スタッフレビュー詳細
お手軽にR2Rを堪能できるエントリー据置DACアンプ
エントリー価格帯の据え置きDACアンプとして定評のある「K11」に、FIIO独自開発のR2R DACを搭載したモデルです。
デザインとサイズはノーマルの「K11」と同じですが、今回のモデルには筐体に「R2R」のロゴがアクセントとして入っており、判別ができます。操作方法や機能面も通常の「K11」とほぼ同様ですが、このモデルではNOS(ノンオーバーサンプリング)とOS(オーバーサンプリング)機能が追加されています。
音質については、低域から中域が力強いサウンドであるノーマルの「K11」の良さをそのままに、R2Rバージョンではサウンドに奥行きが出ており、キャラクターがしっかり感じられます。楽器の鳴り方がノーマルモデルより自然で、ボーカルも曇らず伸びやかで心地よいです。特にバンドサウンドや生演奏系の楽曲に向いているように感じました。フュージョンや90年代のJ-POPを好む私も、このサウンドには非常に好みです。
迫力を感じつつも繊細さを持ち合わせており、この小さな筐体から出ているとは思えないほどのサウンドでした。
〇試聴環境
K11 R2R→SENNHEISER HD800S
〇試聴楽曲
WANDS「世界が終わるまでは…」
松阪晶子「一粒のダイヤを探して」
柳原愛子「ときめきながら 微笑みながら」
春畑道哉「Surfin' In The Snow」
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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しんちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
GEEK WOLD
GK300
¥76300 税込
メリハリ感たっぷりの美系サウンド
ドライバー構成が8BA+1DD+ピエゾ2基に加えてプラナー1基という、非常にユニークな構成のイヤホンです。 ブルーを基調に、ゴールドのロゴが目を引く美しいフェイスプレートが印象的です。付属ケーブルは、4.4mmバランス端子がデフォルトとなっています。 音の第一印象は、なんといっても明瞭感が際立っている部分でしょう。音のメリハリ感がありつつも低域は比較的抑えめで、音の主役は中域〜高域という印象です。バックのオーケストラとの分離感が良く、ボーカルがしっかり主張しながらも絶妙な位置に定位し、美しく響きます。 音場も上下左右に広がり、明瞭感がありながらも聴き疲れしにくいと感じます。プラナーの特性により、音が引き締まり、散らばることがありません。 音数の多い楽曲とは特に相性が良さそうで、ロックなどスピード感のある曲にもよくマッチしました。解像度も高く、音楽をより楽しく聴かせてくれる一本だと感じました。 ⚪︎試聴環境 SHANLING M7 → GK300 ⚪︎試聴楽曲 BAAD「君が好きだと叫びたい」 WANDS「世界が終わるまでは…」 KIX-S「もう一度TENDERNESS」 氷室京介「Jealousyを眠らせて」
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しんちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Rhapsodio
Carbon Force
¥93500 税込
Rhapsodioが誇るハイエンドイヤホン用ポタアン
Rhapsodioのハイエンドモデル「Supreme V3」用のアナログポータブルアンプです。 大きさはほぼ手のひらサイズで、金属筐体で重厚な見た目ですが、とても軽く持ち運びしやすい印象です。 音質に関して、まずアンプを介さず「Supreme V3」をそのままDAPに直挿しで試聴してみると、音の広がり、余韻や高域が素晴らしいながらも、全体的には意外と落ち着いた音の印象でした。この「Carbon Force」を接続して聴いてみると、元々ウォーム傾向であるサウンドはそのままに、少し隠れ気味だった低域が押し出され、その低域に支えられ土台がよりしっかりしたサウンドに感じました。音の粒立ちも良くなり、特に弦楽器が生々しさを増します。ちなみにDUNU-TOPSOUND「Davinci」でも試聴したところ、より低域の量感が増し、迫ってくるような印象になりました。 機能面に関しては、アンプ側は入出力共に4.4mmバランスのみで、側面のUSB-Cは充電用端子です。 通常の4.4mmショートケーブルを使用してDAP等へライン接続する際、接続する機器によっては出力が大きくなり、ボリュームのつまみ4段目でもかなり大音量で鳴ってしまう場合があるのでご注意ください。※HIBY RS8ではこのパターンでした。その場合はType C to 4.4mmのショートケーブルを使用すると解消しました。 手軽ながら、様々なイヤホンの隠れたポテンシャルをより引き出せるのも魅力なポータブルアンプだと感じました。 試聴環境 HIBY RS8→Carbon Force→Supreme V3 試聴楽曲 CHAGE & ASKA 「TAH YAH YAH」 山口由子「恋する女たち」 T-SQUARE「明日への扉」
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しんちゃん
@e☆イヤホン 秋葉原店
SIMGOT
DEW4X
¥15300 税込
「声」を聴きたいならこれ!
SIMGOTの「DEW4X」は、つやのあるボーカルの鳴らし方が得意なコンパクトなDACアンプです。 サイズは標準的なスティックDACほどで、外出時にも手軽に持ち運ぶことができます。カラー展開はブラックのみですが、筐体中央部のパープル調の「X」の文字が、無機質になりがちなブラックにアクセントを加えています。操作については、ボタンが少なくシンプルで、スティックDACが初めてという方でも扱いやすい商品です。ボリューム操作は、スマートフォン等接続機器側とDAC単体それぞれ独立して操作が可能です。細かく調節できることに加え、音量はDAC本体が記憶しているため、操作の手間を減らすことができるのがありがたいポイントです。 音質に関しては、少しクール寄りでクリアな感じで、何といってもボーカルの鳴り方が特徴的です。ボーカルの表現力に定評のあるDAPにも搭載されているDACチップ「CS43198」の恩恵もあり、分離感が良く浮き上がってくるようなつやのある響きが豊かなボーカルを楽しめます。余韻もしっかり感じられ、音場も広く、特に左右の伸びが良く、このサイズ感からは想像できない広さを感じました。 ジャンルを問わず「声」を聴き込みたい方には特におすすめしたいコンパクトなDACアンプです。 試聴環境:iPhone 15 Pro Max→DEW4X、DAP(RS8)→DEW4X 試聴楽曲:ZARD「マイ フレンド」 WANDS「世界中の誰よりきっと(Album Version)」 南夏々子「South Summer Lady(Instrumental)」