不遇な名機

DENONの2500NEシリーズとは、数々のHi-Fiオーディオを手掛ける同社でもミドルハイクラスであり、この2500シリーズ辺りから製造元も日本製となって気合の入り方が下のクラスとは別次元になってきます。

そんな中、このDNP-2500NEと言う製品は、まだネットワークオーディオと言う考え方が始まったばかりの2016年に、いきなり20万円と言う価格帯で登場したハイエンド機なのですが…当時、ネットワークオーディオと言うジャンルはオーディオマニアから小馬鹿にされてた事もあって、どの様に作ったら認められるか？と手探りの状態だった為に、品番的には2500シリーズを名乗ってはいるが、実際はフラッグシップ機であるSX1（60万円クラス）に投入されたパーツまで使って開発されたそうです。

その為、20万円クラスとは思えないレベルの音質を手に入れ、当時の数百万円クラスともまとも渡り合えるくらいのスペックを持っており、更にヘッドホンアンプ部にはDDFAと呼ばれる新機軸のデジタルアンプ採用して低ノイズ化と低歪み化、出力も32Ωで、定格出力 1.5 W + 1.5 Wというラックスマンの30万円超えの最上位ヘッドホンアンプに匹敵するをパワーを誇るので、TH900やD9200などと言った超ハイエンドクラスでも比較的低インピーダンスなヘッドホンとの相性も抜群。

フルサイズHi-Fiが持つ「圧倒的な物量の暴力の前には勝てない」と言う音質を見せつけると言う言葉が相応しいと思います。