スタッフレビュー詳細
洪水のような圧倒的な情報量
FIIOのヤバいポタアンです。ポータブルオーディオとしては比較的大きくてかさばるのに売れる理由は、「とにかく音がいい」からです。
圧倒的な物量を物語るかのような、とんでもない音の情報量が強みの音質です。ほんとに音の洪水を体いっぱいに浴びているかのような体験が味わえました。音源に込められたかすかな情報でも全て描ききるかのような気合いを感じられ、細かい音の表現やクッキリとした表現が好みの方に刺さるチューニングです。質感はややくっきり、分離感が凄まじいですね。低域のドライブ力も凄まじくて、ドラムとか打楽器のアタック感が“びしっ”と感じられる音質です。
「ES9038 Pro」「THX AAA-788+」を搭載しただけあり、ノイズもきわめて少なく熱量のあるドライブ力、情報量、クリアさを両立。音場がかなり広く、無色透明な音質でした。
「とにかくこの一台だけでポータブル環境もデスクトップ環境も素晴らしい音質で揃えたい」というわがままな要望も余裕で叶えてくれる製品だと感じました。音の洪水をぜひ一度お楽しみください。
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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ケイティ
@e☆イヤホン
FIIO
FiiO Q7 【FIO-Q7-B】
¥121662 税込
据え置きもポータブルもワイヤレスも、弩級サウンドで
Q7はいつだって音にこだわりたい、パワーが欲しい、そんな方に寄り添ってくれるDACアンプです。 見た目はサイズも含めて同社のDAP、「M17」とそっくりです。見た目だけではなく、仕様もそっくりで、Q7の方がいい点もあります。それはS/N比と再生時間です。プレイヤー機能を廃したおかげで、ノイズが入る要素が減っていたり、電気を食う要素が減っているためでしょうか。 逆にM17から劣っている点と言えば、M17はデュアルDAC、Q7はシングルDACということと、プレイヤーとしての機能があるかどうかです。 Q7はポータブルのDACアンプでは珍しく、ステータス確認や、設定変更のためのディスプレイが用意されています。再生音源のサンプリングレートや、Bluetoothレシーバー使用時のコーデックなどが確認できます。 今回はイヤホンとヘッドホンのどちらも使用して、そっくりなM17と比較して試聴してみました。 まずはイヤホンから2.5mmバランスで試聴しました。底から湧き上がってくるようなパワー、圧倒的な余裕を感じます。 基本的な音質の傾向はM17と似ていて、優等生。1音1音の音像が手に取るように分かり、かつ各音域に癖も少なくまさしくリファレンスサウンドといった感じ。 M17と比較していて特に違いを感じたのは、バランスで聴いた際の広がり感や、左右のセパレート感です。ここはデュアルDACの恩恵かM17に軍配が上がる印象です。 逆にイヤモニのような高感度なイヤホンで聴く際は、Q7の方が背景の白さが際立つ印象を受けました。スペックを見た上で試聴したので若干プラシーボ効果はあるかも知れませんが、S/N比が高いことが影響しているのかもしれません。 またこのQ7のいい所は、イヤモニのような高感度なイヤホンでも、据え置きのハイパワーが必要なヘッドホンでもどちらでも受け入れてくれる器の広さです。 イヤホンではノイズレスで優しく鳴らしつつ、据え置きヘッドホンではパワフルに余裕をもって鳴らしてくれます。 外でも、家でも使えて、据え置きモードもBluetoothレシーバーでも使えて、イヤホンもヘッドホンもどんとこい。もう、これだけあればいいのでは? と思わせてくれます。 据え置きアンプ級の音を外でも楽しみたい、色んなアンプをとっかえひっかえするよりも、一個で集中して楽しみたい、そんな方におすすめです。 試聴環境 プレイヤー Galaxy Z Flip 3(スマホ) 試聴楽曲 Hit Me /Dirty Loops Bad Guy/Billie Eilish
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シャモ
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
FIIO
FiiO Q7 【FIO-Q7-B】
¥121662 税込
超高出力も今は持ち運べる時代!
Q7は家や外、イヤホンから据え置きヘッドホンまで様々な環境や機種に対応できる懐の深さがこの筐体にギッチリ詰め込まれているように感じるポータブルアンプです! 手に持った感覚としてはやはり大きいです! 620グラムあるので、もし持ちながら使うとなると腕が疲れてしまいそうですが、バックなどに入れてしまえば問題なく持ち運べる重量ではないかと思います。 卓上で据え置き型のアンプとして使用しても存在感がありますし「ファン付き冷却スタンド」も付属していますので、まさに家でも外でも使えるヘッドホンアンプですね! また接続方法も豊富で、USB、光デジタル、同軸デジタル、Bluetoothなど様々な接続に対応しているため、それぞれライフスタイルに合わせて使用することが可能です。 対応コーデックも幅広く自宅では据え置きのUSB-DACとして、外出先ではスマホとBluetooth接続するっといったマルチな使い方もできますね。 肝心の音は、試聴してすぐに音の変化を感じることができました! 低域から高域に至るまでのすべての音の情報量と解像度が一気に増し、音全体の表現力が向上しました。また、クセのない音作りがされており組み合わせるイヤホンやヘッドホンのもともと持っている音の良さをググっと底上げしてくれるように感じました。 こちらのQ7は出力も高く、高インピーダンスのヘッドホンでも駆動できるパワフルさを持ち合わせていますが、比較的インピーダンスが低いイヤホンにおいてもゲイン調整と「120段階のボリューム調整」によって最適な出力と音量で音楽を楽しむことが可能です!
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あさやん
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
FiiO Q7 【FIO-Q7-B】
¥121662 税込
全ての音を享受したい方に
一言で言い表すならパワフルかつ見通しの良いサウンドという表現になるでしょうか。押し出しの強いサウンドに色付けは少なく、フラットな音の鳴りをしているという印象を受けました。非常に高いレベルの質感に魅了されるのではないかと思います。 音の重なりも繊細に再現されるサウンドは、個人的には非常に見通しが良く感じられました。 ヘッドホンも余裕をもって鳴らしきることのできる雄大かつパワフルなリファレンスサウンドに、M17の系譜が感じられる音作りになっているのではないでしょうか。 今まで気づけなかった細かい音もしっかりと拾い上げてくれるため、聴きなれた楽曲も新たな一面を見せてくれるのではないかと思います。 据え置き機としての力強さを兼ね備えつつ、イヤホンにもしっかりその真価を発揮させてくれるアンプだと言えるのではないでしょうか。 入力系統も豊富でデジタル接続だけではなくBluetooth接続も可能なため、じっくり聴き込む目的としてはもちろんですが、スマートフォンなどを用いて手軽に高音質が楽しめるのも魅力の一つだと思います。 ぜひ一度お試しください。
このスタッフの他のレビュー
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かわちゃん
@e☆イヤホン
FIIO
K9 AKM
¥86805 税込
透明感がありニュートラルな音質
10万円を切る価格でここまで仕上げてきたのは本当にすごいです。非常に透明感があり、ニュートラルな音質だと感じました。 大きな特徴として、今までのESS系の「FIIO」製品と比べると少し温かみがあり、豊かな空気感を味わえるので、解像度重視でドライな音質であったESSとは異なる音質傾向と言えるでしょう。また、「FIIO K9」と比べるとナチュラルで音楽的な傾向を楽しめます。 高域は適度に丸みがあるので、長時間聴いていても疲れにくくエッジが刺さらない、若干のマイルドさが個人的に好みでした。自然でリアリティのある、「e☆イヤホン」2024上半期DAC・AMP部門売り上げランキング第1位になるのも納得の製品です。
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かわちゃん
@e☆イヤホン
iBasso Audio
DC-Elite
¥73260 税込
間違いなくスティックDAC最高峰の音質
まさしくスティックDACの中では最高峰の音質です。フラッグシッププレイヤーに匹敵するオーディオ回路を搭載しているとのことで、ブランドの気合の入れようがすごい...! 全体的な味付けは少なめで、極めて自然な音質です。バスパワーのスティックDACとは思えないほど音に透明感があり、音の浮かび上がりがピンポイントでふわっと浮かび上がるような独特の表現が楽しめました。 ボーカル域にとてもハリがあり、豊かな表現力が楽しめます。派手さはあえて抑えられており、ピュアな表現が楽しめる製品です。「DAPとスティックDACの差がさらに縮まったな〜」と感じました。とにかく音がいいスティックDACをお探しの方は、ぜひお手に取ってみてください。価格に納得できる体験が味わえます。
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かわちゃん
@e☆イヤホン
FIIO
KA17
Black
¥23832 税込
間違いないスティックDAC
エントリー帯のスティックDACが実現できる最高峰の音質に加え、機能性も抜群! FIIOのフラッグシップの名前に恥じない素晴らしい機種が登場いたしました。 クッキリはっきりとしていてパワフルな低域が楽しめる傾向の音質です。全世代の機種と比べると低域部分のアタック感とレンジ感が向上しており、より見晴らしの良い音質に感じました。全体的に明るめの味付けが施されていて、高域などキラキラとした表現が楽しめる機種だと感じます。 また、この価格帯の製品では破格のフラグシップDACを2基搭載しており、高いS/N比を実現! しかもクラス最高峰650mWのパワーを秘めているので、ヘッドホンなども余裕をもって駆動します。 各社のスティックDACの進化は著しく感じます。その中でもやっぱりFIIOの製品を選ばれる方は多いであろうと納得できるクオリティでした。
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かわちゃん
@e☆イヤホン
iFi-Audio
ZEN DAC 3
¥36828 税込
マニアの方にこそ聴いてほしいエントリー機種
コンパクトなお値段とサイズ感で大満足の音質と性能が楽しめる製品シリーズがフルモデルチェンジされました! 音質についてご紹介すると、初代のモデルにあった不満点が払拭され、音質、傾向などが大幅に改善されている印象を受けました。 全体的な音質の印象は、見晴らしが良くクリアで、細かいディテールがしっかりと感じられるバランスです。この辺は今までのiFi-Audioに共通する傾向で、ブランドに詳しい方も、これまでのイメージ通りと想像して頂いて間違いないと思います。音の粒がとても細かく、音源に対して素直で派手さを押さえた音作りが特徴です。正確な音作りが施されています。 初代「ZEN DAC」のチューニングは初代「micro iDSD」など、昔のiFi audioのチューニングに通ずるものがあり、高域がドライでエッジがキツく、音源や組み合わせるイヤホンによっては刺さりが気になることもありました。しかし、「ZEN DAC 3」の高域は少ししっとりとしていて、しなやかな質感に感じます。しっかりとした解像感とマイルドさを良いバランスで両立しているのが魅力です。 「ZEN signature」シリーズに近い方向性で、細かい表現の中に音の艶感やしっとりとした表現、空気感を感じられるのも魅力の一つです。「ZEN DAC」は粒立ちの細かい音質ですが、「ZEN DAC 3」では艶感や空気感が強化されており、大きな進化を感じます。ボーカルのリアリティや生々しさも増し、あっさりめだった「ZEN DAC」に比べて音楽性を感じられる仕上がりになっています。 この要素は他社の同価格帯の据え置きDACと比較しても大きな魅力です。人工的な音質が苦手で自然な音質が好みの方には、決め手となる要素だと思います。もう一つの大きな特徴は低域の質感です。「ZEN DAC 3」の低域はエネルギッシュで力強く、引き締まったフォーカスと強めの立ち上がりやキック感が特徴です。ベースの弦の揺れなどの再現性も高く感じました。初代「ZEN DAC」は少し低域がモヤっとしていましたが、「ZEN DAC 3」ではむしろ魅力的な低域に仕上がっています。 「SENNHEISER HD 660 S」や「Meze Audio 109 Pro」などのミドルクラスまでのヘッドホンと組み合わせるのが理想的なパワーじゃないかなと思います。パワフルな低域なので音が痩せることなく引っ張ってくれるような印象を受けました。かなり音量を大きめにしても刺さりにくいのでかっちりとした音質の機器と組み合わせるのもいいんじゃないかなと思います。アナログステージはフルバランス設計なのでバランス接続だとさらにパワーが上がります。 ヘビーなハイエンドヘッドホンは、今後発売されるであろう「ZEN CAN 3」との組み合わせを想像すると楽しみですね。「ZEN signature」と音の傾向は非常に近いものがあり、音の再生レンジや音粒の多さなどで上回ります。より透明度があって見晴らしが良い感じです。DACとアンプがセパレートタイプなので、やはり越えられない壁はありますが、よりハイエンドオーディオのエッセンスを感じられるのが「signatureシリーズ」と言えるでしょう。 総じて、「ZEN signature」が欲しいけど予算で躊躇していたという方には「ZEN DAC 3」は非常に有力な選択肢になると思います。