S2」と同じ「バイオセルロース製ドライバー」を使用し、その大きさは12mmと、ワイヤレスイヤホンの中ではかなり大きくなっています!
【音質】
ハリのある中低音を中心としたサウンドに、シャキッと引き締まった中高音がトッピングされており、落ち着きがありつつもテンションを下げすぎない音作りになっています。特にアコースティックギターの弦を弾く音やタムタムのアタック音が、間近で聴いているかのような再現度で鳴らされているように感じました。
空間表現については、広すぎず狭すぎず、近すぎず遠すぎず、ちょうどよい塩梅といった印象で、ハードロックを鳴らしてもフルオーケストラを鳴らしても物足りなさを感じることはありませんでした。
同社の「Pi8」と比べると、「Pi6」は重心がやや高めで軽やかに全帯域を鳴らす印象で、「Pi8」は重心が低く沈み込むような没入感と全体的により滑らかに鳴らす印象です。
【外装・機能】
前作の「Pi5S2」からイヤホン本体の形状が変化しており、重心が体側に近づいたことと、イヤーフィンが追加されたことでよりフィットしやすく落ちにくくなりました。また、充電ケースの形状も変更されており、厚みはほとんど同じですが、縦横の幅が減っており、手のひらに収まるサイズ感になっています。
対応コーデックについてもSBC、AACはもちろん、aptX Classic、aptX Adaptiveに対応しており、特にaptX Adaptiveは96kHz/24bitのサンプリングレート/ビット深度まで対応しており、妥協がありません。
ノイズキャンセリングや外音取り込みについては、カジュアルに使う分には十分といった具合です。外音取り込みで軽くコミュニケーションを取ったり、ノイズキャンセリングである程度の騒音を軽減することはできますが、実際の耳で聴く音質と同じような外音取り込みが必要な場合や、一切の騒音を遮断して音楽を楽しみたい場合は他のイヤホンを検討した方が良さそうです。
【まとめ】
音質・デザインどちらも妥協のないワイヤレスイヤホンをお求めの方
「Bowers & Wilkinsのヘッドホンがイヤホンになったら……」と夢想した方
オーケストラからEDMまで幅広いジャンルを聴かれる方
に特にオススメです!
【試聴楽曲】
Earth, Wind & Fire「In the Stone」
Perfume「ポリリズム」
Evan Call「Knife to the Throat」(TVアニメ『葬送のフリーレン』Original Soundtrack)
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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しゅーてぃ
@e☆イヤホン 秋葉原店
水月雨 (MOONDROP)
夢回 – Golden Ages 【安野希世乃コラボモデル】【なくなり次第終了!オリジナル缶バッジ・ポストカードプレゼントキャンペーン!】
¥15750 税込
優しく語りかける「声」のためのイヤホン
【音質】 完全に「声」にフォーカスした音作りになっており、全体を通して角が取れた滑らかなサウンドです。安野希世乃さんのどこか儚さを感じる声音にピッタリな、トゲのない優しい音作りがされています。 特にバラードやアコースティック曲との相性は良く、ボーカルが前面に出つつ、楽器が周りの空間を優しく演出する構図です。音数の少ない楽曲では、さらにボーカルの良さが際立つように感じました。 通常モデルの「夢回 – Golden Ages」と比べると、低音と高音が控えめで、まさにボーカルを引き立てるためのチューニングという印象です。アニソンなど、音数の多い楽曲では楽曲のパワーが少し抑えられているように感じました。 【外装・機能】 まず何よりも目を引くのは、安野希世乃さん監修のブルーを基調としたデザインです。元のガジェットチックなデザインとは異なり、手書き調の可愛らしいデザインが施されており、耳だけでなく目でも楽しむことができます。 さらに、ノイズキャンセリングの切り替えなどの操作時には安野希世乃さんの音声ガイダンスが流れ、「いっしょにゲームする?」「音楽聴こうか」など、まるで近くで話しかけられているような体験ができます。 機能面では、低音域の音質低下を防ぐために『フィードバック方式』を採用せず、『フィードフォワード方式』のみでのノイズキャンセリングを採用している点が特筆すべきポイントです。 アクティブノイズキャンセリング(ANC)には、周囲の環境に向けたマイクで集音したノイズを元にキャンセリングを行う『フィードフォワード方式』と耳の内部に向けたマイクで集音したノイズを元にキャンセリングを行う『フィードバック方式』2つの方式があります。 通常、より強力なノイズキャンセリングを実現するためには、2つの方式を組み合わせた『ハイブリッド方式』が採用されることが多いですが、この製品では音質を重視し、『フィードフォワード方式』のみを採用する音質優先の設計となっています。 【まとめ】 ・音質優先の設計 ・安野希世乃さんの声に合わせた専用チューニング ・可愛らしいデザイン どれをとっても他には存在しない特別なイヤホンです! 安野希世乃さんのファンはもちろん、落ち着いた雰囲気の音声作品を聴く方にも特におすすめです! 【試聴楽曲・作品】 ワルキューレ「AXIA~ダイスキでダイキライ~(Live Ver.)」 (「マクロスΔ」ボーカルアルバム「Absolute LIVE!!!!!」Vol.1 LIVE from Walkure Attack!) Earth, Wind & Fire「In the Stone」 初星学園「Campus mode!!」 kotoneiro「おしごとねいろ ~小料理屋編~【CV.安野希世乃】」
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しゅーてぃ
@e☆イヤホン 秋葉原店
ONIX
Overture XM5
¥130680 税込
余裕の感じられるサウンドとつややかな空間表現
【音質】 一聴してまず感じたのは、音像全体の質感がとてもつややかな点です。まるでシルクの織物を纏ったようにサラリとした感触で、包み込むような優しさを感じる音色でした。 低音域~中低音域にかけてはパンチは少ないながらも土台としての役割をしっかりと果たしており、中音域~中高音域にかけて少し煌びやかな演出を感じつつ、高音域は主張を抑えながらもキメ細かく鳴らしきっています。全体的なバランスとしては弱ドンシャリ傾向で、低音域が少し重めな点と中高音域(特にSの子音)が少し刺さり気味になる点が、人を選ぶかもしれません。 D/AはESSの超低ノイズフラッグシップDAC「ES9039SPRO」となっており、特に滑らかな空気感の演出に一役買っているのではないでしょうか。ESSらしいメリハリのあるサウンドではなく、丸みを帯びたアナログライクなサウンドなので、主張の強すぎるイヤホン・ヘッドホンを落ち着かせる場合はとても良いと感じました。 【機能】 取れる最大音量がかなり大きく、鳴らしにくいヘッドホンの代表格ともいえるSENNHEISER HD800Sでも軽々と鳴らしきってくれます。使用するイヤホンにもよりますが、一般的な物であればGain設定を「Low」のメモリ20くらいで充分な音量を出すことができました。 独自OSなのでサブスクなどのサードパーティ製アプリを使うことはできませんが、micro SDからの再生や画面の操作性はかなり軽快で、ストレスなく使用することができると思います。 また、面白い機能としては、画面を上下左右どの方向にも回転させることが出来る点です。イヤホンジャックと音量操作ホイールが同じ底面に付いている(通常時)ので、僕のおすすめは180°回転させて上下逆向きで使用するスタイルです。 さらに、前面には物理ボタンが4つ(ファンクション、曲戻し、再生/一時停止、曲送り)付いていますが、上下反転した場合でも、向かって左側が曲戻し、右側が曲送りに自動で切り替わるようです。 ひとつ注意したい点として、画面のサイズが3.0インチとかなり小さめな点です。キーボード入力の際、キーの大きさがかなり小さく入力に少し手間取る場面がありました。 【まとめ】 ヴィンテージな見た目と余裕の感じられるアンプ、他に類を見ない耳触りの良いサウンドが特徴的! クラシカル、アナログライクな音作りが好きな方や艶やかな空気感が好きな方、落ち着いたサウンドで音楽を楽しみたい方にオススメです! 【試聴環境・楽曲】 SENNHEISER HD800S(3.5mm接続) TRN Kirin(4.4mm接続) SHURE SE215(3.5mm接続) 「kaleido proud fiesta」UNISON SQUARE GARDEN 「Shout Baby」緑黄色社会 「Stellar Stellar」星街すいせい
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しゅーてぃ
@e☆イヤホン 秋葉原店
Nostalgia Audio
NA7(Universal Fit)
¥198000 税込
耳元に創造される、最前列の空気感。
【音質】 一聴してまず感じたのは、圧倒的な量感の低音です。J-POPなどでは胸を打ち抜くような鋭いキックと下腹を持ち上げるようなベースが、クラシックでは目の前でグランカッサが響くような大迫力の低音を楽しめます。それでいて、ギター、シンセ、ピアノ、ストリングスなどの楽器が一歩引いた位置から楽曲を支える柱となっている印象を受けます。ボーカルは中音域が厚めに取られている関係上、母音の存在感は大きいですが、ややクリアさに欠ける面がありました。 もう一つ特徴的な点が、楽曲の背後に広がる空間の広さです。各楽器・ボーカル自体は近い位置で鳴っているのですが、その裏側に空間が広がっており、そこに反射して返ってくる残響感が他のイヤホンにはないユニークなポイントだと感じました。特にライブ音源やクラシックなどの臨場感を重視する場合には、他のイヤホンでは感じることのできない空気感を得られます。全帯域を通して丸みを帯びたウォームなサウンドとなっており、ストリングスやトランペットなども刺さることなく滑らかに表現し、エレキベースやキックなども角の取れた「面」での圧力を感じられました。 【外装】 5BA+2静電ドライバーという構成ながら、筐体が大きすぎることはなく、付け心地はかなり軽い印象でした。ケーブルは癖のない黒い被膜の銀メッキ銅ケーブルとなっており、取り回しがしやすく、1.6m・3.5mmと1.3m・4.4mmの二種類が付属しているので、場面を選ばず使用できます。 【まとめ】 圧倒的な低音で腹の底から楽曲を楽しみたい方、コンサート会場の最前列のような臨場感で楽曲に没入したい方に特にオススメです! ぜひ一度お試しください! 【試聴環境・楽曲】 Astell&Kern AK HB1(Type-C/4.4mmバランス接続) Earth, Wind & Fire「In the Stone」 Official髭男dism「Universe(Live)」 サイトウ・キネン・オーケストラ「ハリーの不思議な世界」(映画『ハリー・ポッターと賢者の石』から / 2023年 サントリーホールにてライヴ録音)
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しゅーてぃ
@e☆イヤホン 秋葉原店
Meze Audio
LIRIC II
¥330000 税込
澄み切った空気感と上質な耀き。
Meze Audioより発売された密閉型平面磁界駆動型ヘッドホン「LIRIC II」。その前作である「LIRIC」との比較を交えてご紹介します。 【音質】 一聴して感じたのは、平面磁界駆動特有の切れ味鋭い高音域です。少し刺さる感覚がありますが、ハッキリと表現されており、まるで宝石の輝きのように感じました。低音は重心が低く、厚みがあるのでしっかりとした土台として機能しています。 全体的なバランスとしてはブライトな印象を受けました。空間は左右には程よい広さがあり、上下にはほんの少しだけある印象です。その空間に満ちる空気感が他のイヤホン・ヘッドホンとは一線を画すピュアさを帯びていて、まるで森林の中のような空気の綺麗さを感じられます。音そのものに関してはかなりドライかつ繊細で、一音一音を正確に分離させて鳴らすことに重きを置かれているように感じます。 【外装】 一番のポイントはイヤーパッドがマグネットを使用した着脱設計になったことです。メンテナンス性が向上したことで気軽にイヤーパッドを交換できるようになりました。イヤーカップ部分には綺麗な木目のマッカサエボニーが使用されており、見た目にも楽しめるデザインになっています。全体の重量感としてはそこまで重たくなく、また厚みのあるイヤーパッドのおかげで長時間の使用でも疲れにくいです。 【前作との比較】 外観はほとんど違いがないので同じような使用感ですが、音質に関しては得意不得意が出てきます。高音域は前作よりも今作の方が強くシャープに出ており、前作は少しマイルドな印象を受けます。 低音域にも違いがあり、今作の方が40Hz付近にピークがあるのに対し、前作は250Hz付近にピークがあるため、少し重心が高めに感じました。 全体の雰囲気も今作はかなりドライで澄んだ空気感を持っているのに対し、前作は少しウェットで芳醇な空気感を持っているため、お互いに好き嫌いがはっきり分かれるサウンドです。 【まとめ】 平面磁界駆動特有の切れ味鋭いサウンドがチープにならず、より高級感のある洗練されたサウンドに昇華されています。ロックやポップスを聴くには高音域の刺さりと情報量の多さがネックになりますが、ヴァイオリンやピアノなどの生楽器を主とするオーケストラ楽曲にはピッタリの相性です。オーケストラの楽器一つ一つの音を情報量多く楽しみたい方に特におすすめのヘッドホンです。 【試聴環境・楽曲】 Amp:FiiO K9 Pro ESS Earth, Wind & Fire「In the Stone」 DIALOGUE+「プライベイト」 サイトウ・キネン・オーケストラ「帝国のマーチ(映画『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』から / 2023年 サントリーホールにてライヴ録音)」