スタッフレビュー詳細
家でゆったりと聴いていたくなるヘッドホン
着け心地が良く、癖の少ない優しいサウンドが特徴的で、初心者の方にも安心してご案内できるヘッドホンが登場しました! FIIOから発売されたエントリーモデル「JT1」をご紹介します。
花の模様のように配置されたパンチングが施された正円のハウジングが特徴的で、一見開放型にも見えますが、密閉型のヘッドホンなので音漏れの心配はほとんどありません。
重さは一般的なヘッドホンと同じくらいで、特別軽いというわけではありませんが、側圧は強すぎず優しい着け心地でした。側圧が弱いとズレ落ちる不安がよぎりますが、大きめのハウジングが耳周りや頭を広い範囲で覆うようにホールドすることで、多少の首の振りでズレることはありませんでした。
音質は低域と中高域に少し焦点を当てた、程よくメリハリのあるサウンドという印象です。迫力ある太い低域と、まっすぐ綺麗に伸びてくる中高域が音楽の美味しい部分を強調しつつ、全体的にまろやかでサラッとした感覚で聴くことができます。音場は奥行きが広く、各音の前後の配置がわかりやすい印象でした。
まとめると、強く締め付けることなく、そっと包み込むような優しい着け心地。サウンドはまろやかで聴き疲れしにくいので、総合的に長時間の視聴でも快適に使用できるヘッドホンだと感じました。家でまったりくつろぎながら、じっくりと音楽や動画などのコンテンツを楽しむ方には特におすすめです!
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
-
なおティー
@e☆イヤホン
Maestraudio
MAPro1000
Shower Blue
¥12870 税込
モニターとリスニング両方使えるコスパ最強格イヤホン
モニターライクな解像度高いカチッとした音と、リスニングライクな余韻とふくらみを感じる柔らかい音が綺麗に混ざり合った良いとこどりイヤホン「MAPro1000」をご紹介します。 Boost Red、Shower Blue、Garal Blueと配色されたスケルトン筐体。試聴時はShower Blueを使用しましたが、彩度が高く遠目から見ても目立つ綺麗さがあります。また、中身のドライバーなどが透けて見えるオシャレさもあり、街中で装着すれば人目を奪うこと間違いなし! 筐体のサイズはとても小さくて、かつ非常に平たいです。装着した際は耳からはみ出ることがなく、多少体を動かしてもズレない安定感があります。重量もほぼ感じない軽さで、ノズルが浅めな点も相まって、長時間着けても痛くならない快適な着け心地でした。 試聴して思ったことは、左右を広く使っていて、バランス良く整ったサウンドという印象です。ステレオ感が強い上に音の芯がハッキリとしているので、同時に鳴っている楽器一つひとつの音を分けて認識しやすい感覚でした。 音の質感としては、低域から中域にかけてはふくよかで余韻を感じる音、中高域から超広域にかけては、解像度高く歯切れのいい音という印象です。特定の帯域が過度に強調することなくバランス良く鳴っており、どの音楽ジャンルでも綺麗に鳴らしてくれます。 まとめると全体的に解像度が高く、音場を広く使ったイヤホンです。楽器や歌などの収録時のモニターとしてピッタリだと思います。また、装着感も非常に良いため、長時間装着する傾向があるゲームプレイ時や、映画を見る際にもおすすめです!
-
なおティー
@e☆イヤホン
qdc
SUPERIOR EX
¥19800 税込
SUPERIORのうまみを残しつつ、FitEarのサウンド感をブレンド!
2023年に定番イヤホンとして君臨した「SUPERIOR」にCIEMの大御所FitEarのチューニング技術が合わさったイヤホン「SUPERIOR EX」が登場。この豪華なコラボはまさに、鬼に金棒。 発売当初から「SUPERIOR」ユーザーである私が、今作との比較を主軸にレビューします。 外観は、クリスタルのような強い光沢のある美しいフェイスプレートから、金属のマットな質感を基調としたクールな見た目に変化しました。筐体の形は前作とぼぼ変わらず、耳に沿った形でフィット感が良好。耳穴に隙間なく深く差し込められるので、遮音性も高めです。 ケーブルは、前作同様黒色のビニール被膜を使用されていて、表面の質感は変化なし。留め具からプラグまでの部分が、単線から撚り線に変更されています。撚り線のケーブルはハイエンドの有線イヤホンやリケーブルに多い印象で、オーディオ玄人感が出てきて所有欲が少し上がりそうな見た目になったと個人的に思いました。 音質については、前作「SUPERIOR」の特徴である迫力とキレのある低域と高域に焦点が当たっているバランスに対して、今作「SUPERIOR EX」では中域の量感が少し増していて、結果的に前作と比べてほんのりとマイルドなサウンドに変化していました。 そのため、前作ではクラブ曲やゲームサントラなどのインスト曲が得意なイメージでしたが、今作ではボーカルが手前に、かつクリアに聴こえるようになったため、歌ものの曲も相性がよくなっています。 音場は前作より低域の余韻と高域のステレオ感が少し抑えられていて、僅かに狭くなった印象です。空間が狭まっているものの、全体的に解像度や分離感が高くなっているおかげで、音が詰まっている感覚はほぼなかったです。 まとめると、前作でのいい意味で荒く攻めていた低域と高域の部分を少し整えて、全体的にバランスが整った印象です。中域にも焦点が当たったことにより、邦楽も自然なバランスで流せるようになったと思います。 「SUPERIOR」や他のエントリークラスイヤホンを買って沼につかり始めており、もう少し上の価格帯を攻めてみたいと考えている方や、洋楽・邦楽問わず様々な音楽ジャンルを迫力あるサウンドで楽しみたい方におすすめです。
-
なおティー
@e☆イヤホン
Hi-Unit
Hi-Unit 003-pnk (ピエール中野モデル/有線ピヤホン5)
¥57200 税込
ピヤホンシリーズ最高クラスの臨場感でバイブス湧き出てるねぇ!
有線ピヤホンは5作目ともなり、確実に完成度を上げています。一体どこまで進化するのでしょうか! 今作「Hi-Unit 003-pnk」は、従来のピヤホンにある迫力と勢いがありつつ、丁寧な音作りをしている印象です。 見た目は、黒色と金色で構成された落ち着きのある高級感漂う外観をしており、ハウジングにはピヤホン名物のバイブスくんが印字されています。高級な筐体とのギャップも相まってかわいいですね。 筐体については、ハウジングからノズルまでの奥行きが短めで、耳への収まりは良好! ただし、ノズルは細くて少し長めの形をしているため、装着の仕方によっては隙間が開いて音が漏れやすいかもしれません。イヤーピースを大きくする、もしくはしっかりと奥深くに差し込むことをおすすめします。しっかりと装着できれば、低域のパワフルさをフルで感じ取れて楽しいですよ! 音質は、押し出し強く迫力のある低域が特徴的な臨場感MAXサウンドという印象。また、左右・奥行き共に少し広めに音の広がりを持たせており、バンドサウンドやライブ音源では、各楽器の位置取りが分かりやすく、没入感が高いです! 低域は立ち上がりが早く、余韻が少し長めという感覚があり、アタック感がありつつもずっしりとした音です。中域・ボーカルは近くで鳴っていて、他の音と混ざることなく真っすぐ伸びてくる感覚がありました。高域については、滑らかで角の取れた優しい音という印象で、アコースティックギターのようなカラッと乾いた音のする楽器は心地よい刺激に変化するので相性抜群です! バンドサウンドに相性抜群の音ですが、アタック感と余韻の広がりを持つ低域を活かせるクラブサウンドにも合いそうです。 まとめると、キックやベース、ボーカルなどの低域~中域を軸にしつつ、他の帯域の音も丁寧に拾い上げるようなサウンドを持つイヤホンです! バンドサウンドが好きな方や、勢いや音圧でごまかさない上質な低域を味わいたい方におすすめです!
-
なおティー
@e☆イヤホン
ONIX
Overture XM5
¥130680 税込
外観、音質ともに気品あふれるDAP。これ使ってる人見たら惚れてまうやろ
一番気に入っているのはクラシックな高級感ある外観です。マットな質感をした黒色の筐体の落ち着いた雰囲気と、金色に輝くボリュームノブ・端子のゴージャスさとのコントラストが実にエレガント! これだけでもただ者ならぬ風格がある上、音質も非常にブリリアント! 一聴してみると、滑らかで透き通った余韻と角の取れた繊細な音色が特徴的で、空間に余裕を感じられる大人のサウンド。全体的に気品あるDAPで、所有欲があふれ出る一品です! ここからは気に入った細かい点を2つご紹介します。 まず、物理ボタンがある点。2024年現在の大半のDAPはタッチスクリーンで操作が完結されているのが主流である中、あえて物理ボタンで前の曲・再生/停止・次の曲・ファンクションキーが配置されています。タップ操作をしているのに機器が反応してくれないことが私は多く、主要の操作を物理ボタンとして配置してくれるのは個人的に嬉しい点です。 次に、スクリーン画面の表示が回転する点。例えばラックに立てかけた際に、充電と視聴を同時にやるとなると、出力端子と充電端子の配置が上面と底面にある都合上、横置きにしないと繋げにくいことありませんか? そんな時にもスクリーン画面の表示を横に合わせれば視認性も確保できます。地味にうれしい点ですね! まとめると、外観や音質ともに余裕感のある上品なDAPです。所有欲を最大限に満たしつつ確かな性能・音質を持つ商品なので、自分へのご褒美品としておすすめの一品です。