スタッフレビュー詳細
空間の広さを手軽に楽しめるスティック型USB DAC
【ポイント】
・広い音場と高い明瞭感
・細かな調整が可能なボリューム搭載
【音の印象】
10000円前後の比較的安価なスティック型USB DACを使用した際と比較すると、音場の広さが特長的でした。近くに配置されている音は近いまま、やや遠くに配置されている音が外側に拡散していくように抜けていきます。一つひとつの音の輪郭が鮮明になり、細かな音まで聴き取りやすくなる印象です。輪郭がはっきりとすることで低域のアタック感もハッキリとしますが、やや量感が抑えられており、全体的なバランスがとても良く感じました。
【ボリューム・ゲイン】
iPhoneに接続した際には、iPhone本体のボリュームは無効(固定)になり、DC07PROのボリュームダイヤルでのみボリューム調整が可能です。ボリュームダイヤルはクリック感があり、液晶を見なくても1段階ずつのボリュームの上げ下げが容易でした。さらに3段階のゲイン調整が可能で、多くのイヤホン・ヘッドホンと組み合わせて使用できそうです。
【電池の消費・発熱】
私の環境では、1時間ほど再生して、電池消費は12%程でした。また、iPhone本体と繋がっているケーブルのLightning端子部分がやや熱を持ちましたが、触った際に暖かいと感じる程度の発熱でした。
【まとめ】
スマートフォンに挿すだけで手軽に広い音場を楽しめるUSB DACです。是非お試しください!
【試聴環境】
iPhone 14 Pro→iBasso Audio DC07PRO→AAW ASH(カスタムIEM)
【試聴楽曲】
石野理子 - Bricolage
NewJeans - Supernatural
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
ANIMA
ANW02
Gray
¥30492 税込
女性ボーカルの楽曲をメインに聴く方にオススメしたい完全ワイヤレスイヤホン
ANIMA「ANW02」は中高音域の美しい完全ワイヤレスイヤホンです。 【ポイント】 ・定位感に優れるサウンド ・女性ボーカルとの相性がピッタリ ANIMAの完全ワイヤレスイヤホンと言えば、「Midnight Grand Orchestra」とコラボした「ANW01 Midnight Grand Orchestra Version」が大人気だったことは記憶に新しく、その人気ぶりはe☆イヤホンの「2022年 年間ランキング」だけでなく、「2023年上半期ランキング」にも入っており、長きにわたって人気なモデルでした。 そんな大人気製品のANW01と比較すると、本製品は本体がやや大振りになりました。ANW01は耳の奥の方に入れつつ、イヤーフィンを耳たぶに触れさせることで安定感を得ていましたが、本製品は耳の穴の手前の部分にイヤホンのノズル部分を置くスタイルに変化しています。個人的には、イヤホンを耳の奥まで挿入する装着方法があまり得意ではないため、本製品の方が装着感は良好に感じました。なお、軽く頭を振ってもズレ落ちる様な心配はありませんでした。 肝心の音に関しては、中高音域寄りのバランスの良いサウンドです。定位感が良好で音場も広めに感じました。 各帯域ごとの音の印象は、 【低音域】 一つひとつの音の押し出し感はしっかりとありつつも、量感がそこまで多くないため、タイトな印象を受けます。ウーファーが近くにあるような空気の震えを感じつつも膨らんだ印象を受けず、とても好印象でした。 【ボーカル~高音域】 近めでボーカリストの細かな表現まで感じられるボーカル域と高音域のキラキラ感が一体となる事で、楽曲の華やかさを演出してくれています。 中高音域寄りではありますが、低音域もしっかりと感じられる欲張りサウンドです! 是非お試しください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→ANIMA ANW02 試聴楽曲 NewJeans - ETA レトロな少女 - アングラサブカルらぶ & らぶ
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e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
FIIO
K11
Silver
¥23650 税込
小さくてもしっかりとした駆動力を感じられる据え置きDACアンプ
FIIO「K11」はミニマルなデスクトップオーディオ環境構築にピッタリな据え置きヘッドホンアンプです。 【ポイント】 ・ディスプレイ搭載で様々な情報が視覚的にわかりやすい ・手のひらに乗るサイズ感でフルバランス構成 【見た目・操作面】 近い価格帯の同社の据え置きアンプ「K5シリーズ」や「K7シリーズ」と比較すると、本商品はおよそ半分の薄さです。前面にディスプレイが搭載されたことで視覚的に情報を得やすくなったことはとてもありがたく感じました。 ノブを2回押し込むことでヘッドホン出力とRCAの出力を切り替えることができます。普段はRCAで接続したスピーカーを使用して、集中して作業をしたり音楽を楽しみたい時にはヘッドホンを使用するといった運用において、使用しない機器を取り外すことなくアンプの操作だけで切り替えられるという仕様はとてもありがたいです。 【音の印象】 中〜低音域の力強さが特徴的です。ボーカルや、ボーカルよりもやや下の帯域にかけての音の存在感が増すためポップスとの相性が良いと感じました。全帯域を通して音の分離感が良く、接続するイヤホン、ヘッドホンの良さを引き出してくれる印象です。 今回のレビューでは、K11とiPhoneをLightning to USB Type-Cケーブルを使用して接続を行いました。iPhone側、K11側ともに特別な設定や操作の必要がなく、機器同士を接続するだけで認識してくれました。e☆イヤホン店頭にてご試聴の際にはスタッフにお声がけいただければ接続用のケーブルの貸し出しも行っておりますので是非お持ちのスマートフォンやDAPを接続してみてください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→FIIO K11→MASSDROP x MEZE 99 Noir(99 Clasics用純正アップグレードケーブル使用) 試聴楽曲 YOASOBI - セブンティーン IVE - Baddie
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e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
AFUL
PERFORMER 5
¥37400 税込
バランス型有線イヤホン
AFUL「PERFORMER 5」は滑らかなサウンドが楽しめる有線イヤホンです。 【ポイント】 ・クセが少なく聴き心地の良いサウンド ・全帯域不足感のないバランス 4BA+1DDの5ドライバー構成であることが影響してか本体はやや厚みがありますが、軽量で装着感はとても良好でした。 肝心の音に関しては、全体的に明るくてまとまりの良い印象を受けました。 各帯域ごとの音の印象は、 【低音域】 美味しい部分だけをギュッと濃縮したようなまとまり感のある低音です。一番深い部分はやや抑えられている印象で、量感はしっかりとありつつも見通しの良い音でした。 【ボーカル】 ボーカルは比較的近めに配置されており、他の音との分離感も良好でした。主張が強すぎず、楽曲の一部として上手く調和が取れている印象を受けました。 【高音域】 キラキラとした高音が楽しめます。試聴した楽曲では刺さりはほとんど気にならず、かなり細かな音までしっかりと聴こえました。 クセの少ない有線イヤホンをお探しの方、初めて1万円以上の有線イヤホンを購入しようと考えている方にオススメできる製品です! 試聴環境 iPhone 14 Pro→Earstudio ES100→PERFORMER 5 試聴楽曲 YOASOBI - Blue 吉田凜音 - ASUNAROU
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e☆イヤホンスタッフ
@e☆イヤホン
SHANLING
M1 Plus
Silver
¥33660 税込
小型プレイヤー選びの最適解
【ポイント】 ・エントリークラスながら4.4mmバランス接続に対応 ・見通しの良いスッキリサウンド 【見た目・操作感】 手のひらに収まるサイズ感で、3.5mmアンバランス接続と4.4mmバランス接続に対応しています。このサイズ感で4.4mmジャックを搭載しているプレイヤーはほとんど存在していないため、個人的に待ち望んでいました。 正面は全面液晶で、本体左側に「再生・一時停止」「曲送り」「曲戻し」の3ボタン、本体右側には電源ボタンと共用のボリュームノブが搭載されています。左右に配置されたボタンやボリュームは、適度な硬さがあり、誤動作しにくそうです。なお、画面スリープ時の操作無効機能も搭載しています。 【音の印象】 全帯域を通じて音像が捉えやすく、スッキリとした印象を受けます。特に、ボーカルの細かなブレスや熱量はハッキリと感じられました。音は近めに配置されており 、外方向への抜けや音場の広さを味わえる音作りがなされています 低音域はしっかりと重さが感じられる一方で、膨らみすぎず引き締まった音を奏でます。高音域は細めで抜けも良く、繊細でありながら一つひとつの音を堪能できました。 【機能面】 本商品はエントリークラスに位置づけされますが、USB DACモードやBluetoothレシーバー機能など、プレイヤーに欲しい機能はしっかりと搭載されており、ミドルクラス以上の商品と比較しても遜色がありません。 独自OSを搭載しているため、Apple MusicやSpotifyといったサブスクアプリは使用できませんが、Bluetoothレシーバー機能があり、コーデックもLDACに対応しているため、高音質でサブスク音源を楽しむことが可能です。 他のプレイヤーのレビューでも触れていますが、本商品も画面表示を180度回転させることが可能です。自宅でUSB DACとして使用する際に、イヤホン接続側を手前にして使いやすい工夫がされている点は、とても好印象です。 【まとめ】 機能面・音質ともに「エントリークラス」以上の満足感を得られるプレイヤーです。ぜひお試しください! 【試聴環境】 SHANLING M1 Plus → AAW ASH(カスタムIEM) 【試聴楽曲】 NewJeans - ASAP 三月のパンタシア - 恋はキライだ